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微笑みには微笑みか?
「微笑みがえし」という書名が深い。
仲の良い4人の女性が、それぞれ思っていることは、表面の微笑とはほど遠いものであった。ぼくは、この本を読んで女性の内面の深さに恐ろしさを感じた。そういったものの存在もよくわかってなかったのかもしれない。しかし、男性はどうなのだろうか。ぼくは、そのような経験がない。しかし、本書に登場する女性たちも、他人の微笑みの裏に何があるのかは深く考えようとしない。
結局、人が本当に何を考えているのかは、わからない。 男性であれ女性であれ、同じだ。
表面と行動から内面を推理するしかないのだ。 そして、完璧な推理は不可能だ。
だとしたら、微笑には微笑みを返したほうがよいのだろうか
面白く読める小説であるが、同時に深く考えさせられる本である。
特に男性におすすめかもしれない。 きっと、びっくりする。
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 | 『柘榴館』 集英社 price : ¥700 release : 2001/07

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飛鳥井シリーズ第3弾
ストーカー、拒食症といった現代社会の病理を抉った快作、と言いたいところですが、これらの病理に対する考察がやや甘いと思います。サイコセラピストが精神分析の見地からストーカー、拒食症を解説しているのですが、笠井ファンなら精神分析よりも現象学による解説を望むのではないでしょうか。ミステリーとしての出来は流石ベテラン笠井、そつなくまとまっています。
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蔭洲升の影
1994年に出た単行本の文庫化。 1992年にTBSで放送されたテレビドラマ『インスマスを覆う陰』に触発されてつくられたアンソロジー。ドラマに主演した佐野史郎、脚本家の小中千昭が作品を書き下ろしたほか、高木彬光、菊地秀行、山田正紀らの作品が発掘・採録されている。なかでも高木彬光「邪教の神」は神津恭介ものの一篇だが、1956年という早い時期に書かれており、日本のクトゥルー神話の最初期のもの。 それぞれ、本物っぽさを再現しつつ、独自色を出そうという心意気が感じられて面白い。「遊び」としての余裕がある。 すべての作品が日本を舞台にしている。日本の風土はクトゥルー神話に良く馴染む。
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 | 『呪のデュマ倶楽部』 集英社 price : ¥2,650 release : 1996/11

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教えて下さい!!
「呪のデュマ倶楽部」を呼んでみたいカナ、と思って、ご質問させて下さい! 映画の方のタイトルはなんというのでょう??? 探してみたのですが、わかりません..。どなかかご存知でしたら、どうかお教え下さい!
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I wanna be like Sam ?!
とびっきりキュートでセクシーで、くすっと笑えるミステリーシリーズが登場した。 その名も『Tバック探偵サマンサの事件簿』。 サマンサがTバック(!!)探偵になった第1弾が本作。 よき妻として夫のウソを信じ続けてたサムだけど、彼の死後に浮気(その戦利品のエロパンティの山!)を知ってミニスカ+Tバック+豊胸手術+ブロンドヘアに大変身。 恋人紹介所を買い取って、女性実業家きどりのところへ、なぜか「金を払え!」と謎の男が登場。 にわか探偵(Tバック)になったサムを支えるのは、正統派美形ロッシ刑事にワイルドセクシーな私立探偵(本物)のゲイブのふたり。 どっちも魅力的な男性で、封印していたサムのホルモンも復活?! ふたりのタイプの違う男性ふたりが、いい味だしてる。 どっちも素敵。でもどっちも信用ならない! ハーレクインに張る状況にサムは困惑。 駆け引きと、ちょっと漂うロマンスがミステリーではなくラブコメとしても十分笑える大事なスパイスになっている。 「男はオンナの脚かおっぱいか、鉄の塊(車)のことしか覚えちゃいないんだから!」 夫の浮気を自分だけが知らなかったサムが、女性としての自分・働く大黒柱としての自分・現実を見つめる自分を勝ち取るために大奮闘する姿はちょっと、考えさせられもする。 ミステリーのトリックや展開は期待しないで、ちょっとドジでセクシーロマンな探偵小説としてライトに楽しむのがベター。 アメリカでは5作まで発表されているこのシリーズ。続きも要注目だ。
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 | 『大都会』 コスミック出版 price : ¥630 release : 2005/05

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ヒーローが生まれる国
本作の出版から五年が経過した今日、中東や米国で益々「レインボー」出動が要求されそうな事件が相次いでいる事実を想うと、この著者の先見の明に感服せざるを得ない。つい先程報道された人質邦人解放も、彼らの仕事だろうか? レインボーらの毎日の訓練の様子がよく描かれている。射撃演習の成績の差は、昨夜食べたものの差に過ぎない。何発も撃ったのに的に穴が一つしか空いていない。軍用ブーツを履いて、1マイルをオリンピックランナーと50秒差で走る。隊長Cは隊を率いるよりも、予算獲得に時間を費やす・・・。 305項の「・・・that fool WD・・・stolen so much money・・・」。こんな骨太作家がどれほどいるでしょうか?溜飲を下げた読者がさぞ多かったことでしょう。「Shiva」を撒こうとする狂信的自然愛護家たちは、寛容の精神が欠如した米国人の象徴的存在と言えます。 前半で期待させたわりには後半はやたら間延びで、クライマックスのほどもなく尻窄み。ただ超人レインボーたちも実は、愛嬌ある平凡な市民であることに親しみを覚え、897項最後まで付き合ってしまう。英語は平易で疲れることはないが、時々、接続詞・カンマ・分詞等で長々と繋いでいるので要覚悟。
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![星の陣〈上〉]() | 『星の陣〈上〉』 角川書店 price : ¥525 release : 1995/06

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ざっつ・ろーじん・えんたーていめんと
面白かった!世間からつまはじきにされているお年よりのパワーが全開していくのが、快感。片一方でいまのわれわれにこれだけの気概があるだろうかと不安になる。ヒロインの女子大生達もエネルギーを感じる。
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 | 『上高地・幽玄の闇』 廣済堂出版 price : ¥840 release : 2006/01/21

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 | 『地下墓地』 早川書房 price : ¥2,100 release : 1999/12

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![最後の刑事]() | 『最後の刑事』 早川書房 price : ¥2,039 release : 1993/04

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最高傑作の一つ
これはすごい。正直圧倒された。 このところのグレンミードにはちょっと違和感を持っていましたが。 この作品は、最高傑作と思っていた『雪の狼』とはまた違ってよりスケールの大きな、そのくせ発散しないなかなかのものにでき上がっていました。 そ、細部の具体性が怖いくらいです。 毒ガスによるテロに理不尽にも脅迫されるアメリカ。 何十万と言う人の死を目の前にした展開は、まさに手に汗握ります。 そのくせ、人物の書き込みも十分で、人と人との心理、男女の機微、これもないがしろにされていません。 最終的な結末ほか、これ以上はお楽しみで語れないのが辛い。 でも、ポリティカルパワーゲーム、サスペンス、ロマンス、等々様々な要素が大変うまく絡み合っています。 これは、グレンミードの最高傑作の一つとして数えられる作品でしょう。
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達人アトーダ健在なり
最近売れているミステリー作家で短編というと、どうしても横山秀夫先生が有名でございますが、横山先生の作品というのはどこか余所行きのフランス料理のような感じがします。つまり、最高級の素材を丹念に調理しましたみたいなところがあると私には感じられるのです。 それはそれで悪くはないし、面白いんですけど、ちょいと趣の違ったものをと思い、手に取ったのが阿刀田先生の短編集。 阿刀田先生は70年代末から80年代にかけて、日本の短編ミステリーに新しい境地を開かれた方です。まあ、よくいわれることですがドンデン返しの鋭さが氏の真骨頂。 本作品集の『迷路』はその阿刀田節の真骨頂。『バトル・ロワイヤル』や『リング』などのベストセラーとは全く違った種類の怖さがあります。 あと『すきま風』も微妙な人間心理から覗く恐怖と申し上げましょうか、何ともいえない汗が背中を伝う感じです。 心理ミステリーを好まれる方で、まだ阿刀田先生の作品を読んでいない方はぜひ読んでみてください。
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ヴァンパイアとスパイのロマンス
ヴァンパイアものを読むのは初めてだったのと、 先がなんとな?く読めてしまうのでどうかなと思っていました。 それでも、涙もろい私はラストにはホロリ。。。 スリル感やラブラブ感などあまり感じませんでしたが、 ヴァンパイアになってしまったヒロインの苦悩や、 スパイという職業に疲れたようなヒーロー。 そんな2人がお互いに惹かれるのは当然かも・・・
このストーリーで一番良かったのは、 ヒロインが危険な状態になる箇所からです。 一度読んでみるのも面白いかも。
私的には★四つではなく3.8くらいかなあ、とは思っていますが、 四つに近かったので★★★★にしました。
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それは虚像ではなく、現実。
日常にあふれるさりげない悪意ー嫉妬、差別、傲慢、吝嗇、見栄などによって、 いまよりもほんの少し満たされた生活を送りたいとあがく登場人物たちのささやかな夢を、 静かに、しかし確実に砕いてしまう物語が十四編。 それは’40年代だけでなく、いま現在もわたしたちの周りにありふれている光景である。 それよりもまだ時を遡る、T・S・エリオットの「回転する世界の静止点」という言葉が、 作家の創作意欲を掻き立て、わたしたちの読書欲を満たすことにもまた驚かされる。 冷酷なほどの魅力ある長編の片鱗が、多様に伺える一冊。
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ゲスリン大佐との知恵比べ
迷宮入りした事件の助言を求め 長期休暇中のゲスリン大佐に送られた書簡を元にした作品ゲスリン大佐も書簡しか読んでおらず、全く読者と同じ状態で 推理を働かせることになります。 正直言ってこれだけ容疑者が少ない上に犯行の機会が限られているのに 迷宮入りする方が疑問のような気もしますが
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アイデア倒れ
道路建設に反対する環境保護団体が人質を取って交渉するという過激な手段に打って出て…という、イラクで日本人の人質問題が発生している現在、まさにタイムリーな内容だった。 アイデアは実に優れていると思う。環境団体が人質を取るという発想、実際の誘拐の方法、犯人、真相とどれも常人にはとても考えつかない煌めきを持っている。イラクの事件の真相解明にも光明を投じるのではないだろうか。 しかし全体を通して見た印象は悪い。まとまりに欠けるし、緊張を高めていった割にはアクションに欠け、派手さもない。 レンデルは環境保護運動が嫌いなんだろうなと思わせる作品だった。
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 | 『ヒミコの夏』 PHP研究所 price : ¥1,575 release : 2003/08

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最後までワクワクと読ませるところは流石
「日本農業新聞」連載というのが、 非常にピッタリ来るというのが、まずは第一印象。 今までのトリッキーさとは一味も二味も違う、 正統派な作品だった気がします。 あまりにも正統派故に、途中で展開が読めてしまいますが、 そこをグッと引き付けて、最後まで ワクワクと読ませるところは流石です。ラストに向けて、少し、いやかなり ご都合主義なところがありまして、 そこがもう少し洗練されて入ればなと、勿体無く感じるとともに このご都合主義だからこそ面白いような気も。 私たちの食べている米は?食物は? 果たして大丈夫なのか?そんなコトが心配で仕方なくなります。
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20ミリ狙撃銃の威力はすごい!
スナイパーの登場から依頼を受ける経緯、そして訓練、出撃、待ち伏せ、戦闘、引き上げと話の筋はわかりやすく展開してゆくので一気に読破できます。 20ミリ狙撃銃の威力についてはよくわかります(おどろく!)。全体的に登場人物もわかりやすく、だれもが知っている実在の人物の名も登場してきますので親近感がでます。 ただ、気になるのが主人公の名前です。これはいただけません。 チームの仲間の描写・ヘリや装甲車の描写を詳細にしたほうがもっと切迫感・危機感・迫力が出たのではないかと思います。
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最高の大人の作家
この作者のものはどれもとてつもなく面白い。 ただし大人の小説。最近流行のお子ちゃま向けのわかりやすい感動もの とかが好きな人にはお薦めできません。 クールな登場人物。心理的な駆け引きや、読んでいる間一瞬も気が抜けない ストーリー展開。 ただ、無駄な感情表現はいっさいしないけれど、時々一瞬個々の登場人物の 思いが感じられるシーンがあって、胸を衝かれます。
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面白いです
京都出身であることや、大仕掛けのトリックを得意とすることから著者の作品をよく読みます。 今回も、古都税やホテル戦争等、京都にまつわる話が展開にからんできます。 いつものことながら、ストーリー展開にやや荒さはありますが、面白く読めました。
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長すぎる。
読み終えた率直な感想は”これは長編として発表する必要があったのでしょうか?”です。 ラストの謎解きの部分はテンポよく進みますが、それ以外はただただ付け足しに感じました。 何度も同じような描写があって、はっきり言って飽きました。 これが短編であったなら、面白く読めたと思います。
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 | 『QED 龍馬暗殺』 講談社 price : ¥998 release : 2004/01

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食わず嫌い解消
QEDシリーズは、事件の謎解きに場を借りた、歴史の謎解きである。歴史の隠された面にスポットを当てて、常識を覆し、隠された謎を明らかにする、そんなテレビの特番にありそうなワクワク感に最大の魅力がある。 今回は幕末の大きな謎の一つである、坂本龍馬暗殺の真犯人捜しである。ただ、龍馬暗殺の謎に関しては、最後の一点を除いて、これと言って目新しい指摘はなく、今までのように、思わず本を取り落としそうな「驚き」はなかった。まあ、「60へぇ」というところで、物足りなさも覚える。その分、タタルの博覧強記のうんちくが少な目で、今までより読みやすくなっているのが、プラス。 今回、タタルたちが巻き込まれるのは、高知県の山奥、謎めいた集落で連続して起こる殺人、自殺事件。事件そのものには、これまた大きな謎はないが、タタルの謎解きに続いて明らかにされる、秘められた事情は、かなりほろ苦い。 相変わらず怪しいタタルだが、奈々ともに、巻を重ねるごとに魅力を増している。タタルのうんちくに当たって(?)、食わず嫌いになっていた人にも、お勧めの一作である。
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 | 『死のある風景』 新潮社 price : ¥2,730 release : 1999/09

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心意気が素晴らしい
まず題名が良いじゃないですか。「読者よ欺かるるなかれ」。読者への挑戦状を題名にするあたり如何にもカーらしい。怪しい雰囲気を醸しだす家、念力による予告殺人。カーのサービス精神には感服する。そして、読者を欺くポイントが幾つもあるのだ。
カーのこうした作品の場合、得てして竜頭蛇尾に終る場合が多いのだが、本作はうまく纏まっている方だと思う。私は気持ち良く欺されました。カーのオカルティズムとトリッキィなアイデアが見事に融合した傑作。
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![蹴殺]() | 『蹴殺』 徳間書店 price : ¥795 release : 1995/11

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ミステリーとしては
「点と線」等と比べるとこちらの方がトリックや謎解きの要素が強く感じられます。とは言え、犯人が誰なのか読者も考えながら楽しむというよりは、淡々と読み進めて行く感じでした。犯罪手順等がたいした事ないからではなく、人物の方に惹かれてしまうからですが・・・・・
短時間で区切り良く読みきれるので気負わず読めるのは良いですね。映像化された「影の車」もありますが、個人的にはこの本に載っている他の作品(夫と妻と妾の話等)の方が気に入ってます。
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大河!大河!
グインサーガには、読んでいて背筋がブルブルっとくるような大河的スペクタクルのシーンが時々あります。この巻にも十巻ぶりくらいに味わう大規模ブルブルがありました。説明セリフが多かろうが、やたらセリフに「というか」が出てこようが、メソメソしたモノローグが丸々一章にわたって続いて辟易しようが、そんなものは些事です。これだけのスペクタクルを味わわせてくれる小説が他にあろうか、いやない!一巻からそろえるべし!
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 | 『警視の接吻』 講談社 price : ¥940 release : 2001/06

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警視の接吻
ダンカン・キンケイド警視とその部下ジェマ巡査部長のミステリー・シリーズ第5作。プロローグで紹介される過去の出来事が伏線となって、やがて犯人が特定され、その動機も解き明かされるという、これまでの展開を踏襲している。今最も好きな作者である。比喩が随所に出てくる点や、色の描写がぴったりで、読むもののイメージを膨らませてくれる:宮部みゆきの作品を思い出さされる。巧みなストーリー・テラーである。警視と巡査部長の冷静かつ粛々とした捜査の進め方には、非凡な有能ぶりを見るが、二人の間に生まれている思慕の情に触れ、読む者に人間味を感じさせ、ほっとさせてくれる。これは、現実の警察組織内ではタブーであろうが、そうあっても良いのではないかとさせ思わせる。 ただ、本作は、過去の出来事を語る部分が多すぎるのが難点と思う。
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 | 『誓いの旅路』 桃園書房 price : ¥630 release : 2006/08

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![魔杖追跡行]() | 『魔杖追跡行』 双葉社 price : ¥479 release : 1991/07

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幽霊に好かれるタクシー
このタクシーは、幽霊に好かれているらしい。 しかも、何度も危ないところを助けてもらっている。
本書の前半は、スリルの連続だ。 「動」を通り越して、「躍動」とでも呼びたいくらい、ダイナミックだ。 そして、タクシーは東京から九州を目指す。
後半は牛尾刑事らが登場して、推理小説の様相を見せるが、 この作品、ホラーなのか?推理なのか?分類はよく分からない。 幽霊話が根をおろしており、普通の推理ではない事は確かだ。
ただし、あまり恐くはない。 世知辛い話ではあるが、生身の人間の方が余程怖い。
そして、ラストには温かみがある。 一期一会が原則であるタクシーと客との関係にも、例外はあった。
独特な雰囲気の、少し幻想的な作品だ。
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 | 『読書会』 徳間書店 price : ¥1,575 release : 2007/01

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SF好きの方におすすめの対談集です
司会進行役の日下三蔵氏や牧眞司氏、三村美衣氏、あるいはゲストの笠井潔氏を交えて、好きなSF作品や作家のことでざっくばらんに語らう恩田陸、山田正紀の両氏。おふたりとも、SFマインドをその核として持つ作家だけに、愛着のあるSF書や作家への思い入れも並々ならぬものがあります。ストレートの直球をずばっ、ずばっと投げ込む山田正紀氏の物言いに対し、うまく変化をつけながらリターンする恩田陸氏。和気藹々とした雰囲気の中にも、お互いのスタイルや個性、作風の違いなども感じられて、関心を誘われる対談集でした。 2002年から2006年にかけて行われた座談会を収録。メインとして取り上げられた作家は、半村良、アシモフ、ル=グィン、小松左京、萩尾望都ほかのSF界の巨匠たちが中心。また、山田正紀の『神狩り』、恩田陸の「常野物語シリーズ」を取り上げて、自作の裏話や執筆したきっかけ、先行作品などが作家の口から語られているのが、とても興味深かったです。 こうした対談集を読むと、読んでみたい本があれこれと出てきますね。わたしは、萩尾望都の『バルバラ異界』と、半村良の『岬一郎の抵抗』が、俄然、読みたくなりました。『岬一郎の抵抗』については、恩田陸、山田正紀、おふたりともにベタ褒め、「いやあ、すごい話だなあ」とか「これからも、こういうもの書ける人って出てこないよね」とか言っているので、読むのが特に楽しみですね。
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![凍てついた夜]() | 『凍てついた夜』 早川書房 price : ¥966 release : 1996/01

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泥沼の彷徨と
兎に角ヒロインが常識的な幸せにならないのがリアルでよい。 ミステリとしての醍醐味よりも、アル中ヒロインの泥沼を文字どうり転げまわるような状況の方に魅力がある。「救われる」だの「癒される」だのと甘っちょろい感傷の昇華はなく、折角積み直した自分を酒でまたボロボロにしてしまう人としての脆さが容赦なく書かれている。堕るだけ落ちたところから、泣きながら僅かにのこった自尊心のピースを集めてゆく過程を読む本。 徐々にアベレージになってゆくシリーズ後続2作品よりもハードで面白い。
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![太陽の忍者]() | 『太陽の忍者』 徳間書店 price : ¥469 release : 1995/01

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 | 『黒猫の三角』 講談社 price : ¥924 release : 1999/05

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微妙な評価。。
S&Mシリーズは全部読みましたが、それと比較してしまうと面白さはダウンしてるかもしれません。 主人公の紅子が名探偵っぽく振舞うシーン(見せ場)があまりないのと、他の登場人物に対する評価が 個人的には微妙だったので。 続編を読めば評価は変わるかもしれませんが、とりあえず本作の評価は星3つです。 トリックは、この作者にしては平凡ですが、真犯人の意外さにはやられた!と思いました。
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おもしろいですわ
主人公が古武術の継承者で、武術自体が滅茶苦茶デタラメ、主人公は民俗学のまったく素人ながら回りのキャラがナイスフォローしてます。 話自体はまったくのデタラメなんですが、スッキリと楽しめるお勧め作品です!
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 | 『かまいたち』 講談社 price : ¥714 release : 2007/03/16

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 | 『渇き』 講談社 price : ¥1,050 release : 1998/03

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![熱い水のような砂]() | 『熱い水のような砂』 サンリオ price : ¥630 release : 1986/01

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スリルたっぷり。。
日本女性と冒険家の砂漠ロマンスです。
ある理由があって、サハラ行きにOKしたフィルこと、イギリス貴族で冒険家のフィリップ・コンウェイ。 日本から遥々?会いにやって来た日本女性、小津香子に次第に惹かれていくことに。。。。 男所帯のロケ・ツアーに同行することになり髪も切って、香子は挑むことにしたのだが、お高く止まっていると非難される。 様々なアクシデント、天災、ジェラシー。 アクシデントに翻弄される中、フィルと香子の間に次第に愛が芽生え初め...。
こちら、スケールのデカイ、世界を又にかけた小説。 今でこそ作風変わっていますが桐野 夏生氏の初期の頃の作品で、とても新鮮でした。
同行する脇役達のキャラクターが個性的で人間味溢れ、ヒロイン香子のサバサバしたガッツのある気質で男性達以上に好感が持てますし、 フィルとのロマンスあり、自然の猛威というハプニングや危機あり、、 最後の最後まで2人はどうなってしまうのかハラハラの展開で読み出したら止まらず面白かった! まさに、アドベンチャーロマンス映画を見てるようでした。 かなりおすすめです!
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![ルー・サクション]() | 『ルー・サクション』 河出書房新社 price : ¥714 release : 1988/06

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実に、良い
吹雪の山荘、十字のひび割れ、謎の人物の徘徊、北原白秋・・・・くぅうう、たまらん。こういう大上段に構えた本格ミステリをもっともっと読みたいです。日本ミステリ史上特筆してよい一作と思いますが、如何でしょうか?!
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根城潜入
とうとうクライマックス。依然、本格探偵小説のような結構を保ちつつも、フィナーレに相応しく、侠小説色が全開。
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重蔵シリーズ
江戸の火盗改与力の重蔵の捕物記。この重蔵、まだ20代前半だというのに、大酒は飲むは、情婦はいるは、おまけにふてぶてしい。しかし、仕事はできるので上からの信頼は厚い。さっぱりした性格のせいか、部下からも慕われているようだ。向かうところ敵なしといった活躍で悪党を捕らえていく。なじみの店の「えん」という女房とのやりとりが面白い。重蔵が危ない場面がないので、安心して読む事ができる。
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 | 『猫丸先輩の空論』 講談社 price : ¥945 release : 2005/09/06

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遊びの部分
ちょっと手を抜き始めたのかな、と思わされる一冊だった。全体的に遊びの部分がしなわれているように感じた。まず、以前のような文体模写の要素が薄くなっている。それから、謎を取り巻く状況に奥行きがない。プロットの複雑さというか、ふくらみの部分が物足りないのだ。そして、謎そのものが小粒になっている。 色々な意味で限界に突き当たっているのだろう。ぜひ、壁を乗り越えて頑張って欲しい。 それでも、猫丸ファンにはそこそこ楽しめる内容。
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 | 『スペイン岬の秘密』 早川書房 price : ¥819 release : 2002/03

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訳?原書?
この訳はどうもいただけないと思う。多くは語れないが推理のひとつとなるところの証拠物の表記がこの書き方では読者はきちんと推理出来ないではないか。これは訳が悪いのか原書の表記に基づいているのか原書を読んでいない私にはわからないが、ただ個人的には(なぜ死体は裸だったのかの)エラリイの論理にも穴があるように思われてどうも乗れなかった。原書をみてみたい。
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![蔵の中,鬼火]() | 『蔵の中,鬼火』 角川書店 price : ¥357 release : 1975/08

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推理小説ではないが、横溝正史を語る上で避けることのできない作品集
昭和10年前後に執筆された短篇、中篇が収録されたこの作品集は推理小説ではない。後年の作品にも顔を出す、著者の耽美的で幻想的そしてグロテスクな世界感だけが凝縮された収録された作品集である。「文学的な完成度が高い」という指摘があるが、まったくそのとおりだと思う。
金田一耕助シリーズも横溝正史でなければ書けない小説だが、この世界も著者にしか書き得ないであろう。横溝正史を語る上で避けることの出来ない一冊だ。
なお、本書の解説は、横溝作品の殆んどの解説を手掛ける推理小説評論の大家中島河太郎である。出来の良くない作品の解説になると粗筋を紹介してしまう癖(笑)がある人で憎めないのだが、本書の解説には力が入っている。そういう面からもこの作品の価値をうかがい知ることが出来る(笑)
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そんなに印税が欲しいのかい
貞子誕生秘話を初めとする「リング」、「らせん」、「ループ」三部作のサイド・ストーリー。しかし、「ループ」がそもそも余計な作品だったのに、更にムダを重ねた無益な作品。
どうしてこんな次元の低いサイド・ストーリーを書く必要があったのか。私は映画「宇宙戦艦ヤマト」が続編の発表を繰り返すのに対し、次のような揶揄が世間で流行った事を思い出す。「この世には愛よりも友情よりも大切なものがある、それはお金だ」。私は作者が本作を書いた動機もそうとしか思えないのである。
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 | 『輝く断片』 河出書房新社 price : ¥1,995 release : 2005/06/11

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独特の雰囲気を持つ“奇想”ミステリー短編集
アメリカのSF・幻想小説家として知られる著者の、1941年から1957年にかけて書かれた、ミステリー色の濃い8つの作品を選んで集めた短編集。20世紀中ごろに主に短編で活躍した作家だが、最近日本では再発見されて邦訳短編集が続々とリリースされているらしい。
本書は、’05年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門では第3位に、「このミステリーがすごい!」海外編では第4位にランクインしている。
雨の路上で拾った瀕死の少女を自宅へ連れ帰り、18年間無欠勤だった仕事を休んで必死に介抱する孤独な男の物語(「輝く断片」)をはじめ、異色の音楽ミステリー(「マエストロを殺せ」)、先駆的なサイコサスペンス(「君微笑めば」)、さらにニュースを毎日欠かさずチェックする平凡なサラリーマンが妻によって新聞もテレビ、ラジオも奪われた結果、狂気に走る(「ニュースの時間です」)、無垢な男がふとした拍子に犯罪へと奔走していく(「ルウェリンの犯罪」)など、収録されている作品はいずれも、まっとうな意味でのミステリーではなく、特異な発想に基づく異色・奇想小説の雰囲気を持つものばかりである。
短編なのでストーリーの背景や設定・登場人物の人となりの説明などが簡略化されていることと、どの物語もシチュエーションや進行、および結末が独特の奇妙な空気をはらんで急展開するので、私には理解するのがいささか難しく、煙に巻かれたようだった。
ともあれ収録作のいくつかには、社会から阻害されていて、普段はひっそりと目立たない主人公たちが、何かをきっかけに反社会的な方向に暴走してしまう危うい存在として登場する。そんな彼らの戸惑いや怒り、悲哀をスタージョン流の独特な語り口で切実に描いているように感じた。
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![不思議島]() | 『不思議島』 徳間書店 price : ¥520 release : 1999/01

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流離う真実と重い過去を引き摺って
最初のうちは「恋愛冒険もの?」と戸惑ってしまうところもあると思いますが 後半になるとあのことはこう繋がってくるのか、 とミステリ仕立てになり最後にはいたたまれない真実が明らかになります。どんな目的があろうと無闇に人の過去や秘密を探ろうとしてはいけないな、ということを感じました。 場面切り替えが早く、無駄を省いた形となる話なのでちょっとした伏線も探り易いのでは? また、短い間にさらっとさまざまな知識なども混ぜ込んであって納得させられます。
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神の子アレクサンダー大王の波乱の生涯を描いた一冊
本書は世界帝国構築を夢見ながらも志半ばで果てたアレクサンダー大王の物語である。少年時代はギリシャの哲学者アリストテレスに学び、豊かな教養を備えていた事をはじめとして、どちらかというとアレクサンダー大王の意外な面、知らなかった面を生き生きと描いてくれており、興味深く読めた。粗野で冷酷な野心家、征服者としての一面を持ちながら、一方で神の子としてギリシャ世界の正義を守る、世界の安寧を実現するといった「善なるもの」に対する信念を持った英雄として阿刀田氏は描いており、歴史小説好きな人に限らず是非一読されたい。
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![ハムレット狂詩曲]() | 『ハムレット狂詩曲』 光文社 price : ¥1,680 release : 1997/09

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小気味良い!
レビューが期待を裏切りませんでした(笑) 確かに、小気味良く価値観を反転させられましたね〜 文体も女性らしくやわらかい感じで、ふわふわした夢心地の中楽しませて頂きました。
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青春の甘さ/苦さ…
のっけから黒い天使が衆人環視の密室内で包丁を使って女性を刺殺する、 というのだからふつうの探偵小説でないのは明白でしょう。では天使の存在だけを架空としたSFミステリなのかというと、 どうもそうとも断定しがたいものがあります。 ファンタジー色の強い、広義のミステリSFであることは否定しませんし、 ホワイダニット・ミステリーといえばまず間違いではありません。 ただ、真相の説得力や、推理の過程などが 本格というにはちょっと弱いと思いました。 それでもなお、本作が8年後に文庫として復刊されたのは、 青春小説としての魅力ゆえ、であるといっていいでしょう。
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愛とスリルでハラハラ..
パリに暮らす美しい女性ジェーンは愛した男がCIAのスパイだったことに心傷つけられ、フランス人医師と結婚した。 夫と共にアフガニスタンの医療奉仕に出発し、出産、更にそこで様々な光景に出くわす。 ある日ジェーンは、夫が密かにKGBのスパイと会っているのを目撃し、裏切りに気がつく。 乳飲み子を抱えかつての恋人”エリス”の協力の元、パキスタンへ脱出することに..。
リンダ・H、サンドラ・Bのサバイバルものをよく読むのですが、より荒っぽく戦闘的にしたような大冒険作品と感じました。 命からがらの逃亡劇あり、かつての恋人と”五獅子の谷”を超え、生きるか死ぬかの瀬戸際で闘い、愛し合う2人。 打ち解け合った場面はフォレットならではのホットな描写でそれは、、親密! (このヒロインはフォレット婦人がモデルとかいう噂も、、フォレット本人は否定してますが)
、、2人は見事、アフガニスタンの任務をやり遂げることができるのか、どうか、、 一度読み出したら最後まで止まらない、まさに手に汗握るスートリーでした。 アフガン情勢の複雑さは私にはピンときませんでしたが、それを差し引いても充分面白かったです、堪能しました。
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 | 『ストロベリーナイト』 光文社 price : ¥1,680 release : 2006/02/22

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軽く読めるストーリー
今年ブレイクしそうな感のある作者。この作品もキャラクターが立っていて、陰惨な事件なのにテンポ良く読み通せるストーリー展開が際だっています。しかし、女性主人公の「ひらめき」に頼るため、都合の良いストーリー展開となっており、ミステリーとしての仕掛けも弱いところが星一つ減点の理由。ただ、楽しむための作品としてはエンターテイメント性も十分で価値がある。ブレイクしそうな作家だけに手にとってみるのも良いかも。
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ぜひ地元局でTV化を!
大阪の朝日放送で部長刑事という番組があったが、この作品を原作にドラマ化して欲しかった。と思うくらい、普通の大阪人の刑事たちが主人公です。作者は、一貫して大阪弁の、関西を中心にしたミステリーを書き続けている希少な存在です。東野圭吾や高村薫にしても、最初の頃は、関西を舞台に大阪弁をふんだんに使った小説を書いていましたが、やがて東京弁の小説を書くようになってしまいました。だから、尚更、黒川頑張れ!って言いたいね。 無論、謎解きとしての芯もちゃんとあって、尚且つ、会話が楽しいのです。 捜査会議で班長から、「そこのクロ・マメだまっとれ!」と怒られる刑事なんて想像できますか?
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切れ味抜群の短編集
ミステリーの短編集だが普通のミステリーだとは思っちゃいけない。そのほとんどの作品が叙述トリックを用いた作品になっている。どんなに騙されまいと思って読んでみても結局騙されてしまうこの快感。連城マジック全快といった作品ばかりが並ぶ。こんな贅沢な短編集は無いといっても過言ではない。天才連城の放つ傑作短編集。これを読まなきゃミステリーは語れない。
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 | 『大いなる西部劇』 新書館 price : ¥2,415 release : 2001/05

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西部劇への愛が詰まっている
コアな西部劇ファンならきっとわかってくれるはず。ジョン・フォード、ジョン・ウェインだけが西部劇じゃないんだ。西部劇って、アメリカの魂に触れる旅なんだ。この本には完璧な作品リストやアメリカの西部劇地図までついてる。逢坂剛は推理作家だし、川本三郎は文芸評論家でせう?二人が丁々発止、凄い薀蓄の争いで楽しい!
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柳田桐子は印象的なのですが……
人間のもつ「怨念」の強さ、そして、 ふとした事から地獄に堕ちてしまう人生の恐ろしさを、 見事に描ききっています。 その点では、秀作といえるでしょう。しかし! 本当に残念なことに、トリックが破綻しています。 作品末の殺人事件に関して、桐子が大塚弁護士をハメている ことを示す決定的な証拠があるのですが、 筆者はそれを完全に見逃しています。 (作品後の「解説」でも、この破綻は指摘されていません。) その証拠が何であるか、皆さんも読みながら考えてみて下さい。 注意して読めば、わかると思いますよ。 こういう読み方も面白いかも?!
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1作に続き、おもしろさに舌を巻く出来
1作目で部下の信頼を勝ち得た主人公テニスンが、今度は周囲の人種的偏見に悩まされつつも、その粘り強さで事件の真相に迫っていきます。リアルな描写は変らず、その展開に最後まで目が離せません。詳しくは書けませんが、一番最初に、意外な『ビックリ』があります。もとの脚本を感じさせるように、いくつかの場面が交互に現れる個所ですが、読んでからのお楽しみです。 訳者あとがきで、著者についてこう書かれています。『ラ・プラントは現実をありのまま描くことに主眼を置き、読者にはもちろんのこと、専門家にも“そんなことはありえない”といわれないよう、徹底的に取材をするとインタビューで述べている』と。 また、ロンドンの首都警察は、このシリーズのビデオを新人採用の際に使用している!!とか...。実際の警官の仕事をわかってもらうのに最適だということでしょうか。つまり、そのくらい、『警官の仕事の現実』が描かれているということです。 このシリーズはこの先もずっと続いており、テレビドラマのほうでは、引き続き彼女が脚本を手掛けている次の3作目がまた、素晴らしい!ので、この3作目も小説化してほしいと私は願っています。 ミステリーのおもしろさを堪能でき、かつ同じ女として、主人公の心情にも同調しつつ、いろいろなことを考えさせられる作品です。
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![闇の豹〈上〉]() | 『闇の豹〈上〉』 早川書房 price : ¥550 release : 1989/12

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現実のジェーン・ドゥ、18年目の解決なるか
よくニュースで耳にする「身元不明の遺体」、その被害者が男性なら"ジョン・ドゥ"、女性なら"ジェーン・ドゥ"とアメリカでは呼ばれるらしい。ここで描かれている殺人事件は1969年8月にサンタ・バーバラで実際に起こったもので、被害者は今もなおジェーン・ドゥのままである。この小説の中では、その未解決事件を18年ぶりに再捜査する二人の老刑事と、女性私立探偵キンジーの活躍により、ジェーン・ドゥは18年ぶりに確かな身元が判明することになったが、これをきっかけに現実のジェーン・ドゥに関しても再捜査を、という動きが出ており、読者に情報提供を呼びかけている。老刑事たちとキンジーには決して派手なアクションもなく、ストーリーの展開も現実的で不自然さがない。18年ぶりの未解決事件を追うわけなので当然ながら手掛かりも始めのうちは皆無に等しい。そんな中をひたすら地道に調査を行なう姿は、恐らく実際の捜査活動そのものなのだろう。バッサバッサと殺人事件があちこちで起こるわけでもないが、捜査を始めたキンジー達に忍び寄るような怖さが、誰にでも経験あるような"嫌な予感"的にうまく表現されていてぐいぐいと引き込まれる。 私はこのシリーズをはじめて読んだが、「アリバイのA」から始まって本作が17番目なのだそうだ。QはQuarryのQ、どんな意味が含まれているかは読んでからのお楽しみだ。
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サリーに元気づけられました♪
まってました第二弾!サリーのその後を気になっていたので一気に読めました。 複線のある事件に揉まれながらも、パワフルに動き回るサリーにまたもや元気付けられました。もちまえのバイタリティーでドンドン前に進んでいく姿はたくさんの勇気を与えてくれました。
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