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評論・文学研究
対訳 シェイクスピア詩集―イギリス詩人選〈1〉 (岩波文庫)
対訳 シェイクスピア詩集―イギリス詩人選〈1〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥693
release : 2004-01

人生の生きる知恵

彼の驚くべく表現は当時の世俗的社会と近代の殺伐とした時代にも通用していることである。


マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
早川書房
price : ¥798
release : 2003-12

Mrs.McGinty's Dead

1952年の作品。
戦争の傷跡がようやく癒え始めた。
はじめは、ポワロも暇を持て余していて、スペンス警部からつまらない仕事を押し付けられたと(私は)思った。
しかし、口の軽い家政婦マギンティ夫人が、古い犯罪に関する秘密を知ったために殺されたとわかる。

この辺から警察の捜査も始まり、俄然面白くなってきた。
やがて、第二の殺人が起きる。
しかし私が犯人と目していた人間が殺されてしまった。
そして最後の謎解きまで、寝られなかった。
可能性が最後まで絞りきれず、面白かった。

オリバー夫人が再登場。
ヘイスティングズやバトル警視も、名前だけだが登場する。
クリスティ・マニアには楽しみなポワロ後期の傑作だ。

犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
早川書房
price : ¥2,940
release : 2004-04-17

タイムトラベラー、ネッド・ヘンリーの時空を超えた大奮闘

’04年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第4位、「このミステリーがすごい!」海外編第9位。
また、ヒューゴー賞、ローカス賞をはじめ、各国のSF賞に輝いた、SFと格ミステリーを融合させたタイムトラベル・ユーモア大作である。

2057年、オックスフォード大学の史学部大学院生の‘僕’ことネッドはコヴェントリー大聖堂再建計画のため、「主教の鳥株」という花瓶探しのため、20世紀と21世紀を行ったり来たりさせられていた。ついに過労で倒れた‘僕’は、休養という名目で1988年のヴィクトリア朝へと派遣される。しかし、‘僕’は、人も知らぬ間に、時空連続体の存亡に関わる使命を負っていたのだった。
そこでのエキセントリックな登場人物たちや、犬、猫を含めたドタバタ喜劇的な行動が歴史に齟齬を起こしかねない状況にまで発展してゆき、何とか阻止しようと‘僕’の奮闘が始まる・・・。

書の魅力は、恋あり、冒険あり、笑いあり、不可能状況あり、タイムパラドックスありのコメディと、コニー・ウィルスが紡ぎだす絶妙なストーリーテリングによって導かれる、SF的・ミステリー的な“辻褄合わせ”だと思う。

書はSF仕立てでありながら、冒険小説でもあり、恋愛小説でもあり、歴史小説でもあり、また、じつによくできた格ミステリーを彷彿とさせ、読者は知らず知らずのうちに‘僕’に感情移入して、思わず時を忘れて読みふけってしまう、抱腹絶倒のタイムトラベル・コメディである。

太平記(下)―マンガ日本の古典〈20〉 (中公文庫)
太平記(下)―マンガ日本の古典〈20〉 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥620
release : 2000-11

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複雑な現代国際社会にも通じる

太平記の第三部(さまざまな怨霊が活躍する部分)は省略されているが、第二部の最後が描かれている。
時代としては、観応の擾乱などの北朝の内紛の頃だ。
なぜ、足利尊氏と直義が争ったのか、高氏がなぜ失脚したのか、当時の社会状況も含めて、劇画を使ってわかりやすく描いている。
南北朝時代は複雑な現代国際問題によく似た側面がある。駆け引きや宗教、旧勢力対新勢力の争い、経済問題など...。この劇画は、そういった側面をうまく描いている。
ランプの精リトル・ジーニー〈4〉ゆうれいにさらわれた!
ランプの精リトル・ジーニー〈4〉ゆうれいにさらわれた!
ポプラ社
price : ¥840
release : 2006-09

太平記〈上〉―マンガ日本の古典〈18〉 (中公文庫)
太平記〈上〉―マンガ日本の古典〈18〉 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥620
release : 2000-09

本の古典〈18〉 (中公文庫)" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
迫力のある話でした。

さいとうたかをさんの絵は初めて読みました。ゴルゴの絵なので、結構濃い感じの絵でなんとなく馴染めません。しかし読んでいるうちにこの人の迫力のある絵の表現の仕方・コマの使い方が良いと思い始めました。武将数があまりにも多くてある程度の相関図みたいなものが欲しかったです。あともうちょっと注釈が欲しかったです。しかし、この話を読んで、鎌倉幕府の滅亡から足利2代将軍義詮が没するまでの太平記の話を知ることができました。学校の社会の時間ではあっさりとしか楠正成を知らなかったのですが、このでは結構かっこいい奴だと思いました。登場した多くの武将の中で結構良い印象で残り感動しました。
いまを生きる (新潮文庫)
いまを生きる (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 1990-02

船長

とても大胆なタイトルの付け方ですが、これを考えた人は凄いと思います。
この作品を示すのにこれ程的確な一言はないでしょう。


さて、映画もヒットしたこの作品ですが、単なるノベライズと考えるのは愚の骨頂でしょう。
この作品を語る上ではずせない「詩」は、むしろ文章上で光るものです。
そして白石氏の日訳もまたすばらしいので、この小説版は映画と同じくらいに楽しめるはずです。


キーティング先生は型破りな授業で「自由」を伝え、生徒達は「自我」を見い出し、立ち上がります。
しかし、それにより起こってしまう悲劇は、少年達の「いまを生きる」事の難しさをより明確にしてしまいました。
諦めないという事を貫いたニールは正しいのか。とても考えさせられます。


自由な精神と管理された現代の教育の問題点をつき付けた傑作。
もちろん映画も一見の価値あり。

宝島 (岩波少年文庫)
宝島 (岩波少年文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 2000-10

素晴らしい翻訳

他の方も書いてらっしゃいますが、この岩波少年文庫の海保さんの翻訳が、今のところベストではないかと思います。
スティーヴンスンの文章は、滑らかで読みやすく、それでいて無駄なく美しく整っているのですが、他の出版社の文庫などの翻訳は、どうもゴツゴツしていたり表現に洗練されたものがなかったりで、論文や評論を読んでいる「学者」さんが翻訳したなぁという感じの、納得出来ないものばかりでした。しかしこちらの商品は、挿絵も見事ですし、訳文もスティーヴンスンの原文のもつ魅力を、翻訳可能な限界近くまで引き出していると断言できる仕上がりです。

ちなみに、『宝島』という物語には、適正年齢はありません。読むことのできる全ての人へ、お勧めいたします。勇気と、冒険と、海賊が隠した財宝の眠る島が、今までも、そしてこれからも、あなたが訪れるのを時を越えて待っているのです。この物語を読み終わったとき、あなたが宝物だと感じる物は、もしかすると・・・。
戦争と平和〈5〉 (岩波文庫)
戦争と平和〈5〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥987
release : 2006-07

アンドレイの最期

 この巻では、作中一の名場面と言える、アンドレイとナターシャの再会が描かれている。もはやアンドレイは死の間近にいる。そしてこの世の人々に対して諦念を含む愛を抱いているのだ。

「赦してください!」彼女は顔を上げて、彼を見つめながら、ささやくように言った。
「僕はあなたを愛している」アンドレイは言った。
「赦してください……」
「何を赦すんですか?」アンドレイはたずねた。
「赦してください、あたくしのした……ことを」やっと聞き取れるぐらいの、切れ切れの声で、ささやくようにナターシャは言った。そして、かすかに唇を触れながら、いっそう繁くその手にキスをしはじめた。
「僕は君を前よりももっと強く、前以上に愛しているよ」アンドレイは彼女の目を見つめることができるように、片手でその顔を持ち上げながら言った。

 これが彼が戦争の後に辿り着いた境地だったのだ。トルストイの論理性、描写、文章力は、物語の終盤を迎えてますますさえてきている。
マドレーヌのメルシーブック―いつもおぎょうぎよくいるために
マドレーヌのメルシーブック―いつもおぎょうぎよくいるために
BL出版
price : ¥1,260
release : 2005-05

「女の子の品格」!!!

”品格”がお好きな方には、ぜひともオススメしたい一冊。
個人的には、大ヒット『女性の品格』より、親しみやすいので好きです。
マドレーヌちゃん、かわいいし。

でも、うれしくないプレゼントをもらった時にも贈ってくれた人の感情を損ねないように「ありがとう」と
気持を込めていうのは、社交的には正解だけど、自分自身を理解してもらうためには、
あんまりうれしくないことを伝えた方がいい場合もあると思います。
うーん、格差で勝っていく子どもは、かく教育されて小さな頃から上手に嘘をつけるのかな、とちょっと考えてしまいました。
天使と罪の街(上) (講談社文庫)
天使と罪の街(上) (講談社文庫)
講談社
price : ¥680
release : 2006-08-12

小説のタブーに挑戦する大いなる布石作品

“ハリー・ボッシュ”シリーズ10作目。
導入部の掴みの凄さにぶっ飛んだが、
中盤は淡々とした感じ。
コナリー作品はドンデン返しが3転するのが普通だが、
書は一回しかない。
格推理小説としては物足りないが、
コナリー小説として、小説の常識を破壊する凄いアイデアが埋まっています。
そのアイデアは危険すぎるので、
格展開してないが、
優生人類保護法案が可決され、
劣等な小説家を虐殺する時代が来た時、
たった一人生き残る小説家を選択せよと迫られたら、
それはマイクル・コナリーで決定だという、
世界一価値のある小説家としてのコナリーの存在を認める凄いアイデアが埋まっています。
コナリーよりイアン・ランキン やディーン・R・クーンツ の方が好きだと私は言ってきたが、
世界でたった一人生き残るのならコナリーを選ぶ。
全ての小説はコナリーの小説を楽しむ為の前座でしかないのだ。
書には登場人物としてイアン・ランキン とディーン・R・クーンツ が出てくるのです。
イアン・ランキン とボッシュはすれ違って出会ってないが、
シリーズのレギュラーキャラのキズミン・ライダーは、
ディーン・R・クーンツ に出会っているのです。
実在する作家を登場人物にするというのは、
ジェイムズ・P・ホーガン 作品にアイザック・アシモフ が出てくるし、
ジョー・ホールドマン 作品にアーサー・C・クラーク が出てくるし、
単なる仲間内のお遊びに思えるが、
このコナリーの場合は、自分ではない作家を作品に取り込むことで、
他人の小説世界も取り込んでしまおうという気概を感じる。
今回は被害者が成人したおっさんばかりで、
まるでイアン・ランキン の世界である。
そしてラストはディーン・R・クーンツ のホラーの世界への扉が開かれることを期待させるとんでもない文がある!
イアン・ランキン がいなくても、
ディーン・R・クーンツ がいなくても、
コナリーが二人の世界を引き継いだ小説を書くであろう。
小説界最大の敵、著作権の壁さえコナリーは破るであろう。
世界一存在する価値があるのはマイクル・コナリーである。

奇岩城 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
奇岩城 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
price : ¥651
release : 2006-05

奇巌城、または奇岩城。どちらがすっきりする名前なのでしょうか?

 さて、この物語の主人公は、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンではありません。
 時代は1908年、らしい。ルパン、34歳。
 盗賊団を率いる謎の快男児として名を馳せた怪盗紳士は、もはや主役には
飽きられたのでしょうか。
 おそらく何か、事情があったのでしょうね。この作品の主人公は、イジドール・ボ
ートルレという高校三年生の素人探偵です。(この少年が、のちの少年探偵、
明智小五郎の助手である小林少年から始まって、アニメの名探偵コナンに至る
少年探偵たちの嚆矢となったのは、言うまでもありません)

 物語は、屋敷に居を構える富豪の家に入った盗賊の姿を見つけた少女、いや
若い女性から始まります。彼女、レイモンド・ド・サン=ヴェランは孤児ですが、伯父
であるこの屋敷のあるじジェーヴル伯爵に引き取られ、従姉妹に当たる伯爵令嬢
シュザンヌと共に暮らしています。
 彼女は謎の盗賊を銃撃します。これが発端となりました。

 犯行後、警察と共に調べてみても、なにもなくなったものはないようです。では、
盗まれたものとはなんだったのでしょうか?
 ここで、俗な引用をお許しいただきたい。その盗賊は、心を盗んでいったのです。(笑)

 少年探偵イジドールの水際だった推理で謎が次々と解き明かされていきますが、
その中で、不思議な謎が見つかります。
 「空洞の針(エギーユ・クルーズ)」とはなにか。マリー・アントワネットの絶望とは何か。

 なるほど、面白い。書かれてから百年たつまであと数年ですが、一世紀以上読者を
惹きつける魅力ありと思いますね。
夜より暗き闇〈下〉 (講談社文庫)
夜より暗き闇〈下〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥1,000
release : 2003-07

コナリー作品三大スターそろい踏みの、シリーズ番外編?

“当代最高のハードボイルド”といわれる、マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ>シリーズ第7弾。

’03年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門次点(11位)、「このミステリーがすごい!」海外編第20位。

書は、<ハリー・ボッシュ>シリーズの一巻ではあるが、ノン・シリーズの名作『わが心臓の痛み』の主人公テリー・マッケレイブが登場し、ハリー・ボッシュ以上の活躍を見せてくれる。また、これもノン・シリーズの傑作『ザ・ポエット』の主人公ジャック・マカヴォイもゲスト出演している。

物語は、ふたりの行動が交互に描かれて進んでゆく。一方は、当局が捜査に行き詰まったある家屋塗装工の惨殺事件解決の手助けを頼まれた元FBI心理分析官マッケレイブの綿密なプロファイル作業と、心臓移植を受けた身というハンデがありながらも、つい力がはいってしまう捜査活動である。

もう一方は、ハリウッドの女優殺しのかどで、ボッシュ自らが逮捕した映画監督の裁判シーンである。この法廷ではボッシュも証人として出廷し、証言をする。

マッケレイブのプロファイルでは、なんとボッシュが塗装工惨殺事件の重要容疑者となるという衝撃的な展開を見せたり、一方では一流のリーガルサスペンスを読んでいるような息詰まる法廷シーンが続いたりして、それぞれの場面は独立して進行するが、ラストに至って、それぞれの事件も、ふたりも、シンクロするのである・・・。

私は、書はコナリー作品三大スターがそろい踏みしたシリーズ番外編ではないか、いやむしろマッケレイブを主役に据えた『わが心臓の痛み』の続編ではないかとさえと思った。そしてハリー・ボッシュとテリー・マッケレイブの、ふたりの物語は、シリーズ第10作『天使と罪の街』へと続くのである。

妖精の丘にふたたび〈1〉―アウトランダー〈10〉 (ヴィレッジブックス)
妖精の丘にふたたび〈1〉―アウトランダー〈10〉 (ヴィレッジブックス)
ソニーマガジンズ
price : ¥924
release : 2006-06

タイトルに魅せられて

待ちに待ったアウトランダーシリーズ4作目の訳です。第1作目の「時の旅人クレア」というタイトルに魅せられて読み始めたのがきっかけでした。当初は訳が全部出ていなかったので、原作も買ったのですが、CDを見つけて、重いを持ち歩くよりもListeningの練習も兼ねて、シリーズを全部聴きました。CDでは少し飛んでいる場面もあるのと、私の聞き取り能力も拙いので、加藤洋子さんの素晴らしい訳で精読できるのはとても楽しみです。時を越えて育まれる愛は素晴らしくもあり壮絶でもあります。スティーブン・ボネットの登場は後にも大きな影響が出るので、当に忌々しい限りです。でも、それをも乗り越えて行く(であろう)ジェイミーとクレア。読み進みながら、5作目のタイトルも心待ちにしています。
からだのひみつ (新潮文庫)
からだのひみつ (新潮文庫)
新潮社
price : ¥500
release : 2004-04

ふむふむ、なるほど。

会話として流れる2人のスピードに、
「そうなんだ?そうそう」って
私も参加しているみたいな気持ちでした。

体を普段、私たちはナイガシロにしがちですよね。。。
でも体ってとっても大切だし、実は自分が普段感じてた気持ちとか
感情って、体から出てくる事もあったり、心と体の関係がすっごく
面白かった。
勉強になりました。

ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)
ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥780
release : 2000-04

レクターが美化されすぎ

「レッドドラゴン」「羊たちの沈黙」の続編ということで大いに期待し読んだが、結果は外れ。従来の「連続殺人犯と警察との対決」というテーマから大きく変わり、レクターとそれを追う者達の対決劇となっており、その点ではややがっくり。従来のテーマを深化させてほしかった。ただ、そういうテーマの小説として中盤まではある程度楽しむ事ができたが、終盤のクラリスとレクターとの展開にはただただ失望。読後も大きく不満の残る結果となった。20件近い殺人を犯したレクター博士に対する、あの終わり方は無いでしょう?憎むべき殺人犯を小説の中で一貫して美化しすぎで、不道徳極まりないです。
ストリート・キッズ (創元推理文庫)
ストリート・キッズ (創元推理文庫)
東京創元社
price : ¥1,008
release : 1993-11

ありがちな設定・・・なのに非凡な物語。

 生育環境には恵まれてないが聡明で世知にたける少年が、口と態度は悪いが愛してくれる男に出会い、探偵として仕込まれつつ育てられる。彼らの所属するのは、大金持ちの銀行家が運営する問題解決機関「朋友会」。
すごーくありがちで、どっかで聞いたことがあるような設定だけど、少年(主人公・ニール)と男(グレアム)のキャラが愛らしく魅力的で大好きになります。二人のやりとりを読んでると、にこにこしてしまうくらい。
 そんな人物が繰り広げるのが、エンタテイメントに富み、なおかつ、しっかり構成された物語なんだから(ラストまでよく練られていると思います)、面白くないわけがありません!ジャンルはハードボイルドとなってるけど、ハードボイルド好きじゃない読者でも存分に楽しめると思います。「小説」としての出来が最高だから。
 ニールが歩き回るロンドンの地理、真似して歩いてみたくなりますよ!
空想プロジェクトマネジメント読本
空想プロジェクトマネジメント読本
技術評論社
price : ¥1,659
release : 2005-01

本" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
PMP受験勉強の下地作りに最適。

ガンダムや宇宙戦艦ヤマトなど、馴染みやすい題材を元に、PMBOK的な分析、解説するのがこの。それらの題材を元に、どういうケースが理想的なのか、どんなケースがバッド・パターンなのかを、PMBOKに基づいて紐解いていきます。

[良い点]
PMBOKというとっつきにくく、馴染みも薄い話題を、比較的馴染みやすい話題を題材に語ることで、

1.無意味な材料を有意味なものにしてくれる。
2.学習対象と学習者の認知を接近させてくれる。

結果として、PMBOKに対する学習を馴染みやすく、定着しやすいものにしてくれます。

[悪い点]
1.PMBOK第3版ではなく、PMBOK2000に基づいた解説。
2.受験勉強において、読者の記憶、知識に混乱を生じさせる恐れがある。

出版年の都合により仕方のないことなのですが、ちょっとしたリスクです。今後の学習内容が、書から得た知識を修正、上書きしてくれることを期待して、受験勉強初期に読み進めることをお勧めします。

PMP受験を始めるにあたっての下地作りに最適な一冊だと思います。
ラヴクラフト全集〈6〉 (創元推理文庫)
ラヴクラフト全集〈6〉 (創元推理文庫)
東京創元社
price : ¥672
release : 1989-11

クトゥルフ神話の夢の世界を旅する冒険

ラヴクラフト全第6巻には,1〜5巻とは少々趣の異なる物語が収録されています。1〜5巻の話は,現実の世界で起こる恐怖がメインテーマでしたが,6巻で語られる話は,人間が眠っているときにだけ訪れることのできる夢の世界,<ドリームランド>での冒険が中心となります。夢と言っても,そこはさすがラヴクラフト,彼独自のアイデアがここにも広がって,普通の人が想像する夢の世界とはちょっと趣の違う,えもいわれぬ不思議な世界観を形成しています。<ドリームランド>の物語はいわゆるホラーではありませんが,ラヴクラフト世界を語る上で重要な部分ですので,ファンなら必読です。
宿題ひきうけ株式会社 (フォア文庫)
宿題ひきうけ株式会社 (フォア文庫)
理論社
price : ¥693
release : 1996-11

アルジャーノンに花束を
アルジャーノンに花束を
早川書房
price : ¥1,575
release : 1989-04

【商品詳細】

体操選手として順風満帆な人生を歩んできた著者が、謎めいた老人との出会いをきっかけにして、「魂のレッスン」に目覚めていく過程をつづった自伝。アメリカで1984年に発表されて以来、世界で10数か国語に翻訳されているロングセラーであり、精神世界を題材にした書籍の中でも、その代表作といわれている1冊だ。なお、書は、1987年に筑摩書房から出版された『やすらぎの戦士』を、タイトルを改めて復刊したものである。 1966年12月。カリフォルニア大学バークレー校に通うダンは、世界選手権でチャンピオンになるほどの優秀な体操選手だった。しかしそんな彼の心の内は、その幸福とは裏腹に、理由もなくふさぎこんでいた。ある夜、終夜営業のガソリンスタンドに立ち寄った彼は、そこで、背の高い白髪の男が、一瞬にして屋根に登る光景を目の当たりにする。驚くダンに、「おまえの役に立てるかもしれん」と告げる男。その夜を機に、奇妙な男「ソクラテス」とダンとの不思議な交流が始まった。 ソクラテスがダンに授けるのは、人生を幸福に生きるための智恵と、それを実践するためのトレーニング法である。人生訓をテーマにした書籍にありがちな説教臭さを感じさせないのは、禅などの東洋思想のエッセンスや、人生における気づきを、ふたりの会話の中に、ときにユーモアを交えながら巧みに織り混ぜているからである。実話に基づくストーリーとあるが、その読後感はきわめて小説に近い。なかでも、失意のうちに最後の旅へと出発したダンが、原生林の中でソクラテスと再会する場面は感動的だ。「ただただ、幸福であればいい」というダンの言葉にたどり着いた時、読み手は、自分にとっての大切な宝物を手にしているはずである。(中島正敏)

花束を

このは映画を見るように読むことができました。
皆様はわりと色々哲学的、道徳的なことを考えさせられたとゆう感想が多く見受けられますが。私ももちろん色々考えさせられましたが、何はともあれ、読書するということ自体を
エンターテイメントとして楽しむにはとても上出来な文章であると思います。
映画の画面を見るように情景が浮かんできました。
楽しめました。
伊丹十三の本
伊丹十三の本
新潮社
price : ¥2,310
release : 2005-04-21

本" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
伊丹を語る時代

伊丹十三ほど世代間の評価が分かれる人も
なかなかいないんじゃないかな。
おそらく伊丹と同世代の人たちは
彼をスーパースターのように思ってるし
若い世代はせいぜい「マルサの映画を撮った人」
くらいの認識でしょ。こんな人も珍しいよね。

ああいう最後を迎えたこともあって
伊丹を語るのはずっとタブーになってた。
別に語っちゃいけないわけじゃないんだけど
なんだか語りづらいっていうかさ。
それがここ1?2年で状況が変わって
記念館が誕生したりとか
伊丹の周辺がにわかに動き始めてる。
書もその一つ。

幼少時代からの写真やさまざまな道具
伊丹のプライベートや仕事の足跡が
まるでカタログのように並んでいて
見ているだけでいろんな発見や驚きがある。
有数のデザイナーで、役者で人気作家。
そして映画監督でしょ。まさに「才人」だ。

伊丹のファンはもちろんだけど
若い人たちにこそ読んでほしい一冊。
こんなかっこいい人を知らないなんてもったいないよ。
ロビンソン・クルーソー (集英社文庫)
ロビンソン・クルーソー (集英社文庫)
集英社
price : ¥690
release : 1995-03

今尚世界中で読まれ、愛されているサバイバル小説の金字塔

正式名称は『ヨーク出身の船乗り、ロビンソン・クルーソーの生涯と不思議で驚くべき冒険』。
1719年刊行。以降『その後の冒険』『反省録』と続くロビンソン・クルーソーシリーズの第一部。

小学生の頃、学級文庫の棚にあった抄訳を読んだ際には、「単なる漂流者のサバイバル物語」
としか感想を持たなかったが、10年余の時を経て子供向けではない作を手に取った際には
その分厚さに仰天し、内容を読んで濃密さと思想性と緩急に富んだ展開にグイグイと引き込まれた。

1719年といえば生類憐れみの令が廃止され、大岡越前が江戸町奉行に就任した江戸時代の事であり、
内容も古臭いつまらないものではないかと思ったが、とんでもない。
今をもってしても古さを感じさせない作品であり、その理由は時代を超えてもなお共感できる
若き日のロビンソンの数々の葛藤、強い夢を持つが故の逃避と放浪癖、漂着後の行動の合理性にある。
また、この作品は凡百のサバイバル作品と違い、根幹となる深い思想があり、
思想──即ちキリスト教の信仰の問題を骨子として形成されている。

神に祈ったにも関わらず報われず無人島に漂流し、苦難だらけの生活を送り自らの不運を呪うロビンソン。
現世利益を中心に置いた、表層的かつ浅薄な信仰しか持ち合わせていなかった彼だが、
数々の艱難辛苦を経るうちに、それでも自らが生かされている僥倖を知り、
悲喜こもごもの様々な出来事も神の与えた試練として受け止め、真の信仰に目覚めてゆく…。
この辺りキリスト教になじみの薄い日人は理解し難い部分かも知れないが、
キリスト教徒、特に信仰に対して不安や不信を持った人間であればより楽しく、そして深く作を読む事ができるだろう。

また倫理的・宗教的考察を前面に出した作品であるが、主人公がありあわせの材料で
住居、衣類、道具、農作者をたった一人で作り上げ、次第に豊かになりつつも島の探索が進んでいく様は
手に取るように進展がはっきりしており面白く、更にそれらの行動の節々にも、
イギリスの近代化を支えてきた清教徒たちの近代合理主義精神というべきものが垣間見られるのが興味深い。
人食い人種の話など際どい箇所もあるが、社会学的な観点からも興味深く読む事ができる、
大人から子供まで広く楽しめるお勧めの作品である。

きょうりゅうの世界 (子どものための世界文学の森)
きょうりゅうの世界 (子どものための世界文学の森)
集英社
price : ¥893
release : 1994-03

すごっ!

同じシリーズの「合成怪物の逆襲」がおもしろかったので、「ロスト・ワールド」も読んでみた。

アマゾンの奥地に、地震のために離れ小島になった島がある。
そこは7千万年前に絶滅したはずの恐竜がいた。
チャレンジャー教授が発見したのだが、生物学者は誰も信じない。
「なら見せてやる」ということで乗り込んだところ、、、
という冒険ファンタジー。
おもしろくて一気に読み上げたが、この作品が1912年に書かれたものだとは信じがたい。
映画よりも無意味に怖くなく、それでもって恐竜の息づかいが聞こえるようでドキドキする。
ようやく子どもが夢中になれるを見つけた!!

ちなみに同じシリーズの「いきている首」は怖すぎた・・・><。

ファウンデーションへの序曲(上)―銀河帝国興亡史〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーションへの序曲(上)―銀河帝国興亡史〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥714
release : 1997-11

ファウンデーションの黎明期を描くも、5巻の続きでもある。

ファウンデーションシリーズの最も、始めに来るお話です。
第1巻では、セルダンが心理歴史学の研究チームを率いている状態でお話が始まりますが、よくよく考えてみますと、これ程、面白い研究ですと、他の注目を引かない筈がありません。まして、帝国は混乱の一歩手前だった訳ですから。その中で、いかにして、セルダンが、独創的な研究を始めることが出来たのか、その秘密が明かされます。
時代順では、最初ではありますが、やはり、刊行順に読むのが正しく、ある意味では、5巻の続きでもあります。ロボット=ミステリーシリーズとの関連も深く、編5作に彩りを与える秀作です。
編では神格化されたセルダンの若き日を描いていますが、決して編のイメージを損ねず、真摯な探求者として、偉大な数学者を描いています。必読!
対訳テニスン詩集―イギリス詩人選〈5〉 (岩波文庫)
対訳テニスン詩集―イギリス詩人選〈5〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 2003-04

膨大な作品のさわり

テニソンは、その知名度のわりに、普通の屋で普通に売ってるものは意外と
少なかったのではないだろうか。同じく岩波文庫のイノック・アーデンぐらい
である。
作は、比較的最近出版されたもので(最近、対訳詩集が続々出ている)、
テニソンの主要な作品がみられるようになっている。『イン・メモリアム』の
一部、Idylls of the Kingの一部、『シャロットの女』など多数を収録。
かれの詩はかなりの量にのぼるので、このにおいては、有名な作品であって
もその一部しかみることができなかったりするが、概観するには良い。日
も詩的な訳文になっているし、原典がすぐとなりに載っているので、自分なり
の解釈や翻訳を考えることもできるだろう。註とかんたんな伝記・作品紹介も

ついていて、参考書的にも便利な一冊である。

癒しの旅―ピースフル・ウォリアー (ピースフル・ウォリアー)
癒しの旅―ピースフル・ウォリアー (ピースフル・ウォリアー)
徳間書店
price : ¥1,890
release : 1998-05

地に足つけるとは・・・

ダンと師ソクラテスのやりとりが軽快であっという間に読み終えてしまいました。
師の懐の深さ、暖かさ、辛抱強さ、、、それらが一つに解け合って最後の一行で
涙がツーと流れました。

今、巷では”引き寄せ”流行りです。それも三次元で生きていくうえでは必要な事
なのかも知れません。
けれど一度自分に立ち返るのに、このはたくさんの大きな事を教えてくれました。
地に足をつけるとはこういう生き方なのだと思うのです。でもそれは”知る””見る”
”聞く”だけでなく、自分で”経験”しないと身に付かないものでもあるのだ、と強く
思わせてくれた一冊でもありました。

ソクラテスの言葉、「愚者の幸福は欲望が満たされたときに生じるいわくつきの幸福だが、
戦士の幸福はいわくなしの幸福だ。わしがおまえに教えたすべてのなかでもきわめつきの
教え、それは<いわくなしに幸福であれ>、そのひとことだ。」が胸に響きました。

足に地を感じたい人は是非!

怪盗ニック登場 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
怪盗ニック登場 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
price : ¥903
release : 2003-05

種蒔きの勝利

怪盗ニックは、現金、宝石、絵画といった、価値のあるものは盗まない。
盗む対象は、書の順番では、動物園の虎、看板の文字、といった具合だ。
依頼者には価値のあるものの様だが、ニックは、報酬さえもらえれば、それで良い。

書は12篇の短編集だ。
この後に執筆される「怪盗ニックの事件簿」なども、同様に短編集だ。
それぞれの物語は、ごく短く、ごく短時間で読了出来る。
実は、短編であるが故に、魅力を感じる。

こんな物を何故盗むのか?
こんな物をどの様にして盗むのか?

いずれにしても、内容は突飛だ。
読者が、この様な突飛な疑問を抱いたままの、長編作品には付き合いにくい。
それよりも、この奇抜な内容の結末を、コンパクトに、早く知りたい。

各作品は、冒頭で感じる突飛さと、鮮やかな結末が魅力だ。
短編に徹した、種蒔きの勝利だ。
エラゴン 遺志を継ぐ者―ドラゴンライダー〈3〉 (ドラゴンライダー (3))
エラゴン 遺志を継ぐ者―ドラゴンライダー〈3〉 (ドラゴンライダー (3))
ヴィレッジブックス
price : ¥651
release : 2006-10

19歳という才能。

著者は19歳の頃に『エラゴン』の第一部を書き上げたそうです。
自分と同年代の方が世界的なヒット作を生み出すなんて、
なんだか産まれ持っての才能というものを見せ付けられた感じです^^

第一部の最終巻という事で、お話もいい感じに区切りがついています。
エラゴンの進む道も定まったのではないでしょうか。
今回も全巻までと同様に、一気に読み進められました。
この頃になると1巻から間を置かずに読み進めて来た方は、
そろそろ巻頭の地図に頼らなくても、各地の距離や町の位置等が
頭に入って来ているのではないでしょうか。
話の理解度がそれだけでも変わって来るので、ここまで読んだ方は
改めて1巻から読み返してみるといいと思いますよ。

また、映画をこれから観ようと考えている方にも、原作は是非
読んでいただきたいです。
というのも、映画だと全てのシーンを盛り込む事が難しく、
作品中にとても意味のある印象的なシーンもカットされてしまう事も
ままあるので、映画だけでは恐らくお話の深い所までは
理解出来ないからです。

問題は・・・第二部が単行になるのがいつになるかが
分からない所ですか^^;
ハードカバーのは重くて躊躇ってしまう私にとっては、
早く続編もこのサイズで登場してもらいたいものです^^
サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)
サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)
早川書房
price : ¥987
release : 2005-09-22

醜い異形の者を主人公にしたにしては中途半端

書のベストセリフ
「彼女は問題を抱えた人たち――とくに若い人たち――に
どんなアドバイスができるかと訊ねた。
どこでほんとうの自信を見つけるのか?
どうやって怒りと自己憐憫を遠ざけておくのか?
自分を信じること。
人と違うことを恐れないこと。
世のなかには自分よりひどい目にあっている人が
いつだっていることを忘れないこと」
このミスやら文春ミスやらで年間ベスト1位になった作品らしいが、
これが1位になった年は余程不作だったんだな。
じっくりと読ませてしみじみと感動させるタイプの、
文学寄りのミステリだが、文学寄りミステリなら、
これより、ランズ様の『ボトムズ』 の方が上だと思いました。
父親に硫酸を浴びせられ、醜い顔になった男が主人公の物語だが、
結局、家族愛も男女の愛も手に入れるよくある話である。
醜い顔と言っても、素顔を隠す必要のないレベル。
女子供が後退りうろたえる描写はあるが、
あまりの醜さに腰抜かしたり失神したり発狂したりする描写はない。
ユニークフェイスの私は曲がり角で出くわした女性に叫び声を上げられ、
地べたにへたりこまれたことがありますw
勤務先の社長の娘に「おっちゃん、変な顔してるね」
と無邪気に言われたこともありますww
通りすがりの女子中学生に「今の人、気色悪い」
と言われたこともありますwww
火傷の痕があるだけで、主人公は実はハンサムなのだ。
主人公は女性の方からキスされて相思相愛になり、
一晩で五発もセクースするほどラブラブファイヤーになって白けた。
醜い異形の者を主人公にしたにしては中途半端。
正義の仕事も愛も金も手に入れるご都合主義的な展開。
ミステリとしてのトリックはディーン・R・クーンツ にも及ばない。
ラストのアクションの拳銃のトリックは、
ディーン・R・クーンツ の『ハズバンド』 の方が、
ミスディレクションを仕込んでいて遥かに巧い。
トリックを期待するミステリではなくて、
文学的に感動汁という作品なのだろうが、
私に言わせると甘すぎる。
こんなもんで感動出来る普通の人々が羨ましいざんす。

イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス)
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス)
ヴィレッジブックス
price : ¥861
release : 2006-11

【商品詳細】

ナサニエル少年は魔術師の卵。5歳のとき、実の両親によって政府に売り飛ばされ、ある師匠の下に弟子入りさせられた。有力な魔術師たちがイギリスとその領土を支配し、ナサニエルは、彼自身が、ある「崇高なる運命」のための「最高のいけにえ」なのだ、と教えられている。両親と別れ、過去の暮らしを捨てるのはまだ我慢できるとしても、国家保安省の役人でもある師匠アーサー・アンダーウッドは、非情で残忍で恩着せがましい中流の魔術師だ。ナサニエルの唯一の救いは、師匠の夫人マーサ・アンダーウッド。夫人はナサニエルに心からの愛情を示し、彼もひたむきな献身でそれに報いている。何年ものあいだ、アンダーウッド家でどうにかうまくやってきたナサニエルだが、12歳を目前にした夏、すべてが一変する。冷酷な魔術師サイモン・ラヴレースに人前で恥をかかされ、おまけに師匠にも裏切られてしまう――臆病者のアンダーウッドは自分の弟子をかばおうともしないのだ。 復讐を誓うナサニエル。全知全能を望んで悪魔に魂を売り渡したファウストを思わせる熱意で、魔術の教をむさぼり読みひたすら腕を磨きながら、一方では努めて従順な弟子を装う。強力なサマルカンドのお守り(アミュレット)をラヴレースから盗んで恨みを晴らそうと、力を振り絞って、よわい5000歳の妖霊バーティミアスを呼び出すとき、少年魔術師ナサニエルは、自らの想像を絶するほど危険きわまりない状況に身を投じてしまう――。 このすばらしい小説『The Amulet of Samarkand』(邦題『バーティミアス〜サマルカンドの秘宝』)は、イギリスの作家ジョナサン・ストラウドの「バーティミアス3部作」の1作目にあたるもので、バーティミアスの1人称の視点とナサニエルをめぐる3人称の語りを交互に繰り返すかたちでストーリーが進んでいく。このバーティミアスが傑作で、はじけるウィットで大いに笑わせてくれる。文に収まりきれず脚注にまであふれ出した彼の辛辣で不遜な独白も、まともな読者なら決して読み飛ばしはしないだろう。おしゃれでサスペンスたっぷりの、じつに良くできたすこぶる愉快な1冊。続きを読むのがきっと待ち遠しくなる。(対象年齢:12歳以上)(Karin Snelson, Amazon.com)

通りすがりのバイオ研究者

比較的専門的な内容にも関わらず、分子生物学・進化学的な事項をわかり易く記述していると思う。7人のイヴが発見されるプロセスが詳細に記述されているし、研究の日常的場面の臨場感が活き活きと描かれている印象をうける。このを読むと、人種という区別は如何に意味がないものであるかを改めて考えさせられる。
ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド―魔女と妖精の旅 (講談社プラスアルファ文庫)
ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド―魔女と妖精の旅 (講談社プラスアルファ文庫)
講談社
price : ¥840
release : 2002-09

有名どころ

 1996年に出た『ヨーロッパ・ホラー紀行ガイド』を加筆・文庫化したもの。
 初心者向けに、ヨーロッパの有名どころを紹介した
 青ひげことジルト・ド・レーの城、トランシルヴァニアのドラキュラの城、レイラインなどの大物から、オートマタ、蝋人形まで幅広くカバーされている。
 実際に現地を訪れた体験を語りつつ、基礎となる知識を丁寧に提示してくれる。すでにこうした題材にどっぷりと浸かってしまった読者には物足りない部分が多いだろうが、読み物としてもそこそこ面白い。
 こうしたを、きちんと初心者レベルに身を落として書ける荒俣氏はすごいと思う。
政治的に正しいおとぎ話
政治的に正しいおとぎ話
ディーエイチシー
price : ¥1,223
release : 1995-05

逆説的に道徳の授業で使って欲しいです

デーブスペクターという名前があるために,単なる駄洒落と思われがちですが
インテリジェンスとエスプリに溢れた,至ってマトモで真面目なおとぎ話です。
ブラックユーモアを交えながら多少オリジナルの話に改編されていたりするので,
はじめて読む話もそうでない話も楽しく読むことができるでしょう。
日常何気なく使っている言葉が回りくどい(政治的に正しい)表現になっており,
当に読みづらいことこの上ないですが,頭の中でその変換をさせられることで
人に対するときに,いやでもいろんなことを意識させられるようになる一冊です。

バーティミアス-サマルカンドの秘宝
バーティミアス-サマルカンドの秘宝
理論社
price : ¥1,995
release : 2003-12-13

期待していたファンタジー

次の一冊が決まらない人のためのファンタジーブックガイド

で紹介されていたため、このを読み始めました。3名のレビュアーの方は高評価を

つけており、読む前から期待していました。しかし、主人公の少年の余りにも身勝手な行動、

言動に最後まで好感をもてませんでした。自分の目的のためとはいえ、召喚した悪魔に

お店から服や食べ物、列車に乗るための切符を盗ませた場面で、何の罪悪感も感じていない風

に描写されていたのは驚きました。

また、復讐のためとはいえ大人を一人殺害する場面でも、主人公の少年はほんの少しだけ

気分が悪くなるだけで、すぐに平静さを取り戻して目的を果たそうとします。12歳の少年が

殺人を犯し、平然としている描写には大いに疑問をもちました。

悪いところばかり取り上げましたが、文章はまとまっていて読みやすく、テンポ良く

ストーリーが展開していきます。
私自身の見えない徴
私自身の見えない徴
角川書店
price : ¥1,995
release : 2006-03

世界は美しい

ジャンルに関係なく、素晴らしいものは素晴らしいのでどうしようもない。
自分の世界に閉じこもっていた20歳の女性が、
小学校の数学の教師になったことをきっかけに、周りに心を開き始める物語だ。
ストーリは言うまでもないのだが、言葉の表現のひとつひとつが当に美しい。
自分を抑制し続けて来た彼女が、花開くかのように変貌する最後の章!
今年一番の、新しい作家との出会いとなった。


わんぱくだんのかいていたんけん
わんぱくだんのかいていたんけん
ひさかたチャイルド
price : ¥1,050
release : 1996-06

変身 他一篇 (岩波文庫)
変身 他一篇 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥420
release : 2004-09

断食芸人

『断食芸人』は、カフカが結核と診断されたあとの作品で、1922年に書かれたものである。また、カフカは死の直前1924年にこれを校正している。
この話を読めば、カフカが死に対してもっている考え方、生き方が最も分かるのではないだろうか。
人形の家 (岩波文庫)
人形の家 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥483
release : 1996-05

なるほどベンジャミン

ゴールディ・ホーン主演の『プライベート・ベンジャミン』のラストは、おそらくこの戯曲から着想を得ているのだろう。秀逸なラストだっただけに、古典の影響力の偉大さを思い知った。
メイプル・ストリートの家 (文春文庫)
メイプル・ストリートの家 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥620
release : 2006-10

夜より暗き闇〈上〉 (講談社文庫)
夜より暗き闇〈上〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥1,000
release : 2003-07

新しいジャンルが誕生!

書のベストセリフ
テリー・マッケイレブ「いや、あらゆる天才が
          ミュージシャン、画家、刑事も入れていい
          そのような致命的欠陥を抱えているのだ、と。
          腕に刺された針」
ハリー・ボッシュ「だれでも致命的欠陥を持っていると思っているよ、
          天才であろうとなかろうと」

“ハリー・ボッシュ”シリーズ7作目兼"テリー・マッケイレブ"シリーズ2作目。
そして、『ザ・ポエット』の主人公ジャック・マカヴォイも登場する、
マイクル・コナリーの『大甲子園』である。
三大ヒーローが一同に会して、
強大な堕天使に、合体技三位一体や、
『バッドラックムーン』のキャラも加え一なる四者として戦いを挑む!
という話ではないw
アホサー・クルッテリーのピンク色の脳細胞の迷探偵エロキチガイ・ポルノシリーズの最終巻
『カーテン』ネタである。
毎卷が最終巻のノリの凄いシリーズなので、
最終巻でもないのに、ここで『カーテン』ネタが爆裂します。
犯人役はハリー・ボッシュ、名探偵役はテリー・マッケイレブとして物語は進むが、
雑魚の脇役にされたもう一人の主人公ジャック・マカヴォイの爆弾は、
予定調和的な推理小説の舞台を破壊する!
甲子園球場で野球の試合で力比べしようとしていたら、
いつのまにかサッカーの試合になったようなもんw
ネタバラシを避けるため判り難い喩えで紹介しておりますww
パターン破りの手法のみを追及すると、
読者を怒らす悪ふざけになる可能性があるが、
読者を馬鹿にしてるようなメタフィクションや、
読者を置いてきぼりにする純文学に走らずに、
面白い小説の範囲内で、
あっと驚くパターン破りをするコナリーは天才である。
ハードボイルド小説と推理小説の枠は突破してしまった気がする。
ここに、コナリー小説という新しいジャンルが誕生したことを宣言します。

成長するハリー・ポッター―日本語ではわからない秘密
成長するハリー・ポッター―日本語ではわからない秘密
洋泉社
price : ¥1,575
release : 2005-10

本語ではわからない秘密" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
【商品詳細】

世界中でナンバーワン・ベストセラーとなった推理作家が、検屍官ケイ・スカーペッタの登場するセンセーショナルな新作スリラーを携えて戻ってきた。 検屍官ケイ・スカーペッタは、平穏な生活を求めてバージニアを後にした。しかし、ケイの考えとは裏腹に、フロリダで不可解で身の毛もよだつ殺人事件に引きずり込まれてしまう。そして国際的な陰謀に巻き込まれ、ケイの人生を揺るがす事態に直面するのだった。

成長の足跡

同一の人物が同一の設定によってストーリーが続いている。その経過をたどることで、時代背景や習慣を捉えることができる。
ハリーがホグワーツに入学するまで、どのようなを読んでいたのか。ハリーの両親はハリーにどのような影響を残していったのか。J・K・ローリングのインタビューの抜粋により検証しています。
ただ、ローリングのインタビューの抜粋が中心になっていて、「J・K・ローリングの素顔に迫る」といった内容のになっている感じがする。

同じ英語圏でも、イギリスとアメリカでは、ハリーから読み取る人種差別問題についての受け止め方がまるで違う。
いかに、アメリカでは人種差別問題が根深いかを痛感させられる。

マガーク少年探偵団!(1)こちらマガーク探偵団
マガーク少年探偵団!(1)こちらマガーク探偵団
あかね書房
price : ¥945
release : 2003-11

懐かしい!

二十代後半から三十代の方は、小学生の頃に読んだ覚えはありませんか?
小学生の頃大好きだったこのシリーズの復刊、私は非常に嬉しいのです!

小学生のマガーク、ジョーイ、ウィリー、ワンダの4人が、大人の世界に乗り込んで事件を解決する様が、とても爽快で大好きだったのです。そして大人たちも、そんな子どもを許容している。この世界観が素敵です。

今回の復刊は、役者もイラストレーターも当時と同じ。
子どもの頃夢中になった方、もう1度あの頃の気持ちを味わってみませんか?
そして初めてマガークの名前を聞いた方、初版より30年近くたっていても、内容は決して色あせていません。

小学校中学年くらいから十分読めます。図書館でも、貸出率が高いですね。

鏡の国のアリス
鏡の国のアリス
新書館
price : ¥1,680
release : 2005-12

童話にしては難しい

物語の進み方がずたずたになっています。出てくる詩や人物も皆どことなくへんてこです。チェスのゲーム進行が物語の進行と関わりがあります。これについては巻末に解説がついています。でも、日人にはこのようなストーリー展開、すなわち脈絡がはっきりしなくて何を表現したっかたの分からないようなものは苦手でしょう。
童謡の謎―案外、知らずに歌ってた (祥伝社黄金文庫)
童謡の謎―案外、知らずに歌ってた (祥伝社黄金文庫)
祥伝社
price : ¥600
release : 2003-10

こういう説もあるという事で

やはり歌は楽しい気分で歌いたいな♪
勿論「五木の子守歌」「かごめかごめ」など子供心にも悲しい旋律が心に響いたものもある。でも「しゃぼんだま」が死んだ子供の魂だとか、「しかられて」「里の秋」といったほのぼのと思っていた曲がこんな意味があったなど考えると、歌うのも楽しくない。
しかし、このはあくまでも作者が調べたもの、そして作者の解釈ではないだろうか?
先日テレビ番組で「かごめかごめ」の意味を別な解釈で学者が説明していたし、「大黒様」「浦島太郎」の歌にいたっては・・・ちょっとね・・・
こういう解釈もある、と歌の深さを知りながら、こういう歌を忘れずに歌い続けていきましょう。
最近音楽の時間でこういう歌を教えないなんて、やはりおかしいぞ文部科学省!
ラモックス―ザ・スタービースト (創元SF文庫 (618-8))
ラモックス―ザ・スタービースト (創元SF文庫 (618-8))
東京創元社
price : ¥903
release : 1987-11

ハインラインの隠れた傑作。

この、題名で損してると思う。「ラモックス」じゃ、訳わからん。
昔出ていた子供向け抄訳のように「宇宙怪獣ラモックス」としないと。

ジョン・スチュアート君のペットは、馬鹿でかいカバのような宇宙生物、ラモックス。
ラモックスは有機物だろうと無機物だろうと何でも食べてしまい、いつもスチュアート君を困らせています。
そんなある日、ラモックスがとんでもないことをしでかしました。なんと、お隣のドナヒュー婦人のバラを
食べてしまったのです・・・!

てな感じで始まります。面白そうでしょう。
SF好きな人には絶対おすすめです。
やっつけ仕事で八方ふさがり (扶桑社ミステリー)
やっつけ仕事で八方ふさがり (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥950
release : 2003-05

Hard Eight

シリーズの最初からずっと読んでます。メインの登場人物はもちろん個性溢れる面々ですが、このシリーズの良いところは毎回新しく登場する脇役達も主役に負けないほど面白いところでしょう。あまりに個性があってこの先もレギュラーになるのかしら?と思わせる人物ばかりです。今回もやけに可愛らしい子犬のような弁護士君が登場します。それからステファニー、ジョー、レンジャーの三角関係も妙に読者をハラハラさせます。今回はジョーの出番が少ないのですがそれでも内容は期待通りです。探偵小説として読むと物足りないでしょうけど娯楽小説としては抜群だと思うのは私だけでしょうか? また,try-Giorgio Kostantinos-The Quest-極度のよい
一人の男が飛行機から飛び降りる (新潮文庫)
一人の男が飛行機から飛び降りる (新潮文庫)
新潮社
price : ¥700
release : 1999-08

もう最高

立花隆のから、その存在を知った。

かなりいい感じのだ。ぶっ飛びすぎ。

この手のは、どういうカテゴリーに分類されるのであろう?。

是非とも著者に会って、一つ一つの話の奥深い意味を知りたい。
黒蠅 (上) (講談社文庫)
黒蠅 (上) (講談社文庫)
講談社
price : ¥730
release : 2003-12-26

やっちゃいけない・・・



当時の最新の科学捜査、細かい描写、
びっくりするような(意外な)犯人、そこにたどり着くまでの推理・・・
どれをとっても、睡眠時間を削る価値のある作品だった。

偶然、出会った彼女の作品。
その偶然を幸せだと感じていた・・・のは、前作までだった。

どんなに売れっ子の作家であろうが、
・主人公を若返らせる(タイムマシーンか?)
・死者を復活させる(ドラゴンボールか!?)
・特徴的であった1人称を3人称に変更
これをやったら、ファンは減るよね・・・

犯人の心理に入り込む為には、やはり3人称で描くべきであったけれど、
いまさら、今頃、これはいかんでしょう??

もうひとつのシリーズも、楽しめるけれど、やはり3人称なのが違和感だよね。
コーンウェルといえば、スカーペッタ。
ケイのイメージが、コーンウェルって人もいるだろう。
若くなくてもいい理由が、彼女にはあるじゃないか!
勉強と経験でそれなりの年齢になってしまうのだから。

場面が次々と変わっていくので、スピード感はあると思う。
けど、出てくる殺人犯(犯罪者)が、正当防衛的な殺人を犯すのではなく、
サイコっぽい(好きでやってる、みたいな)ので、
心理を知ってもなぁ・・・って気がする。
ブラック・ハート〈下〉 (扶桑社ミステリー)
ブラック・ハート〈下〉 (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥550
release : 1995-09

なぜか独特の厳しさと、濃い寂寥感と、深い感動に満たされてしまう

マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ・サーガ>シリーズ第3弾。

’95年、「このミステリーがすごい!」海外編第4位にランクインしている。

書あたりから、このシリーズは“90年代を代表するハードボイルド”といわれるようになってくる。

ストーリーは、1作目2作目でも語られていた、ボッシュがハリウッド署に左遷されるきっかけとなった、4年前のドールメイカー事件の容疑者射殺シーンから始まる。

ボッシュは今、容疑者の未亡人から「夫は無実であった」との訴訟を起こされている。

おりしも、ドールメイカー事件に酷似した殺人事件が発見される。容疑者は無実だったのか・・・。それとも、模倣犯の仕業か・・・。この件も含めて、原告側の辣腕女性弁護士チャンドラーとボッシュの激しい法廷闘争が繰り広げられる。そして法廷場面と併行してボッシュたちの現在の事件の捜査活動が描かれる。

ちょうど文庫上巻のラスト近くで大きな転回が見られ、ボッシュたちが追う現在の事件も二転三転して、衝撃の真犯人・真相へと、一気呵成に物語は進んでゆく。

書はリーガルサスペンスの要素に加えて、現在進行形の事件を追う、緊迫感にあふれた警察小説でもある。さらに両方に、ボッシュの恋人や、自身の過去のまつわる孤独の影が色濃く関係してくるのだ。

魅力的な謎があり、困難な事件を捜査し、活劇があって、どんでん返しの末、主人公が勝利する、というだけに終わらない感動がこのシリーズにはある。
読者は、孤高の人ハリー・ボッシュの姿を見て、独特の厳しさと、濃い寂寥感と、深い感動に満たされてしまうのである。「あなたはとても大変な戦いを送っているわ、ハリー。つまり、あなたの人生というものは苦闘の連続なのよ。ひとりの警官として。」

きみに読む物語
きみに読む物語
アーティストハウスパブリッシャーズ
price : ¥1,470
release : 2004-12

泣きたければこれです

ノアが愛するアリーに物語を読みます。
その物語はノアとアリーの愛について綴った物語です。
アリーは自分がアルツハイマーに侵されていることがわかると自分たち夫婦の愛の軌跡を物語として残し、ノアに自分に読み聞かせ続けるように頼むのです。
たとえアリーが愛するノアのことを忘れてしまっているように見えても、心の奥ではノアのことを思い出していられるからと。
ノアが読み聞かせている物語も感動的で泣けますが、物語を読み終わり、アリーがアルツハイマーでノアのことを思い出せない場面に戻ると、とにかく切なくて涙が止まりませんでした。
つるばら村のパン屋さん (わくわくライブラリー)
つるばら村のパン屋さん (わくわくライブラリー)
講談社
price : ¥1,470
release : 1998-02

おいしそう!

「つるばら村」シリーズは3冊持っています。
初めて買ったのが、この「つるばら村のパン屋さん」です。

表紙の絵も中の挿絵も、とても雰囲気があります。

お話は、くるみさんという主人公が「三日月屋」というパン屋さんで、パンを作って売るのですが、買いに来るのはいろんな動物たち。
「はちみつのパン」、「ドングリのパン」、「三日月のパン」、「クリスマスのパン」、「あんこのパン」、「ジャムのパン」。
どれもほんとにおいしそうです。

不思議な内容のお話で、とても心が癒されます。
プリンセス・ダイアリー 1 (河出文庫)
プリンセス・ダイアリー 1 (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥714
release : 2006-06-03

とにかくかわぃぃ☆

とにかくかわぃぃんですッッ!!!
まず、なんと言っても表紙がかわぃくて目に付きました(^^♪
最近海外の映画やにハマっていたし、プリンセス系にも憧れとかいろんな意味で好きなので、そんなぁたしにピッタリでしたぁ(*^^)v
とても読みやすいのでゼヒ、同じような人にも読んでほしい1冊デス!!
ミラクル・ファミリー
ミラクル・ファミリー
講談社
price : ¥1,260
release : 1997-05

9人のお父さん、それぞれの愛

作は、9つの家族を描いた短編集。9人のお父さんが登場します。たぬき腹のお父さんあり、ひげ面のお父さんあり。子どもたちから疎んじられながらも、子どもを愛する気持ちは同じ。だからこそ、普段は語らない父親の話に、子どもたちは耳を傾けるのです。 冒頭を飾る短編「たぬき親父」は、柏葉氏のストーリーテラーぶりをいかんなく発揮した作品です。たぬきにばかされるのは誰でしょう?この短編は、一部の中学の教科書にも採用された名作です。 柏葉氏特有の暖かさはそのままですが、中には、ほろりとしてしまうような切ない話も混ざっています。それぞれの愛のかたちに、微笑んだり涙したり。読み応えのある短編集です。
アーサー王伝説 (「知の再発見」双書)
アーサー王伝説 (「知の再発見」双書)
創元社
price : ¥1,575
release : 1997-10

参考になりました

名前しか聞いたことがない程度のアーサー王の知識を少し深めようと購入しました。

歴史上に名を残した人物(特に神秘的であればあるほど)というのは、
殆どが後に色んな人によって脚色されてしまっています。
そんな神秘的な話よりも、その人物の当の骨格の部分を知りたい私にとって
このはまさにうってつけでした。

気の遠くなるような長い年月にわたり、言葉では表せないほどの膨大なアーサー王の
物語の数の中から、非常に客観的で現実的な観点を持ち、このを綴った作者の勤勉さに脱帽です。

そして、アーサー王の物語がある時代では政治的宗教的に利用され、またある時代
ではその時代の文化に影響されゴシップ的なものになったりと、時代によって変貌していく様がその時代の特徴を現していて面白いです。

の中にはアーサー王に関する美術品の写真も掲載されていて、逐一注釈がついてるのがとても面白く感じました。

アーサー王の物語を通じて、歴史を感じるといった点でこのはまさに逸品であると思います。




源泉の感情 (河出文庫)
源泉の感情 (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥966
release : 2006-02-04

文学の鬼

書は、三島由紀夫と小林秀雄、安部公房、野坂昭如、石原慎太郎、武田泰淳、坂東三津五郎などとの、合計十四もの豪華な大御所対談が収録された一冊です。

伝統主義者たる三島の文学に対する驚くべき豊饒な知識と、それを通して彼が透視する同時代の文学というものが対談により顕現され、非常に勉強になります。全ての対談を通して、三島や対談者の、昭和日男児特有のパッションが感ぜられ、意見が異なるところは妥協せずに言い合うという姿勢が凄く魅力的です。これを読むと、平野啓一郎氏の対談集が、単に知性重視の戯言にすら見えてしまいます。三島はやはり、平野氏以上に豊富な知識と情熱を備えた人物であり、疑うこと無きカリスマです。彼の知性には嫉妬を感じる前に天晴れお手上げという状態です。まあ、小林秀雄に『金閣寺』を「小説では無くて叙情詩」として一蹴されてしまったのは可哀相ですが 苦笑。我々の時代を認識する為にも非常に有益な対談集でした。
天のシーソー
天のシーソー
理論社
price : ¥1,365
release : 2000-04

苦手

『頭のうちどころが悪かった熊の話』が気に入ったので購入。

が、まったく違うんだよな?。
童話と児童書。
そんな感じ。
ちょっとがっかりでした。
大人には向かない話ばかりでしたが、
まぁ、子供時代に経験したことを後読みしてるって感じでした。
リアリティーがあって、
現実社会の中で生きる子供たちの
ちょっとした日常を描き、
不安と幸福と
ちょっとした不思議な想いを描いている。

女の子が主人公なので
感情移入しにくかったかな。

星のアカバール
星のアカバール
ダイヤモンド社
price : ¥1,365
release : 2004-10-15

心に響く作品

主人公トゥロの父が事故で、母は仕事の無理がたたり両親共に死んで、妹と二人取り残されてしまいます。トゥロ自身も事故で足が引きずる程度しかできなくなってしまいます。その絶望に近い状態で不思議な夢を見ます。その夢を信じてトゥロが凧をあげ星を引きつかまえたのがアカバールです。
アカバールは人間の貪欲の悲劇で死んでしまいます。しかし、トナカイ達のメッセージで再び凧を上げ今度は星のリーラを引きます。そのリーラがアカバールが死んでしまってできなかった「グレデンダ」をトゥロに伝えます。最後は読んでのお楽しみ。オグ・マンディーノらしいよいです。
毛皮を着たヴィーナス (河出文庫)
毛皮を着たヴィーナス (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥630
release : 2004-06-04

素晴らしく面白い

ヴィーナスの彫像に理想の女性を夢想し、自らの被虐的性愛の対象としてワンダに全人格を投影するセヴェリーン。ワンダは自ら自覚していなかった嗜虐性をあぶりだされるが、自分は女として男に傅きたいという欲求も持っている。そこにギリシア系の恋敵が現れ、さらなる被虐心を煽られ・・・という具合に、後のSM文学に大きな影響を与えたマゾッホのこの作品は、文学史上の金字塔というべき優れたものだ。「時代の衰えゆく生に実体験を喪失した世紀末文学の作家の宿命に徹した結果」という、訳者種村季弘の解説は実に的確だ。現代にも通じる何かを持った作品である。翻訳も読みやすく格調高い。
クリエイティヴ脚本術―神話学・心理学的アプローチによる物語創作のメソッド
クリエイティヴ脚本術―神話学・心理学的アプローチによる物語創作のメソッド
フィルムアート社
price : ¥2,310
release : 2003-06

本術―神話学・心理学的アプローチによる物語創作のメソッド" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
物語研究に重要だが、映画制作には不要

 著者は、アメリカに多くある脚スクールのカリスマ講師のひとりです。原著は1999年に出されたものですが、ヴォーグラーの『神話の法則(The Writer's Journey)』1999と似た内容となっています。というのも、どちらも、神話学者のキャンベルの『千の顔を持つ英雄』1949の理論を脚制作に応用しようとしたもので、先を争って出版したものだからです。
 物語分析の理論としてはおもしろく、作品の評論をする人は必読ですが、脚制作手法としては、まさに神がかっており、この理論に従っても、ありきたりの物語の亜流しか創ることができません。それゆえ、映画学の人はぜひ読んでよく理解しておくべきですが、脚を書きたい、映画を撮りたいという人が読むにはまったく時間のムダです。
予告殺人 (クリスティー文庫)
予告殺人 (クリスティー文庫)
早川書房
price : ¥882
release : 2003-11-11

長いなあ

とにかく長いです。途中で何度も飽きました。
もう少しコンパクトにまとめられたのでは?と思います。
電車の中で読んでいるとすぐに眠くなってしまいます。

緊張感を持ってスラスラと読めたのは、最初と最後の数十ページだけでした。

訳があまり良くないのかなあ。
状況や人物のイメージが沸き辛く、退屈でした。

事件の始まりと結末が面白かっただけに、中間のダラダラ感がとても残念です。
個人的にはアガサ・クリスティーの他の作品と比べて低評価です。
夜明けのフロスト (光文社文庫)
夜明けのフロスト (光文社文庫)
光文社
price : ¥600
release : 2005-12-08

フロストはもちろん面白い。ダルジールも。

 『夜明けのフロスト』フロストの短編は長編の時のお約束どおり、デントン警察署に次々と舞い込む事件の知らせ、全てを背負い込む羽目になるフロスト…最後はちょっとほろ苦いというお話です。
 長編の何分の一かの文字数なのに、いつも通りいろいろ盛り込まれていて面白いですよ。
 
 『お宝の猿』レジナルド・ヒルのダルジール&パスコーコンビも好きなので、入っていて嬉しかった。こちらは短編のせいか、シリアスさはなく、最初から最後まで凸凹コンビの掛け合いと(もちろんウィールドも登場します)巨漢のご愛嬌が楽しめます。
ダレン・シャン 7―黄昏のハンター
ダレン・シャン 7―黄昏のハンター
小学館
price : ¥1,575
release : 2003-02