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経済・社会小説
小説 起業講座
小説 起業講座
日経BP社
price : ¥1,575
release : 1997/11

銀行密室会議
銀行密室会議
徳間書店
price : ¥660
release : 2000/09

聯想 中国最強企業集団の内幕 上
聯想 中国最強企業集団の内幕 上
日経BP社
price : ¥2,310
release : 2006/02/09

最終名儀人
最終名儀人
徳間書店
price : ¥600
release : 2000/11

聯想 中国最強企業集団の内幕 下
聯想 中国最強企業集団の内幕 下
日経BP社
price : ¥2,310
release : 2006/02/09

王国の崩壊
王国の崩壊
徳間書店
price : ¥540
release : 2000/12

現在でも実感できる背景と内容

忘れてはならないのは、書は元々1984年に刊行されたということである。しかし、背景や内容はまったく現在でも通用するものである。書は、非常に単純化して言うと、あるデパートの腐敗とそれを正そうとする社員の物語である。また、登場人物の会話が見事に構成されており、話のテンポがよい。それに企業の政治的な駆け引きや不条理が実感できる。

非常に面白いなのだが、読んだあと特に印象が残らないような薄さは感じた。

社労士一平物語
社労士一平物語
風媒社
price : ¥1,680
release : 2004/09

駄作 受験生は間違って買わない事

この手の作品で、作品自体の面白さを期待するのは間違いだが、学習的な
意味でも社労士試験のプラスになるような点は一切なかった。
そして読み物としても文章は下手だし、キャラの心情も飛び飛びで感情
移入は不可能。同じような女子大生会計士シリーズや数ある法律系の
読み物とは比べるレベルに届いていない。
社労士のこの手のジャンルは珍しいので期待しただけに残念。

サタンの哄笑
サタンの哄笑
文芸社
price : ¥1,050
release : 2003/01

小説 企業戦士
小説 企業戦士
文芸社
price : ¥1,260
release : 2001/02

宴かな
宴かな
徳間書店
price : ¥580
release : 2001/02



経済・社会小説
保証人
保証人
徳間書店
price : ¥560
release : 2000/04

霊女(シーラ)の誘惑―ジュラハンター・ケネス
霊女(シーラ)の誘惑―ジュラハンター・ケネス
富士見書房
price : ¥483
release : 1987/12

逆襲!リストラ軍団
逆襲!リストラ軍団
徳間書店
price : ¥560
release : 2000/04

日僑三国志
日僑三国志
東洋出版
price : ¥1,470
release : 1998/04

重役室25時
重役室25時
徳間書店
price : ¥580
release : 2000/04

解雇 男たちのリストラ
解雇 男たちのリストラ
小学館
price : ¥1,427
release : 1995/08

日はまた昇る―「フクザワ」の構造改革
日はまた昇る―「フクザワ」の構造改革
ぶんか社
price : ¥998
release : 2002/09

支店長の遺書―憤死
支店長の遺書―憤死
徳間書店
price : ¥620
release : 2000/06

逆転の歯車
逆転の歯車
徳間書店
price : ¥600
release : 2000/08

債券投機
債券投機
徳間書店
price : ¥540
release : 2000/12



経済・社会小説
小説 巨大(ガリバー)証券
小説 巨大(ガリバー)証券
徳間書店
price : ¥620
release : 2000/04

小説巨大証券を読んで

株とは全く無縁の生活をしている人にとっても証券会社の営業内容がよく分かるです。証券会社といえばMMF等を個人相手に売っている金融会社というイメージしかなかった私にとっては目から鱗でした。

法人に対する営業、それもギブ&テイク(インサイダーインフォメーション)を基とする営業スタイル。今後米国並みの直接金融に日が変わった場合、企業は証券会社、それもガリバー証券の意のままになってしまうのではないかと思ってしまいました。

実際にこのが書かれたのはバブル期ですが、著者はバブルの崩壊やガリバー証券の一人勝ちの時代をすでに言い当てています。
後に山一證券の廃業があり、時代も着々と直接金融に移りつつある現在、今読んでも新鮮味があるです。

語られなかったグアム戦記―死にそこなった日本兵の手記より
語られなかったグアム戦記―死にそこなった日兵の手記より』
新風舎
price : ¥840
release : 2004/01

本兵の手記より" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
蠢く野中広務―政界大波瀾
蠢く野中広務―政界大波瀾
徳間書店
price : ¥620
release : 1999/12

空蝉(せみ)の街角
空蝉(せみ)の街角
新風舎
price : ¥1,470
release : 2004/05

岩に咲かせた花―或る出向サラリーマンの足跡
岩に咲かせた花―或る出向サラリーマンの足跡
新風舎
price : ¥1,260
release : 2004/08

日本再生二つの日本
再生二つの日
新風舎
price : ¥683
release : 2004/05

本再生二つの日" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
小説・区画整理
小説・区画整理
区画整理促進機構
price : ¥2,415
release : 2004/03

振り返らないで―Think out of the box
振り返らないで―Think out of the box
柘植書房新社
price : ¥1,575
release : 2006/09

勧奨退職
勧奨退職
徳間書店
price : ¥560
release : 2000/02

バブルの帝王〈下〉
バブルの帝王〈下〉
桃園書房
price : ¥820
release : 1996/06



経済・社会小説
溶明の季節
溶明の季節
東洋出版
price : ¥1,680
release : 1999/06

風の神様
風の神様
徳間書店
price : ¥580
release : 1999/11

汚名
汚名
青樹社
price : ¥720
release : 2000/06

壊市
壊市
汽声館
price : ¥1,575
release : 1996/04/15

破産宣告
破産宣告
徳間書店
price : ¥560
release : 1999/11

羊よサラバ―経済オタク一郎
羊よサラバ―経済オタク一郎
新風舎
price : ¥945
release : 2004/01

証券検査官〈2〉インサイダー
証券検査官〈2〉インサイダー
宝島社
price : ¥700
release : 2006/04

女起業家、飛翔のとき―テイク・オフ、ベンチャー・ビジネス・ウーマン!
女起業家、飛翔のとき―テイク・オフ、ベンチャー・ビジネス・ウーマン!
新風舎
price : ¥2,310
release : 1998/02

されど降車せず
されど降車せず
新風舎
price : ¥1,575
release : 1998/02

夢を喰らう―大テーマパーク騒動記
夢を喰らう―大テーマパーク騒動記
徳間書店
price : ¥600
release : 1999/11



歴史・時代小説
橘花の仇―鎌倉河岸捕物控
橘花の仇―鎌倉河岸捕物控
角川春樹事務所
price : ¥882
release : 2001/03

橘花の仇―鎌倉河岸捕物控

この作者は、正確な時代考証に、現代でも通用するストーリーを組み合わせ。
読み手を想像力を刺激する文章を書いてくれる。
捕物帳から連想する。派手な立ち回りは無いが。
名も無い人が紡いだ、生き生きとした、江戸の日常を楽しんでもらいたい作品です。
見知らぬ海へ
見知らぬ海へ
講談社
price : ¥540
release : 1994/09

隆慶一郎の作品を初めて読みました

隆慶一郎の作品を初めて読みました。
小気味良いテンポと展開の鮮やかさで読ませる作家との印象を持ちました。
また、エンターテインメントとして面白く読ませていただきました。

著者の構想では、この物語がさらにふくらみ、雄大に展開されようとしていただけに
絶筆は残念です。

しかし、隆ワールドの壮大さを予感させつつ、堪能させていただきました。

十八面の骰子
十八面の骰子
光文社
price : ¥660
release : 2005/06/14

水戸黄門??

帯に中国版水戸黄門とありますが、あの偉大なマンネリ感はありません。まぁ、位のある人が身分を隠して2人のお供を連れて諸国の悪人を退治するってあたりまでが共通点で、当然ながら、一話毎に工夫がなされています。薬物や化学反応をネタにした話が多いのは薬学部卒といったところでしょうか。とはいえ別に専門知識も必要ではなく、著者特有のユーモアもあり、とても楽しめました。主人公の3人にはまだ秘密がありそうですが、続編も書かれているとのこと。首を伸ばすほどでもなく、ノンビリと待ちましょうか。
権兵衛はまだか くらがり同心裁許帳9
権兵衛はまだか くらがり同心裁許帳9
ベストセラーズ
price : ¥650
release : 2006/12/16

くらがりに落ちた事件

短編連作集。本作は4編収録。あと味のよい時代小説だと思う。

八代将軍吉宗の時代、南町奉行所の同心角野忠兵衛が主人公。その役職は「永尋書留役」(ながたずねかきとめやく)。どんな仕事かといえばいわゆる迷宮入りしてしまった事件を地道に捜査するというもの。地味だし、お世辞にもエリート職とはいいがたい。忠兵衛自身も仕事より趣味の釣りのほうが熱心。そしてどうも出世しそうにないところも物語を面白くしている。

表題「権兵衛はまだか」は犬とその飼い主で元悪徳医師のお話。降りかかる災難を権兵衛が救う。また忠兵衛の恋人詩織が、この本では一風変わった商売をしている。犬の散歩代行と江戸版トリマーだ。犬好きな時代小説ファンなら見逃せないかも知れない。

とりわけよかったのが「菖蒲侍」。ぼんくらだバカだと罵られても、困っている人を助けずにおれない鹿児島の下級武士、善佐衛門が何年もかかって育て上げた菖蒲の花を、病床にある将軍の母君に届ける旅をするお話。人情味があってホロリと泣かせるいい話だった。
鉄砲狩り
鉄砲狩り
光文社
price : ¥600
release : 2004/10

あか大活躍の巻

おなじみ「○○狩り」シリーズの最新作です!当時の川越親藩領の複雑なお家事情や国定忠治親分も久々登場で読み応えアリアリです。前作くらいから暗躍しきりの妖怪:鳥居燿造の放つ刺客との影二郎との因縁もアリ。今回の旅では飼い犬アカも同伴。これが結構見せ場見せ場で活躍してます。たまさか和久田正明氏の「夜桜乙女」シリーズも並行して読んでいたので、にわかに鳥居にも興味が湧いちゃいました。佐伯さんのホントにニクイあたりは同じくミリオンセラーの「密名」シリーズを時を同じくして出てるあたり。これは出版界の陰謀なのか、お蔭様で給料日前に買い散らかす羽目とあいなりそうろう。本読みは食わねど高楊枝…とは、やっぱいかんよね。でも今回も堪能させていただいたので、全て許してつかわすぜ。
葬送〈第2部(上)〉
葬送〈第2部(上)〉
新潮社
price : ¥660
release : 2005/08

ショパンの姿が痛ましい

 この巻では、始めにショパンのコンサートの描写が一曲ずつ、細々と続き、それに観客たちがどれほど感動したか、ということが述べられている。しかしショパンの栄光も一晩だけで、その直後に二月革命が起こり、彼はイギリスに避難する。そしてイギリス中を引きずり回され、病弱な彼は体調も気力も衰えていく。
香乱記〈1〉
香乱記〈1〉
新潮社
price : ¥500
release : 2006/03

宮城谷昌光氏らしい小説

「十八史略」、「史記」、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」など、漢楚抗争をテーマとした史書や小説の中では脇役にすぎない田横が見事に描かれている。中国史の名脇役を選び、いきいきと描くという宮城谷昌光氏のうまさがよく出ている作品と思う。

難点をあげれば、非常に中途半端な恋愛模様(ストーリー展開上、必要性をほとんど感じなかった)や、田横があまりに理想的すぎる形で描かれているあたりか。

それでも、この時代の歴史を様々な観点から眺め、深く掘り下げてみたい人にはオススメの本である。
白い霧  渡り用人片桐弦一郎控
白い霧 渡り用人片桐弦一郎控
光文社
price : ¥560
release : 2006/08/10

天皇の世紀〈7〉大政奉還
天皇の世紀〈7〉大政奉還
朝日新聞社
price : ¥1,890
release : 2006/05

血の日本史
血の日本史
新潮社
price : ¥820
release : 1993/08

隆先生の後継者

この著者は『隆先生が最後に会いたがっていた』という伝説を持っています。
そしてこの作品は、隆先生のお目にとまったという、問題の本です。
この本は短編集なのですが、どれも傑作揃い。
まさしく隆先生の後継者です。
重耳〈中〉
重耳〈中〉
講談社
price : ¥620
release : 1996/09

亡命生活の始まり

 上巻に引き続き読んでおります。上巻が、いわゆる
晋の三公子が成長し行く過程で、晋の国自体も成長、
充実を増す時期を描いていたのですが、この中巻は一
定のピークを迎えた国の停滞、もしくは退化の時期を
描いている為、非常に暗いイメージですね。
 悲劇も多く、申生の死などは非常に悲しい出来事だ
し、驪姫の傾国的象徴、明るく感じるものは何一つ無
い気がしました。重耳の有名な亡命生活も、実にこの
中巻から始まります。
長英逃亡〈上〉
長英逃亡〈上〉
新潮社
price : ¥580
release : 1989/09

高野長英の数奇な後半生と江戸時代末期の日本の状況を描ききる吉村昭渾身の名作

江戸時代末期、幕末の直前、数奇な運命に翻弄され、獄に囚われた天才的蘭軍事学者・高野長英の獄中生活と、脱獄、その後の逃避行の状況が描かれるスケールの大きな歴史小説。

丹念な事実収集と真摯な執筆によって、現代の読者に、時代と風景と状況と知性とが明瞭に提示され、様々な意味で驚かされる。

そして、高野長英において奇跡的に成立しえた逃避行を成り立たしめたような人間関係を自らが持ち得ているか、読みながら、どう生きるかということが問いかけられる。
色闇
色闇
角川書店
price : ¥580
release : 2005/02/25

重耳〈下〉
重耳〈下〉
講談社
price : ¥620
release : 1996/09

流浪の果てに

 重耳の長い流浪生活もようやく終わりを告げる。
王としての在位期間はわずか9年と言うこと。
 19年は流浪していたのである。作者は言う、
この19年の苦渋が、彼を育てたのだと。私も思
う。 天意が彼を選び、彼を育てた19年である
と。

 最後の方で、『やすいと思えば、むずかしく。
むずかしいと思えば、存外やすいこともある』と
いうようなやり取りがあった。もちろん重耳と誰
かのやりとりだ。非常に当たり前であるが、その
事に気が付くのに、人はどれほどの過ちをくり返
すのかと、そんな気持ちを持ちました。
功名が辻〈3〉
功名が辻〈3〉
文藝春秋
price : ¥570
release : 2005/03

千代と一豊が面白い

千代が一豊の側室を手配する場面と、一豊がその女性に手を出すか決心するため禅の師に相談した場面には大爆笑しました。笑える歴史小説なんて初めてです。
関ヶ原直前では皆さんご存知の通り千代の才知が光ります。一豊は本当に千代に頼りっきりですね(笑)。千代と一豊のやりとりは、読んでいて楽しくなります。この『巧妙が辻』は司馬さんの作品の中でもちょっと異色かもしれませんね。
読書好きなら世代性別を問わずお薦めできる作品です。
六地蔵河原の決闘―八州廻り桑山十兵衛
六地蔵河原の決闘―八州廻り桑山十兵衛
文藝春秋
price : ¥1,600
release : 2006/10

王の挽歌〈下巻〉
王の挽歌〈下巻〉
新潮社
price : ¥500
release : 1995/12

おひで―慶次郎縁側日記
おひで―慶次郎縁側日記
新潮社
price : ¥620
release : 2002/09

誰かに必要とされること

このシリーズは読むたびに新鮮な味わいがある。

古き良き、という感じ方をする向きもあろうが、扱われる内容は、現代ものとみても差し支えないほどだ。
名高い親を越えられず、もがく息子。仕事場にも家庭にも居場所のない男の転落。男に捨てられようとする女がすがった嘘。
新聞で読んだことのあるような、初めて聞く話でないような。
教訓めいた結末も導きもなく、慶次郎も晃之助も、ばっさりと斬って捨てるような決着を選ばない。
迷いをおいたまま、物語は終わり、読者へ、結末を考えてくれるように投げられてくるようだ。
読みながら興奮して進む、というよりは、読んだ後の余韻に引きずられて何度も読み返し、考える。
私は登場人物たちの行動や考えを、理解できているかと。

表題作の「おひで」は、天涯孤独の寮番・佐助と、身内から距離を置かれているうえに男に捨てられたばかりのおひでの、わずかな期間の心の交流が描かれている。
今にたとえるならば、50すぎのオヤジと、軌道をそれた女子高生(それもアル中の)だろう。
どちらも、身内の縁に薄く、尽くした相手の「一番大事なもの」になれず、居場所がないのだ。
誰にも必要とされない寂しさ。おひでが酒に溺れ、最期には自分で自暴自棄になってしまったのは、そのせいだった。
子供に無関心な親が多く、子供は同じ家に住んでいても孤独を覚え、夜の街に出て群れ、携帯だけでつながる親友をたくさんもつ、という昨今。
江戸時代と設定しているとはいえ、変わった話だと思わない。
おひでは佐助の「一番大事なもの」になれたが、佐助の喪失感は深い。
年齢的に当時の平均寿命に届こうかという佐助は、また、ひとりぼっちになってしまったのだから。

完本 妖星伝〈1〉鬼道の巻・外道の巻
完本 妖星伝〈1〉鬼道の巻・外道の巻
祥伝社
price : ¥980
release : 1998/09

ごった煮

 時代劇とエロ小説とSFのごった煮シリーズの1巻目。著者の最高傑作と一般には言われているが、評者には成り行きまかせで書いた小説という印象が強く、さほど高い評価をしがたい。例えば日蓮宗不受不施派の僧の弟子は折角クライマックスまで生き延びたのに、そこで殆ど何の意味もなくお役ご免にされているし、鬼道衆の分派が安直に主流派と手打ちする展開もあっけない。紀伊の山の中の洞窟に迷い込んだ男が坂を転げ落ちるうちに丸い肉塊に変化するという所もちょっと強引過ぎる。

 アイデアは割と面白かったと思うのだが、完成度はさほど高くないように思う。
日本人に贈る聖書ものがたり―族長たちの巻
日本人に贈る聖書ものがたり―族長たちの巻
文芸社
price : ¥2,500
release : 2003/08

面白い!

著者の文体はとてもわかりやすく易しく書かれているため「日本人に贈る…」というタイトル通り厚いのにかなりハイスピードで読めました。確かに神は古代も現代も時空を超え普遍的な「愛」の存在として、一人一人の人間のために働いて下さっている神さまだというのが伝わって来ます。読んでいる間中、何か不思議に心が平和で祝福された時でした。読み終える最後のほうでは「あ?もう読み終わっちゃうのか」と名残惜しさも感じました。この旧約時代は「罪」がどれほど人々を不幸をもたらすものかが表されいて、新約時代に神様がイエスキリストという人の姿で地上に降りてこられて、旧約の時代にあがないきれなかった人々の罪をきよめる奇跡につながっているという壮大な神の計画をこの本のシリーズで生き生きと描かれています。ぜひセットで読んでみて下さい。
蒼い月―父子十手捕物日記
蒼い月―父子十手捕物日記
徳間書店
price : ¥660
release : 2005/09

お江戸は爽快―右京之介助太刀始末
お江戸は爽快―右京之介助太刀始末
双葉社
price : ¥680
release : 2004/05

モノ足りない…

一つ一つの話はおもしろいし、散りばめられた謎(主人公の秘密をにおわせる)も興味深いけれども…読み終わってみると、尻切れとんぼな感が否めない。なにしろ謎の解明がなされていないし…それでいいのか?って思う。まだまだ膨らませていける余地が充分にあるだろうに、作者が飽きちゃったのだろうか?
逃げ水の坂―口入屋用心棒
逃げ水の坂―口入屋用心棒
双葉社
price : ¥690
release : 2005/07

用心棒日月抄・よろずや平四郎のようだ

主人公、湯瀬直之進、なぜか刀のかわりに木刀を差している。
この謎はあとでわかる。 
江戸へ出てきて口入屋で仕事を探してもらいながら
失踪した妻・千勢を探している。

もうややこしい侍の世界に戻らず
市井の暮らしでいいと思うようになってもいる。
しかし、なぜ妻は失踪したのか、理由を知りたい。
また、藩で味方と思っていた上司がじつは悪い企みを持っていたりする。

妻は見つかるのだが、もとのさやに治まるつもりは両方になく
しかし、ふとした瞬間に、相手を求める熱い気持ちも沸き上がる。

こころの動きの描写や魅力的な脇役も面白いシリーズだ。
何より、殺陣シーンがリアルで面白いのだ。

亡き藤沢周平の用心棒日月抄・よろずや平四郎を思い出させる。
好きだったひとには特におすすめしたい。

一冊だけでも、ちょっとした事件は完結するのだが
続きものなので、当然、最初の一冊では物足りない感じ。
2冊か3冊読むと、きっとファンになると思う。
読んで後悔しない侍ものである。
蔓の端々
蔓の端々
講談社
price : ¥700
release : 2003/04

正統な実力派登場

どなたかご指摘の通り、内容やその切なさ・どうしようもなさを、タイトルが見事に表している。
懸命で、実にまっすぐで。見捨てていけないものを、やっぱり見捨てておけない。そんな主人公はまさに清冽という印象。
そして、相手の心不在の若い恋から、試練を経て人として男として成長していく姿がいい。

また、当時の女性の状況、心情、そして今でも共通する想いなどもよく描かれており、この時代小説を豊かにしている。
読んでいて、藤沢周平さんの『蝉しぐれ』を思い出した。

炎立つ〈参〉空への炎
炎立つ〈参〉空への炎
講談社
price : ¥700
release : 1995/09

感無量

安倍氏の滅亡を描いた巻。たんたんとした文調だと思うのだけれどいつの間にか感情がつり込まれているあたりは、さすがだなと思う。一読の価値あり。
王の挽歌〈上巻〉
王の挽歌〈上巻〉
新潮社
price : ¥500
release : 1995/12

「武将」でも「英雄」でもなく「人間」

「信長の野望」では戦国大名は「天下統一」という目標が最初から設定されている。当たり前だが実際の人間の人生に目的はそもそも明示などされていない。「出世」という、現代人にもわかりやすい人生の目的を設定し、ただ戦国時代だからそれは他者の殺戮が必然的に伴うので、言い訳に「民のため、世のため」と主人公に唱えさせ、同時に頑張るおとっつあんを支え、癒す、現代でも以外と(この時代ならなおさら)ありそうもない家庭の絆を絡め、茶の間で安心してみれる大河ドラマ的歴史絵巻もそれはそれで悪くはない。しかし本書の帯にあるとおり大名といえど戦と領国経営だけが人生なのか?先ず己を救うというエゴを無視して人間は他を救おうとするのか?戦国乱世に「武将」で「大名」で、しかし「人間」である大友宗麟。生まれながらに「王」族として生まれた彼は、なるほど秀吉から見れば彼が血反吐を吐きながら掴み取った位置に与えられて座ることができた御曹司に過ぎない。しかし己の意志と無関係に王族の嫡子として、生まれた彼は、秀吉と異なり幼少から宿命的に「暖かさ」のある(殊に家族との)人間関係を悉く奪われ、長じて後は王として生きる為に自らもそれを手放した。それが故に突き落とされる地獄、積み重ねる業と欲、有るべき生き様を求める苦悩、見出した救いとそれに情け容赦もなく突き付けられる運命。描ききった本作は単なる「英雄」伝でも「武将」伝でもなく屈指の「人間」小説。求む大河ドラマ化。但し原作そのままで。
平安妖異伝
平安妖異伝
新潮社
price : ¥540
release : 2002/09

好感の持てる道長

「かわせみ」ファンながら、平岩先生の他の時代物を読むのは初めて。

次々と娘を天皇の後宮に送り込み、天皇の外祖父となり、権力者として傲慢にさえ見える道長の、青年期を選んだあたりが、びっくり。
摂政関白になるようなあても、つもりもない頃の、一青年のすがすがしさ、心のまっすぐさ。
楽士の息子・真比呂とは、出会うべくして出会ったのだろう。この世のものであって、そうでないような、不思議なこの少年が、楽器を用いて事件をおさめていくさまは、見事。
道長の、複雑な人間関係とからまり、時代のうねりとともに、どう物語は今後進むのか。期待したい。
孤宿の人 下
孤宿の人 下
新人物往来社
price : ¥1,890
release : 2005/06/21

閉鎖された場所の情報操作の結果

この作品のところどころにあるテーマは『噂』だと思う
『噂』が普通の人を暴徒にしちゃうし、『噂』を巧みに利用して生きながらえる人もいるし。
いつの時代にもそういうふうに情報操作ってあるんだなあっていうのが感想。
閉鎖された地域であればあるほど操作はしやすいだろうし。

今までの宮部さんの時代物では、妖(しゃばけ風)って普通にありだったのに
「若先生」になんにでも理由がある(当時真の理由は分からなかったとしても)、
みたいな事を言わせたのにはちょっとびっくり。

「模倣犯」以降の宮部さんの作品は、私にとってね、何だか重たくて救われないなーって思うのが多く、自分にもエネルギーがある時でないと読み進められなかったのですが、
意外にも今回は一気に読めた。
やっぱり上手いなー宮部さん。
あの人たちがああいった場面で死んじゃうのも、すごく最近の宮部さんらしいと思いました。

私には泣くシーンってなかったけど、「孤宿の人」に死んで欲しくないなーと強く思いながら読んでいました。
おんみつ蜜姫
おんみつ蜜姫
新潮社
price : ¥700
release : 2006/12

新選組全史 幕末・京都編
新選組全史 幕末・京都編
角川書店
price : ¥620
release : 2001/07

しっかり読んだものの

面白くなかった
大盗禅師
大盗禅師
文藝春秋
price : ¥700
release : 2003/02

作者が全集に収録するのを拒んだという本作。いい作品だと思うんだけどなぁ。

摂津の国は住吉の浦で漁師の手伝いをして暮らしていた浪人剣客浦安仙八。幕府の浪人の取り締まりが厳しくなりはじめたころ、幻術を使う不思議の僧、大濤禅師に誑かされて由比正雪、丸橋忠弥らと、浪人のいない住みよい国を目指して幕府転覆の陰謀に突き進んでいくことになる。滅亡の危機に瀕している隣国・明を手助けして恩を売り、明の復興後、その兵力を借りて幕府を倒す計画を立て、海を渡り、国姓爺鄭成功と共に清軍へと突き進んでいく・・・。波瀾万丈の伝奇時代小説です。
物語の展開は先が読めず(なにせ明まで行ってしまいますから)、とてもおもしろい。また、二人の主人公、由比正雪と浦安仙八の人物像がすばらしい。言動は大胆で自信家、なのに小心で臆病者、すばらしく切れる頭を持っているくせに山師の雰囲気を漂わせ、門弟三千人を謳っていた由比正雪、本当にこんな性格だったんだろうと思えてきます。
かたやもう一人の主人公、浦安仙八は、剣の腕は一流ながら出会う人出会う人に影響を受け、ふらふらふらふら流され流されて、正雪に師事していたかと思えば明に渡って鄭成功に心酔し将軍の位まで授かってしまう。それでも「自分」を見つけられずに、さらに流される。
強い「自分」を持った男と、「自分」を見つけられずに流される男。二人が出会ったことで繰り広げられる壮大な物語。楽しめます。
密命―残月無想斬り
密命―残月無想斬り
祥伝社
price : ¥620
release : 2000/03

荒蝦夷
荒蝦夷
平凡社
price : ¥1,890
release : 2004/10

読まされて、そして少しだけ言いたいこと。

大学時代国史の教官から「日本という視座から古代〜中古の東北を見ても理解できない。それはヤマトというフィルターを通して見ることになるからだ。東北には東北を中心に据えた理解の枠組みが必要だ」と習ったことが思い出される。まさしく東北にとっての東北人がこの本では躍動していた。ヤマトにつけられた蔑称としての「蝦夷」を、ヤマトとは同一視されたくない自分たちのアイデンティティ「蝦夷」に転換して誇り高く生きる荒ぶる魂が全編に渡って我々に昂揚をもたらす。しかし、時代を世界を社会を動かしたのは一握りのスーパーヒーローだという英雄史観の枠からは作者ものがれられなかったのではと感じてしまったのも事実である。
胡蝶の夢〈第3巻〉
胡蝶の夢〈第3巻〉
新潮社
price : ¥660
release : 1983/01

時代のうねりは最高潮を迎える

司馬遼太郎の小説は、時代のうねりを描き出す。
波が幾十にも生まれ、重なり合い、それが渦のような波となって読むものを圧倒し、ひきつける。
胡蝶の夢は、三巻にして波高は最高点に達したように思える。
松本良順が彼の受け持った歴史の順番席にいよいよついた、瞬間を描いている。
武士(おとこ)の紋章
武士(おとこ)の紋章
新潮社
price : ¥500
release : 1994/09

苦しいときこそ

 池波正太郎では「鬼平犯科帳」,「剣客商売」,「仕掛人藤枝梅安」が有名なシリーズものとしてありますが,短編集と
いえども侮れません。この本は,さまざまな男たちの生き様を描いた短編集で,例えば,仕事やプライベートでうまくいか
なかったり,特に人間関係に悩んだときに読んでみてください。
 学生時代に購入して10年も経つ本ですが,未だに愛読書になっています。
 「カッコイイ生き方ってこういうことなんだな」
 そんな気持ちになれる傑作揃いです。
斬られ権佐
斬られ権佐
集英社
price : ¥580
release : 2005/04

あの幼子が最後を締めくくるとは

お江戸の市井を描き、流れるように読み進める小説。

その点は宇江佐作品に共通した魅力なのだが、星3つに留めた理由は、
主人公の生き方に悲壮感が漂い、作品全体に殺伐とした印象を受けることと、
冒頭から既に物語の設定が出来上がっていて、そのいきさつが本編に割り込む形で語られているので、ときどきストーリーに没頭しきれない印象もあったから。

ただ、最終章で一気に歳月が流れ、大人になった娘の視点で後日談を載せているところがうまい。
遣手
遣手
光文社
price : ¥600
release : 2005/09/08

鳥かご―父子十手捕物日記
鳥かご―父子十手捕物日記
徳間書店
price : ¥660
release : 2006/02

坂の上の雲 <新装版> 2
坂の上の雲 <新装版> 2
文藝春秋
price : ¥1,575
release : 2004/04/09

明治日本の純粋さを見た

列強の侵略の恐怖に追い立てられるようにして開国、ほとんど無血に近い明治維新という革命を成し遂げた明治日本が、悲痛なまでに苦しい国際情勢の中で「生き延びるため」に、まだ色濃く残る「武士道」の世界と「近代」の相克の中で、苦しみぬきながらも必死にはい上がっていく姿が描かれています。

ただし、戦争や英雄礼賛の物語ではなく、世間の風評にとらわれず、内外の文献を調査のうえ、登場人物の力量や性格について誉めるべきところは誉め、批判すべきことは徹底的に批判することにより、この時代の人間像を過不足なく描ききっています。

作者も指摘している通り、正岡子規、秋山兄弟という一応の主人公は、この「時代」と「人間像」を描くための一つの題材にすぎません(もちろん、彼ら3名はそのそれぞれの生き方について、英雄たるにふさわしいほどの魅力を持ってはいます)

明治日本人の「生きる」ことへのひたむきさ、一方での、生き抜くために必要な合理主義的な考え方、未来を信じる楽観的な見方などは、前途に希望がもてず閉塞感がただよう現代の我々こそ、見習うべきものなのではないでしょうか。

第2部では、日清戦争から日露開戦直前までが描かれています。なぜ、十分な国力を持たない日本が、当時「世界最強の陸軍大国」と呼ばれたロシアと戦わなければならなくなったのか。
そこにあるのは「国家の威信」といった抽象的な考えではなく、絶対的な力をもつ帝国主義の世界の中で「生き残る」ための悲痛な決意でした。

逆境にあって、ひるむことなく、「熱い想いと冷静な判断」によって、この無謀とも思える戦争に挑んでいく姿は、太平洋戦争前の日本の「精神主義」や現代日本の「事なかれ主義」とも異なった、自らの力で暗澹たる状況の中から一つの希望を選び取っていく決意が感じられ感動を覚えました。

また、その過程を冷静に描く司馬の筆致が、よりこの時代の空気をよく伝えているのだと思いました。

二十六夜待の殺人―御宿かわせみ〈11〉
二十六夜待の殺人―御宿かわせみ〈11〉
文藝春秋
price : ¥480
release : 2005/03

かげろう絵図〈上〉
かげろう絵図〈上〉
文藝春秋
price : ¥790
release : 2004/08

いわくの剣―平四郎茶屋日記
いわくの剣―平四郎茶屋日記
ベストセラーズ
price : ¥650
release : 2005/03

陋巷に在り〈7〉医の巻
陋巷に在り〈7〉医の巻
新潮社
price : ¥580
release : 2002/09

物語は中盤へ

全13巻の中の7巻
物語は佳境へ。
医の力が試される。
諸星さんの表紙をじっくりながめてから
本編を読んで欲しい。
この印象的な目がこの巻の見所だ!
柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢〈1〉風雲篇
柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢〈1〉風雲篇
集英社
price : ¥840
release : 2002/07