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 | 『屍鬼〈3〉』 新潮社 price : ¥620 release : 2002/02

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第三部一章〜七章
合理的に見えた敏夫の、連続する病死の原因に対して立てた仮説は突拍子のないものだった。敏夫はその仮説の正否を確かめるため、静信とともに行動を起こす。同じ疑いを持ち、同じ行動をとった者が他にもいたが、原因がわかったところで対抗手段は見当たらない。その間にも死者は増え続ける。次は、いったい誰が病に倒れるのであろうか?
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巨匠の短篇作品、宮部みゆきによって鮮やかによみがえる。
20年振りに松本清張の作品を読みました。その時、読んだのは「砂の器」「けものみち」等、長篇でしたが今回、珠玉の短篇集を堪能しました。上、中、下すべて読みましたが、中が一番面白いと思いました。 なかでも悪女にさいなまれた銀行員がやむにやまれず犯した犯罪がその妻のひょんな行為をきっかけに、暴かれていく様を描いた「書道教授」、真面目なサラリーマンが業務上の失敗を真摯にカバーしようと努力し、それが成功するかにみえた途端、どん底にたたき落とされる「空白の意匠」の2作品がとりわけお気に入りです。
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 | 『ヤーンの朝』 早川書房 price : ¥567 release : 2005/08/09

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流れが変わった
グイン・サーガの流れが変わった。 「ずいぶんと面白くなっちゃって。どうしたの?」というのが第一印象だ。 たとえるなら、純朴で誰からも愛された子どもが反抗期でグレまくった挙句にようやく成長して様子が落ちついてきた、とでもいえば良いだろうか。流れが変わった要因のひとつは、おそらくアルド・ナリスの死。それは、変な妄執であふれかえったグイン・サーガのよどみを断ちきる効果をもたらした。叱られるのを覚悟で言うならば、作者の当初の構想通り、ナリスがもっと早く舞台から降りていれば……と思わざるをえない。 もうひとつは、アモンの消滅。それは“すべてはヤンダル=ゾッグの陰謀でした”という拍子ぬけのオチ、あるいは後づけに思えるような設定からグイン・サーガを開放する効果をもたらした。古いジュブナイル風の味つけと描写の古代機械や星船は、グイン・サーガを萎えさせる。それらは、筆者のもうひとつのシリーズである魔界水滸伝でやってほしい、というのが正直なところだ。 巨大な艦船になればなるほど、舵を切ってもすぐに進路変更できないのに似て、いまようやく、アルド・ナリスの死とアモンの消滅という効果が顕われ、グイン・サーガの流れが変わっていくのだとしたら――この先を、期待してみたくなる。 現状において、グイン・サーガはむしろ100巻完結という呪縛を超えてから真価を発揮する物語なのかもしれない。 もちろん、予断はゆるさないが、今後の期待を込めに込めて☆四つ。
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 | 『妖精の女王〈1〉』 筑摩書房 price : ¥1,575 release : 2005/04

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 | 『楽園』 新潮社 price : ¥540 release : 1995/12

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心にホワっと残る作品
3つの物語が独立して存在しているにもかかわらず、そこに「赤い鹿」「海」など共通する芯をもっていて、とてもよく出来た作品だなぁ〜と感心しました。何よりも、その情景が、イメージとして頭の中に広がってくるのには、感服しました。3つのラブストーリーが、とても力強く、希望に向かって終わっているので、読み終わったあとにはとても暖かい気持ちになれます。
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 | 『あかんべえ』 PHP研究所 price : ¥1,890 release : 2002/03/16

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ファンタジー系の傑作
この作品は「霊験お初シリーズ」から進化したものかなとも思いましたが、同じ超能力時代モノでも「お初シリーズ」がジュブナイル系とすれば、主人公の年齢がお初17歳からおりん12歳に低年齢化したこちらはファンタジー系でしょうか。ラストにミステリーとしての結末は用意されていますが、お話の白眉はおりんと5人の幽霊の秘密の交流です。子供と「異界」、子供と「秘密」といったテーマはファンタジーでよく扱われるテーマですが、この作品では子供の目から見た大人の世界というものが、“お化けさん”たちを通してよく描かれていて、大人が読んで深く味わえるものになっていると思います。 ある意味、“やさしさ”“思いやり”などといったテーマは、ファンタジーっぽい設定の方が描きやすい時代なのかも。時代ミステリーでそれをやってみせる作者の力量はすばらしいと思いました。
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 | 『デス・ネイル』 角川書店 price : ¥500 release : 2006/05

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 | 『天使の囀り』 角川書店 price : ¥800 release : 2000/12

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ぞわ〜っときます
この作者の作品を読むたびに表現能力の高さに驚かされる。とりわけ「天使の囀り」は読者自身が、登場人物に成り代わったような感覚を覚え多くの方が鳥肌を立たせたことだろう。 ストーリー展開も秀逸だ。一見、無関係なことが最後には一つにまとまっていく。小説だから当然のことではあるが、ばらばらの事柄も、きちんと読者が推理すればつながりを予測できるという点がすばらしい。(但し、それなりの勘と推理力を必要とするが。ちなみに私にはわからなかった。)また、トリックにあたる部分も、前半部を読んだだけではオカルト的なホラーなのかと思わせるが、後半部で説明のつく落ちが用意されている。 全ての要素が抜群に素晴らしい。ミステリーとしては最高クラスに分類されるだろう。星が4つの理由は、描写の臨場感が生理的に受け付けない類のものであったため、じゃっかん気持ち悪すぎ、減点させてもらった。
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映画もすばらしい
内容はともかく、今でこそありふれた題材?となっている「予知能力」ですが、キャラクターの描写が丁寧なので自然と引き込まれてしまいます。 ラブ・ストーリーといっても差し支えないような、映画の「The Fly」を見たときのようななんとも言えないような切ないお話です。ちなみに映画化されていて、評判の悪いキング作品の映画化作品の中ではかなり良い出来ではないでしょうか。 主人公をクリストファー・ウォーケン、大統領候補にマーティン・シーン。本を読んだらレンタルビデオ屋に直行!
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変わった世界を見てみたいあなたに
2年ぶりに読み返してみたのだが、やはり『家畜人ヤプー』は、『家畜人ヤプー」であった。読者は、小説の中のスケールに圧倒されるととともに、著者の知識量にも圧倒されるであろう。確かに、後者が前者を凌駕することもあり、著者の博学が、話しの展開を邪魔することも少なくなく、ウルサク感じられることもなくはないのではあるが、がしかし、それを補って余りあるディティールをこそ、賞賛すべきであろう。
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う〜ん・・・
「ハリー・ポッターのJKRもおすすめ!」という本の帯を見たとき、これは面白そうな本だなと思って4巻までまとめて買って読んでみたのですが、やはりハリー・ポッターと比較してしまう内容でした。決して内容が悪いと言うわけではなく、むしろとても面白い構成だと思うのですが、どうにも読後感はイマイチで、もっと読みたい!とは思わせてくれませんでした。先入観にとらわれなければ楽しく読める本だと思うのですが、JKRさんの本を読んだすぐ後にこれを読むのはあまりオススメできません。
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祭りの後
民主共和制の可能性を心から信じ、自分についてきてくれる仲間たちのためにも戦っている無敗の名将ヤン・ウェンリー。決して恵まれた立場にいるとは言えないが、「魔術師ヤン」、「奇術師」とも呼ばれる戦略家、戦術家である彼は、専制国家銀河帝国の天才にして、優秀な部下を幾人も持つラインハルトと互角に渡り合っている。 ヤン艦隊は圧倒的勢力を誇る帝国軍を迎え撃つ。善戦をしたヤン艦隊は、当初の目的である停戦と会談を求める通信を受け、ヤンはそれに応えるために、本拠地である宇宙惑星要塞イゼルローンを旅立つが・・・というのがこの巻のあらすじ 銀河英雄伝説のひとつの大きな転換点になるこの8巻。上記以上のあらすじはネタばれになるので控えます。しかし、もっと見ていたかった・・・
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一難さってまた一難!
この下巻は、本当に敵が出てきてはまた新たな敵が・・・ と、息つく暇もありません。 読み出したらとまらない! また、面白い、と思わせるのは、タラと仲間たちとの会話ですね。 仲間が多くて時に誰だっけ?っていう人物もいますが、どの人物 もちゃんとした人格ができているし、とても魅力的です。2巻では敵も多くて戦いも多かったけれど、ドラゴッシュの背景 やタラの父親がでてきたり、いままでわからなかったことが小出し ででてきています。 さらに3巻に続く跡継ぎ問題が・・・!はやく3巻が読みたくてもう ウズウズしてしまいます。 これから10巻まで続くこのシリーズ、楽しみです。
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 | 『ハル』 文藝春秋 price : ¥620 release : 2005/10/07

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面白うてやがて恐ろしい
ロボットとの共生をテーマに5編の中編小説が収められており、各編の間に人類滅亡後(?)に自立するロボットを描いた作品が挟み込まれるという構成。 生まれた時にテレビがあった世代とそうでない世代で映像に対する感覚が異なるように、生まれた時にロボットがあった世代とそうでなかった世代との間にはどんな感性の違いが表れるのか。作者はそれを認知そのもの、あるいは生命のアイデンティティにまで敷衍する。幸か不幸か現在のロボット達は、私たちのアイデンティティを脅かすほどには優秀ではない。だが、近い将来そんなことを考えなくてはならない日が来るのだろうか。この作品は、面白うてやがて恐ろしい。鉄腕アトムがあまりに強烈なインパクトで、ロボット工学の可能性を狭めてしまったという話は、興味深かった。 ところで目次を見てもう一つ考えてしまった。「ハル」「夏のロボット」「亜希への扉」、ん〜、じゃあ冬はどこ?
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そろそろストーリーを締めなおしませんか?
おどろおどろしい新登場人物にやや救われた感もあるが、まだるこい筋運びとセリフ回しは相変わらず。戦闘描写もワンパターン。戦闘そのものはあいまいで、戦場の広がりも感じられない。それともあまりにグィンが強すぎるのだろうか?これまた強すぎるヤンダルゾックの魔術や竜頭の兵士などが出て来て以来、中原世界のストーリーが人間対魔界のような構図になってしまい、人物描写も平板な印象。 シリーズ初期の頃にあったキビキビした文章と多彩な登場人物、おどろおどろしい魔道、鮮やかな戦場シーンが懐かしい。日本にヒロイックファンタジーを広げようという気概が感じられたあの頃にもどりたい・・・ 惰性でしか読めない作品になっている
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1巻もよかったけれど・・・
2巻の呪われた禁書、はめまぐるしくストーリーが展開し、 ぜんぜん飽きないどころか、タラって大変だよね・・・と 同情するくらいのハードな?内容です。 でも、やはり『ハリポタ』フランス版?って思ってしまう ような内容が少し残念。女の子が主人公なのでハリーより 少しだけ?コメディ要素もあるのでまったく一緒ではない ですけどね・・・今回から表紙にタラ以外の仲間が続々登場、これから楽しみ です!(ちなみに上巻はファブリスとタラ)
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短編にも名作有り
上、中、下とすべて読みましたが、地方紙を買う女が最もわかりやすく、おもしろかった。長編に有名な小説が多く、昔夢中で読んだ経験があるが、推理小説の原点とも呼べるこんなすばらしい短編を新聞小説に書いておられたなどと、恥ずかしながら宮部みゆきさんにご紹介されるまで全く知らなかった。 読後感さわやかなこんな話を通勤途上の短い時間で味わえるなんて、やはり清張氏は天才だと思う。
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 | 『自由殺人』 角川書店 price : ¥680 release : 2002/09

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純粋すぎる主人公
主人公、朝香葉子の言葉 …「それにもし……もし仮に、わたしが本当に綺麗だったとしても、それはわたしの努力で勝ち得たものじゃないんだから、そういう偶然のものを売り物にしたくはないのよ」(本文P.129より) こんなにも、純粋すぎる主人公の出てくるホラー小説です。
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質問にはその人間のレベルが見事にでる
2002年9月リリース。前回が理系学生相手だったのに対して今回はネットを通じて募集した『一般人』が対戦相手であるという点が肝の続編である。それ故かどうか、今回の質問の方がより一層低レベルになってしまっている気がする。前回の理系学生の質問にも辟易したが、今回は大辟易である。(●^o^●)森氏の言う通り、『質問にはその人間のレベルが見事にでる』ようだ。故に氏の方も低レベルの質問に対応するという所作にイヤになり、確かに臨機応答・変問自在に答えてはいるのだけれど、質問から会話が広がっていかなかったなぁ、というのが正直なところではなかったろうか。『すべE』などで自由奔放に自説近況をモーツアルトが作曲するスピードと同じように綴る森氏とはどこか別物である。 老人でもない僕も『あー、近ごろの若者の質問ときたら・・・』と言いたくなってしまう一冊である。(●^o^●)
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「天使が舞い降りても」がめちゃ傑作
傑作が三つ収録されている。 「天使が舞い降りても」「戦争の起源」「宇宙で最高の美をめぐって」の三つである。 この三つはぜひ読んでみてほしい。 特に「天使が舞い降りても」は日本SFで五本の指に入る傑作だと思う。ちなみに、 戦争を演じた神々たち(1)はものすごく傑作な短編集で、 戦争を演じた神々たち(2)はたいしたことない短編集だった。 その(1)と(2)を合わせて一冊にした文庫本がこの本である。 (1)だけのまとまった格好いい本にしてほしかったのに、 余分なものが多くてぶ厚い本になってしまった。
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 | 『私の骨』 角川書店 price : ¥600 release : 1997/04

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ちょっと涼しさを求めるなら
歴史もSFも、そしてホラーまで。この方はジャンルが広いですね。 どれを読んでも面白く、どれを読んでもゾゾッゾーっときます。
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 | 『今昔続百鬼―雲』 講談社 price : ¥1,313 release : 2001/11

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【商品詳細】
京極堂こと中禅寺秋彦が活躍する妖怪シリーズに脇役として登場した在野の民俗学者、多々良勝五郎。本書は、相棒の沼上と共に伝説蒐集の旅をする多々良先生の活躍を描いた冒険ミステリー。「寸詰まりの菊池寛」ような風体の多々良先生の傍若無人な振る舞いと、それにいつも腹を立てている沼上とのでこぼこコンビぶりが笑えるコメディータッチの短編集だ。 書斎派の京極堂の物語と一味違うのは、フィールドワークを専門とする多々良先生だけに、日本各地の妖怪スポットが多数登場する点。山梨では河童による殺人事件に出くわし、長野では漆黒の怪人と遭遇。群馬では不敗の賭博師と勝負する羽目に陥り、山形では行方不明となったミイラをめぐる大事件に巻き込まれ絶体絶命のピンチに。加えて、書き下ろしの最終話「古庫裏婆」で、京極堂との出会いが描かれているのもファンにはうれしい。クールな京極堂と直情型の多々良先生との邂逅(かいこう)の場面は、思わずニヤリとさせられる。 また、この物語は、シャレや風刺が織り込まれた鳥山石燕の妖怪画の絵解きに重点が置かれているのも大きな特徴だ。「岸涯小僧(がんぎこぞう)」の絵に秘められた「がんぎ」の意味とは? 「泥田坊」の絵の裏には色事への戒めが…。企業誘致や開発計画といった「中途半端な近代化」によって地方で引き起こされた悲喜劇が、前近代の産物である妖怪を読み解くことで落着する。本書自体もまた、現代社会を痛烈に皮肉っているのが印象的だ。(中島正敏)
妖怪伝説の解釈もの
これは妖怪伝承を解釈することに人生を捧げる馬鹿の物語である。 ただ、何と言うかこのシリーズの致命的な弱点は、主役の「引き」の弱さだと思う。多々良センセイは「世紀の変人、奇人」という設定であるが、榎木津や木場修やらと並べてみるとどうにも(益田じゃないが)馬鹿がぬるい。 確かにめちゃくちゃ妖怪好きでわがままで自分勝手で傍若無人な人ではあるが、他の大馬鹿に比べると見劣りしてしまう点が痛い。「妖怪好き」を除けば、その辺にいる困った人である。おまけに多々良センセイにしろ相棒の沼上にしろ、榎木津のような存在自体の華やかさがないので全体に話が地味な印象になる。 どうにも切ない話が多いのだけれど。センセイは主役のくせに話から浮いてるし。 なによりも。 せっかく「黒衣の男」を友情出演させたが、空回りに終わっている。 京極堂シリーズを「暗い、重い」という声が多いが、例えば『絡新婦の理』の序幕にして終幕、桜の下で演じられた黒衣の男と「蜘蛛」との対話、また異教の学び舎にて美貌の堕天使を追い詰める場面の幻惑的な美しさを見ただろうか。 「雲」での黒衣の男は、文字数制限でもあるのかと訝しく思うほど一方的に(自分が知っていることを)しゃべりたてるだけで、憑き物落し(今回は憑ける方)の凄みや京極堂の姿や動きの美しさが、さっぱり伝わらない。 確かに、サイコロ型のノベルズというのもいかがなものかと思うので、あまりページ数を使えなかったのかとは思うが、いかにも書き飛ばしぽい。榎木津よりも誰よりも、京極堂の美しさにまいっている私としてはやや残念な登場だった。
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 | 『トリポッド 4凱歌』 早川書房 price : ¥672 release : 2005/05/10

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4冊一気読みです
表紙イラストの可愛らしさでジャケ買いでしたが、 ぐいぐい引き込まれていってその後は家事や仕事も手につかず 一気読みでした!! 児童向けだそうですが、全然大人も楽しめまっす!! 表紙は4冊繋げるとストーリーを再現した素敵な1枚の絵になります。
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 | 『タイムマシン』 角川書店 price : ¥500 release : 2002/06

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タイムマシンに関してのみ書きますね。
H.G.ウェルズ。イギリスの彼の家にも訪れて写真を撮って来ました。つまりそれだけファンだということなんですが、やはり彼の作品の中では、この"タイムマシン"が一番出来が良いと思う。これが彼の習作だったこと、そしていわゆるデビュー作だったことが信じられるかというと本当にそれは驚くべきこととしか言いようが無い。映画は新旧二つとも見たが、両方ともこの原作の持つ優雅さや、哲学的な深さ、そして繊細な洞察力を反映させることに失敗していたと感じている。彼は要するに社会主義者であった。労働階級とブルジョワ階級が対立をこのまま深めて行くといったい将来はどうなってしまうのか、それを予見していたのである。まあ、ある意味で現代社会でもその予見は当たっているとは言える。貧富の差は日々激しくなってきており、競争社会はその激しさを増している。既に彼の予見した世界はやってきてしまっている。その意味では"猿の惑星"にも似た、嫌世的な考え方が濃厚なのだ。ウィーナとの淡い恋に似たようなもの。そして、タイムトラベラーが持ち帰った2つの可憐な花。悪夢とはかない希望。
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新しい文体の小説!ぜひ英語版にチャレンジして欲しい
これは新しい文体の小説だ。地の文がほとんどない。代わりに電話の録音記録やコンピュータのプリントアウトや新聞記事や機密ファイルなどによって、ストーリーが展開される。 ファースト・シーズンの第六話「ジュード」で登場した5月22日党とローガンの因縁が解明される。また、あのカルト教団の謎も少し解明される。 ストーリーは、テレビシリーズを見ていないと理解できないだろう。また、静的な情報に限定されているので、ダークエンジェルの魅力の一つ=アクションを楽しむことができないのが残念だ。この本に、CDまたはDVDも添付して、アクションシーンも含めると、面白かったと思う。 ダーク・エンジェル・ファンは、ぜひ英語版で読んでもらいたい。活字の形、紙質、新聞の見出しや記事が!し出す雰囲気、アメリカの公的文書のロゴなど全体が一体になっている。日本語版では工夫をしているのはわかるが、どうしても日本語活字が奇妙に浮いてしまっており、雰囲気を壊している。 まだダーク・エンジェルを見ていない方は、21世紀の新しい文体の実験と思って手にとり、本書を読んだ後でもDVDやビデオを見て欲しい。
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ロードス島戦記でお馴染みの英雄達が沢山出て来ます
しかし、ロードス島伝説の主人公は「ナシェル」である事を考えると、★1つ減って4つかな、と。 内容的には大変面白いファンタジー小説ですので、前作のロードス島戦記を未読の方にもお薦め致します。英雄の数が多いのが原因ですが、1人1人のエピソードが短くて、時にはかなりの部分がカットされてしまっています。 本編の主人公ナシェルに至ってもそう。他の英雄達の事も書かねばならない為、彼のお話も削られてます。 しかし、外伝を読めば、この点の不満は解消されるでしょうが。 そう言う訳で、1章はナシェル、2章はファーンとフラウス、ウォートとベルド、3章はニース、4章はナシェルがメイン。
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 | 『地球儀のスライス』 講談社 price : ¥700 release : 2002/03

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森ひろし
の短編集。 衝撃を受けることはないのだが、気楽に楽しめる短編。 萌絵なども一部登場。全部が全部ミステリではないので、普通のエンタメとしての森博嗣を見たい人は是非。
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 | 『宇宙舟歌』 国書刊行会 price : ¥2,205 release : 2005/10

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 | 『魔羅節』 新潮社 price : ¥420 release : 2004/07

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TOO
「ぼっけえ、きょうてえ」のエグさと生っぽさと美しさが気に入ってこの本を手に取った。これはやりすぎだ。
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 | 『七つの人形の恋物語』 王国社 price : ¥1,575 release : 1997/09

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さまざまな愛のかたち
夢破れ、絶望の淵に沈んでいた少女が愛によって救われていく物語。ぶっきらぼうな人形つかいの男と、かれの操る七つの人形たちとの関わりの中から、かの女は自分を取りもどしていく。人形つかいは、まるで愛情なんかないかのような冷酷さでかの女に接する。いっぽう人形たちはさまざまな関わりかたでかの女を癒していく。人形たちの接しかたはやさしいばかりではない。読み手がひやひやするほど意地悪だったり、皮肉だったりもする。 人形たちはそれぞれ強烈な個性をもっており、その違いがみごとに描き分けられている。しかし操っているのは一人の男なわけで、その点をとらえて七重人格とか八重人格とかいう見方もある。しかし設定が風変わりなだけで、ギャリコが言っているのはしごくまともなこと。愛のかたちはひととおりではないと言いたいのだ。同情やなぐさめの言葉ばかりが愛ではない。突き放したり、嫌味を言ったりするのも愛なのだと。 人形たちに翻弄されていた少女は、やがてかれらがみんな自分を愛してくれていることに気づいていく。そしてその背後にある人形つかいの大きな愛にも。悲しみの浄化。読み手も大きなカタルシスを味わう瞬間だ。 忘れてならないのは、人形つかいも不幸な男だったということ。かれも少女との出逢いで癒されていくのだ。かの女の純粋さに触れることによって。そのプロセスも読みとって欲しい。
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ダレンシャン10
この本のシリーズは1から楽しんで読ませて頂いているけれど この10巻が1番楽好きです。 その理由は、この本の主人公のダレンシャンと言うバンパイアの行動です。 それはまさに勇気ある行動で、何もかもが冷静に判断した結果 成功、勝利を導いています。 2つ目に、ダレンと友達のハーキャットマルズとのコンビネーションです。どんな相手と戦ってても負ける事はありませんでした。 このようにダレンシャン10では、いいところがいっぱいあります。 それと、このシリーズ全体の感想を言うと、 このシリーズでは、魔女やバンパイアなど仮想のものなどがでてくるが、 バンパイアは人を殺さない血を飲む人間ともいえ、魔女は、仲間のために魔法を使う魔女です。 このようにこの作者は皆の印象と違うイメージ思い浮かべられ るのでよい物語になっているんだと思います。
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忘れられる事の恐怖
主人公、三井の独白 『人生においてもっとも辛いことは、迫害されることではない。攻撃されることでもなければ、口汚く罵られることでもない。嫌われることでも、憎まれることでもない。 人生においてもっとも辛いことは。それは――忘れられることだ。道端に転がった石ころのように無視され、忘れられ、誰からも顧みられず、まるで存在していないかのように捨て置かれることだ。 迫害されれば逃げることができる。攻撃されれば防御することができるし、憎まれれば憎み返すことができる。だが、忘れ去られた者には何ひとつできない。』(P.241より)
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 | 『平成お徒歩日記』 新潮社 price : ¥500 release : 2000/12

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宮部みゆきの意外な作品!
時代物作家、宮部みゆきが江戸時代のコンセプトに従って平成の世を徒歩で歩きまくる!という企画の本です。忠臣蔵の吉良を討ち取った帰り道や罪人が引き回しになった道をたどるなど、企画自体もかなり面白いです。 企画の中にコラムのように時代考証が(うんちくですね)入っているんですが、この書き方が見事というか、押し付けがましくなくてとても好感がもてますし、非常に興味がわいてきます。オススメは流人を扱った八丈島の章。八丈島なんて三原山火山くらいしか知らなかったけれど、歴史に満ち満ちた島だったんですね。 読むのにそれほど時間もかからないし、梅雨時のお部屋でのすごし方にオススメの一冊です。
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 | 『復活の地〈3〉』 早川書房 price : ¥798 release : 2004/10

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SFというだけで忌避してほしくない作品
「第六大陸」で氏の作品を知り,3巻まとめ買いして読了しました。近未来シミュレーションとしての興味深さと,エンターテイメントとしての面白さが程よく混合した良作と思いました。一冊ごとには内容に偏りがありやや読みづらい印象でしたが,総合してみれば, 良かった点 ・詳細な取材に基づく細かな背景描写 ・官僚組織の良悪への言及のバランスの良さ ・主人公を固定しすぎないことによる多面的な描写 悪かった点 ・やや冗長な被災状況の説明 ・性善説に立つが故,ややもすると一面的な作者の主義主張 ・SFでありながら現代の軍事知識では理解できない事象への説明の不足 ただこれをSFという固定観念にとらわれず,読み進めると多くの登場人物の多様な考え,気持ちの動きが興味深く,楽しく読めると思います。
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面白い!
頷ける言葉いっぱい!そして例えが上手で文章が軽快!爆笑しながらすらすらと読めてしまいます。一つ引用! 「恋愛とは、勝手な思いこみの、ひとりよがりの幻想である。」 幻想を大いに楽しみたいです☆
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物語はいよいよ佳境に
菊地秀行氏は今回も読者を裏切っていません。 吸血鬼ハンターDはどこまでも強く、どこまでも非情です。 絶対貴族ヴァルキュアとその部下「ヴァルキュアの7人」を相手に吸血鬼ハンターDの剣技はますます冴えをみせ、その左手もガリオンの谷のコンピューター「シグマ」相手に大活躍。ブロージュ伯爵も渋い活躍をみせる。 果たして御神祖とDの関係は!?攻撃を受け被害甚大の砦の中で、未知の力を持った敵スーラ、絶対貴族ヴァルキュアに勝てるのか!? 次の吸血鬼ハンター・シリーズが待ち遠しくなる一冊。
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 | 『ソウ―SAW』 角川書店 price : ¥460 release : 2004/10

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DVDを先に見れば良かった....
話下手な友達にオチを云われた感じ。 しまった。読んでしまった。
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すばらしい!
久しぶりに感動する本に出合えました。今までいろんなファンタジーを 読んできましたが何回も読み返したい、ずっと手元に置いて残しておきたい、と思える本にはあまり出会えない。しかしこの本は違う。 第一作目のサブリエルを読み始めたとき、今までの“ファンタジー”と あまりに違う世界観に、ついていけるかなと思ったのですがその思いは見事に嬉しい方向に覆され、夢中で読みました。最終巻となるアブホーセンはほとんど戦いの場面でその細かく繊細な描写に頭にその場面場面が見事に思い浮かべられます。本を読んだ!という充実感があり、満足です。
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 | 『どきどきフェノメノン』 角川書店 price : ¥1,680 release : 2005/04/25

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シャンプー
装丁のかわいさに惹かれて読みました。 うーん彼女のいうドキドキが読み手に伝わらない・・・ いっぱいのシャンプーという設定だけすきです。
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 | 『MAZE』 双葉社 price : ¥550 release : 2003/11

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迷路にひきこまれる
ひきこまれる小説だ。最初からその場所に立っている感じで後半はどうなるかが楽しみで仕方がない。 まず場所。場所が境地というのも殆どどこでもない場所というのも面白く、「存在しない場所」「あり得ない場所」と例えているのもまた読む気をそそらせる。いかに存在があるのか、ないのか。その疑問と楽しみは最後まで継続させてくれる。読み出すと実際に飽きない。 ジャンルはどうなるんだろう。単純に考えればミステリーだけどSF色も濃い。何よりも題材がそれ。中盤は幻想小説かともとれる。実際の成り行きがそうさせて余計に楽しませてくれる。結果は順当だったと思うけど、もし一つの仮定が当たったら面白いなあとは考えていたが無理か。 日本ではあり得ないというわけではないが外国にした理由はそれか、と伏線が繋がってきたときは面白いと言える。人間消失のトリックと言うのも楽しめる。まあ色々あるけど恩田陸のミステリーには違いない。
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 | 『名探偵の呪縛』 講談社 price : ¥600 release : 1996/10

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作者の思いが伝わってきますね。
かの迷作「名探偵の掟」の続編。この本単体で楽しめないことは無いのですが、先に「名探偵の掟」を読んでいる方が楽しめるつくりではあります。 内容的には本格推理をテーマとして、いろいろなトリックを紹介していくようなつくりですが、作者のテーマはまた別のところにあり、終盤近くの数ページは著者である東野さんの本音と思われる思いが綴られています。 これを読むと東野さんは、やっぱり推理小説を愛しているんだなあという感じを受けますね。最後の一行に込められた思いは心に残りました。
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 | 『東京のオカヤマ人』 講談社 price : ¥470 release : 2004/12

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意外な一面が覗ける本
「ぼっけえ編」「きょうてえ編」「やっちもねえ編」「こらっしもねえ編」「ブリつけて行こうで編」「大人しい者ほど屁が臭い編」「よう、うつってじゃが編」「「そ」編」「岡山にゃあ祟り神が仰山おられるけえ編」「すばろうしい編」「ゆうたりこして編」「ひっさこと、ちいときま編」「まんがわりい編」「岡山の眩いい明日編」「わしはもう、岡山には入国できんかもしれん編」からなる、岩井氏初のエッセイ集。 岡山への気持ちを綴った(でも内容が怖いというか凄いというか変な感じです)もの。方言が沢山もりこんでいて、岡山を愛していることは愛しているのでしょうが…。 文章が軟らかくて、すらすら読めました。
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 | 『沈黙/アビシニアン』 角川書店 price : ¥1,000 release : 2003/07

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 | 『あくむ』 集英社 price : ¥510 release : 1996/08

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タモリの語りが聞こえてきそう・・・
ドラマ“世にも奇妙な物語”が好きな人は多いと思うけど、あのシリーズは駄作も少なくない。その点、この短編集「あくむ」はハズレなし。何気ない日常の一コマから、予想もつかない恐怖が展開する怖さと面白さ。難しいことは抜きにして、とにかく楽しんでほしい一冊。
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 | 『後巷説百物語』 角川書店 price : ¥2,100 release : 2003/12

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【商品詳細】
御行の又市、山猫廻しのおぎん、事触れの治平ら小悪党たちの暗躍を描いた人気シリーズの第3弾。幕末を舞台とした先の2作とは異なり、時代は明治へと移り変わっている。年老いた主人公、山岡百介が、数十年前に又市らによって仕組まれた事件を振り返るという趣向だ。奇怪なしきたりに縛られた孤島、死人が放つ怪火、不死の蛇、人へと変化する青鷺など、著者が得意とする妖怪を題材にした6編が収録されている。第130回直木賞受賞作。 本シリーズの大きな魅力は、どうにも立ち行かない事態を、妖怪の仕業として収めてしまう又市らの大仕掛けにある。その鮮やかな手口は本書でも健在であるが、特徴的なのは、又市らの胸をすく活劇を、過去のものと位置づけている点だ。老いた百介の背後に浮かぶのは、近代へと移行する世の中にあって、失い、忘れ去られていったものたちの姿である。全編を貫くのは、妖怪が無用の長物と化した「無粋な時代」に対する寂莫たる思いだ。それだけに、最終話「風の神」で、最後の仕掛けを施す百介の姿が胸に迫る。 また、『陰摩羅鬼の瑕』など、憑物落としの中禅寺秋彦が活躍する「京極堂シリーズ」と共通する人物が登場する点も興味深い。これにより、又市らが登場する『嗤う伊右衛門』なども含め、その作品世界が、1枚の絵の中に収まることが明らかとなった。そこには、妖怪という視点から、我が国の成り立ちとその行く末を見定めようとする著者の遠大な試みが見え隠れしている。本書は、その重要な接点ともなっているのである。(中島正敏)
感動するために・・・
大人になってから、はじめて本を読んで泣きました。 私は京極夏彦さんの他の本をすべて読んでからこの本を読みましたが、そのおかげで泣けたと思います。 他の本を読まなくても充分に楽しめる内容と感じますが、感動するために少なくても【巷説百物語】【続巷説百物語】を読んでから、この本を手にとることをオススメします。他の本を全部読む必要はありません。 あと、私が泣いたのは、「かわいそう・・」とか、「むごい・・」とかそういった理由ではありません。 人と人が信頼しあえるってすごいなぁ、ってそういう理由からです。 ちなみに、泣けたのはこの本ですが、内容的には【続巷説百物語】の方が面白かったです。(あくまで私個人の感想です)
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地球の運命は?ついにここに完結!
ここに来て、ついに完結しました。 舞台は、月。 一見、上手に進んだように見えたが、何者かに裏切られる。 そうしている間にも、巨大地震を繰り返す地球。 裏切ったのはだれだ。地球に未来はあるのか? 今ここに明らかになる! 読むべし!読むべし!読むべし! てな感じです。おススメ!
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 | 『魔法医師ニコラ』 小学館 price : ¥630 release : 2006/05/11

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 | 『蒲生邸事件』 文藝春秋 price : ¥900 release : 2000/10

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永遠の夢、タイムトラベル
宮部みゆきは面白い!と友人に薦められ最初に呼んだ本。この本の面白さは、まず、タイムスリップを通し、平和な時代に流されている我々と昭和激動期へ身を置かれた現代人の心理的ギャップ。次に、過去に身を置きながら、歴史を通して知った(何となく知った)事実から来る優越感、相手に語れない(語りきれない)焦燥感、知りつつも何もできない罪悪感等、複雑な感情交錯。そして吐かない恋。また、現代人から見る激動期を生きた人々の様々な信念への敬意と頑なな信念への滑稽さ。そういった対比が文脈に見事に織り込まれ、文章展開の妙もあって一気に読まさせてしまう一冊。自分が主人公だったらって考えながら読むとタイムトラベルへの永遠の夢が広がっていく。
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出逢えた悦び・・・「縁」か?「業」か?
「座右の銘」となった一冊。「これは 天 についての物語である」 ・・・これは著者の あとがき から の抜粋である。 確かに 「科学」 「宇宙」 「仏」 を 活字にし、 更にそれに成功した稀な作品であると思う。 これは只の “ SF ” じゃない。 そして只の “ 文学 ” でもない。 これまで、〔夢枕獏〕を倦厭してきた人達にもぜひ読んでもらいたい。 私はこの著者の著作はこの作品が初めての出逢いだったし 実は“伝奇バイオレンス”と呼ばれてるモノは読んでない。 どちらかと言うと〔宮沢賢治〕のファンである。 しかし、本を購入して家で表紙を捲るまで 賢治 が絡んでいるとは思わなかった。(凄い廻り合わせだ) 浸って欲しい 『 天 / sora 』 を
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少し冗漫、だけど面白い
読み進めていくうちに井上ひさしの吉里吉里人を読みおこしてみたくなった。架空の国のお伽話だからなのか、夢の中で行脚した幻なのか。それは、わからない。この架空の国の大統領マシアス・ギリには誰も心情移入することはできないだろう。いくら読み進めてみても、なぜ彼が、その行動を取らざるを得ないか、それが理解できない。彼の犯した犯罪、その動機が国営航空会社をつくりたいという理解が納得できないから。消えたバスを見かけたものが記すバスリポート、これも興ざめだ。幽霊リン・ボウの話もまどろっこしいい。途中途中でコマーシャルが入るテレビドラマとして考えればいいのだろうが、ちょっと白けてしまうのは私だけか。しかし、別段長いとも思わず読んでしまった。ただ、最後のオチは好みが分かれるかもね。
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 | 『ブーの国』 文藝春秋 price : ¥1,600 release : 2005/11

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 | 『ある日どこかで』 東京創元社 price : ¥1,029 release : 2002/03

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引き込まれるのは何故?
死期の迫った男が、ふと宿泊したホテルで見つけた75年前の女優の写真。 一目惚れしてしまった彼は、彼女を求めて時間すら超越し・・・・実際、凄く面白かったし切ない物語だった。 ひたむきな主人公の姿、時間を超えてしまった事でまごつきながらも奮闘する姿に思わず感情移入し、なぜ彼に惹かれてるのかわからず、常識と自分の感情の狭間で翻弄される彼女に共感します。 彼女は女優で有名人ですので、現代から来た彼は彼女の情報を少なくとも持ち合わせており、いくつかの謎と懸念とを抱えたまま物語は進んで行きます。 ラストを迎えると物語が一巡し、これは現実だったのか、死期の迫った男の妄想だったのか、その問に答えが与えられる事はありません。 どちらだったとしても、その結末にはなんとも言えない切ない余韻が残ります。 夢中で読みふけっていて電車乗り過ごしました。 古い本なのに、翻訳はずいぶん長い事出てなかったそうです。 逆に、映画の方が早く日本には入って来ているそうです。 また、1995年に宝塚が舞台化しています。
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 | 『ガラパゴスの箱舟』 早川書房 price : ¥861 release : 1995/10

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ヴォネガットは習慣性がありますので、購入の際はお気をつけて!
いやあ こんな本を5回は読み返したと言うと我ながら「?」なんですが、ヴォネガットの作品の中でも、軽く、楽しく書いたのかなあという雰囲気が伝わってきて(本当はどうなんでしょうか)大好きです。 ディスカバリーチャンネルでも映像化されたFuture is Wild の視点にもつながる新人類たちの暮らし。馬鹿馬鹿しくて悲しいバイア・デ・ダーウィン号の乗客たち。ヴォネガットのまなざしはいつも誰にでも優しい。ヴォネガットワールドは交錯し、絡み合い、暖かい繭の中にいるような気持ちにさせられますが。今回のネタのひとつは(陸上の私はデブだが)「水中の私は美しい」という彼の思いがあるのだと思う。引退した女教師の孤独な影と気丈さには末期がんに苦しんで死んだ彼の姉の涙をさそう末期の一言「痛くない」を思い起こさせます。 ヴォネガットは習慣性がありますので、購入の際はお気をつけてください。
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 | 『屍鬼〈2〉』 新潮社 price : ¥700 release : 2002/01

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第二部一章〜十章
外場村では病死者の数が増え、多くの人が疫病でないかとの疑念を抱き始める。しかし、病状や検査結果から、それらしい証拠は何も見つからない。静信と敏夫は密かに病気の原因を探り始める。病死者は死の直前に退職するケースが多く、また、村から転居する者も増え続ける。このことと、この病気に何らかの因果関係はあるのだろうか?
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 | 『あなた〈上〉』 新潮社 price : ¥500 release : 2006/01

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 | 『日々是怪談』 中央公論新社 price : ¥720 release : 2001/07

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さらりとした霊体験
著者があっけらかんとした性格からか、おどろおどろしい怪談ではなく、軽く読める。変な話だが、一つ一つ読んでいくのが楽しい。もちろん、怖いことは怖いのだが。
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 | 『怖い本〈3〉』 角川春樹事務所 price : ¥693 release : 2002/07

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オチが弱い…
短くて一杯話があるので読みやすいのですが、そのせいなのかあまり恐怖を感じられませんでした↓ どれを読んでも、「ふむふむ、半分くらい読んだけど、まだ怖くないなぁ〜。最後にすごい恐怖があるのかな??」と期待して最後まで読んでも全然怖くなかったです↓本で恐怖を感じるときは、文を目でじっくり読んで頭の中で想像して怖さを高めていくのが楽しいのに、がっかりです↓ レビューを読んでいたぶん楽しみにしすぎていた部分もあるので、余計にがっかりでした。
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 | 『オーメン』 河出書房新社 price : ¥699 release : 2006/05/16

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 | 『揺籃の星 下』 東京創元社 price : ¥882 release : 2004/07/25

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究極のサバイバル小説?
映画「ディープインパクト」のカタストロフィが連想されやすいでしょうが、実は読んでいて一番感じたのは、「星を継ぐもの」のミネルヴァの崩壊のシーンでした。 さて、3部作と云うことなんですが、この後をどう繋ぐのか、自分の想像を超えています。
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 | 『石の血脈』 角川書店 price : ¥819 release : 1996/12

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巨星起つ
半村良が俺はここにいるぞ!と言わんばかりの巨星の長編デビュー作。 後のエッセイや新宿シリーズの中に多く自らを語られる事になる、半村良の本当の意味でのスタート作品だと思います。 吸血伝説からアトランティスまでを結び付ける筆力は圧巻です。 これ以降、伝奇小説作家の名声を欲しいままに驀進する作家の、 キーポイントになる作品で必読です!
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えー、毎度馬鹿バカしいお話で..
前作最後でネアンデルタール世界に戻った科学者ポンターが再び還ってきた... で、今回は此方側の主人公、遺伝学者メアリーとのラヴ・ロマンスを軸にパロディ満載(基本的に人気米TVドラマの下らなさをオチョくってる)、ネタ一杯(アメリカ始め人間世界って矛盾の塊..的な突っ込みから、SFならではの笑いどころ..ニーヴンの傑作短編「スーパーマンの子孫存続に関する考察」を思い出したり..まで)でお送りする漫談SF.細かいところで結構いい加減なんだけど、真面目に突っ込むのは野暮.諧謔と機知に富んだ馬鹿話を軽妙な語りで聞いて笑うが吉.
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テーマ
本書は読みやすい。スラスラ読める。 内容は、仏教、宮沢賢治、螺旋、生命、進化が、主なテーマ。 科学が仏教に近付きつつある、と言うのは、どこかで読んだ。 それを、なんとなくこの本でかんじた。 抽象的、幻想的な内容で、何が起きてもおかしくない状況が続くので、 少し恐怖も感じつつ読んだ。
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今作ではあんまり現実崩壊しません(笑)
核戦争後のカリフォルニアを舞台にした話です。核戦争が起きる直前に一組の夫婦が火星への移住の為にロケットで旅立ちます。核戦争の影響でそのロケットは地球の周りを回り続けることになってしまいます。乗員は無線で地上に向けてラジオ放送を行うようになり(設備はどうしたんだろ?)、それが荒廃した世界に生きる人々の精神的な拠り所となるという設定です。地上では核戦争は自分が引き起こしたものと信じ込んでいる精神病の元科学者や、超能力を持つ身体障害者などのユニークな登場人物たちの人間模様が描かれます。設定が突飛な割にはストーリーは比較的淡々と進みます。希望を抱かせるようなエンディングも含めてディック作品としては異色作の部類に入りますが、なかなか楽しめる作品だと思います。
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空白を埋める一冊
貸本マンガ(「亡者の笛」「おんぼろ小僧一番槍」)、少年まんが(「怪植物」「空とぶ円盤」「妖精」「風の神」「見せ物小屋」「顔ぬす人」「約束」「海じじい」)、エッセイ(近頃の若者たち)「マンガ家の一日」)、青年コミック(「水晶球の世界」「サラリーマン革命」「屁島」「吉備津の釜」「地蔵和讃」「コチョコチョ菌」「てんぎゃん」)の、計19作品を収録。そのうち「おんぼろ小僧一番槍」は本名・武良茂で発表された作品です。目を引くのは『中一コース』に連載された「なまけの与太郎」が全編おさめられていることです。そのなかの「空とぶ円盤」は新ゲゲゲの鬼太郎の「エンバン実験」としてリライトされています。エッセイ「マンガ家の一日」を読むと、70年代当時の執筆の様子が描かれていて参考になります。 名作はすべて単行本化されてしまったのでしょうか。資料的価値ばかりが目立ちます。しかし収録作品のほとんどが初見というのは何物にも代え難いと思います。
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 | 『眠れる人の島』 東京創元社 price : ¥1,029 release : 2005/12/17

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 | 『合意情死』 角川書店 price : ¥460 release : 2005/09

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岡山は恐くていいなぁ。
岡山弁で語られる五つの恐怖。 収録作 「華美粉飾(はでづくり)」 「合意情死(がふいしんぢゅう)」 「自動幻画(シネマトグラフ)」 「巡行線路(みまはり)」 「有情答語(いろよきへんじ)」。 今回恐いのは生きている人。 その生き方が恐い。 その恐さに触れてしまう五人の主人公の辿りつく場所もそれぞれ。 私は、最後の一篇「有情答語(いろよきへんじ)」、孤児院で育ち強く正しくありたいと、自分の育った孤児院で、後に刑務所の女囚官房で働く男を、どうか彼が強くあれますように、恐い目にあって折れることのありませんようにと願いながら読んでしまいました。 ホラーの読み方としてはめずらしいこともあるものです(主人公がひどい目にあってなんぼのところがあるじゃないですか) こんな不似合いな読み方をしてしまった読者が果たして報われたか否かは・・・ご自身の目でお確かめあれ。 岡山弁で語りかける岩井志麻子は決して期待を裏切らない。恐ろしいことですよ。
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もう一度、常野の人たちに会える!
主人公の「私」が少女だった頃、父親に「勉学のためにも日記をつけるように」と言われます。それで日々のことを綴った冊子につけた名前が「蒲公英草紙」。彼女は「草紙」と名づけたところが気に入っています。物語は回想という形で、村の名主の病気がちで寝たきりの娘、聡子との交流が中心となって語られています。名主の屋敷には居候のような按配で住み着いている客人など、個性的な登場人物たちで溢れています。中でも特に不思議な雰囲気に満ちているのは、ある日村に突然やってきた春田一家の4人です。彼らは常野(とこの)の一族という、ある特別な力を持った人たちでした。「光の帝国 常野物語」(集英社文庫)では短篇集だったのですが、今回は中篇小説となっています。あなたも読んでいるうちに常野一族のやさしい魔法に包まれていることでしょう。
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 | 『詩的私的ジャック』 講談社 price : ¥924 release : 1997/01

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森式『切り裂きジャック』
1997年リリース。S&Mシリーズの第4作。いつも併記されている英題の『Jack the Poetical Private』(この副題がカッコイイんだけど(●^o^●))は『Jack the Ripper(切り裂きジャック)』をもじっているのは間違いの無いところだろう。つまり本作は森式『切り裂きジャック』だ。なんとなく主人公と尾崎豊とダブった。そしていつものように、いくつもいくつもいいセリフが出てくる。(●^o^●) 本作で一番感心したのは建築学科専攻から見た既存の密室についてのコメント。建築を知らないヤツが考える密室だというセリフだ。確かに。島田荘司の『斜め屋敷』とか建築基準法を超越してるものなぁ、おそらく土木事務所がOK出さないか、違法建築だろう。逆に本作で登場する3つの密室はすごく建築学科的で面白い(●^o^●)。もうひとつ。国枝助手がますますいい味出してる。萌絵に言う『じゃあ、中国まで行ったら・・・私なら行くよ。』のセリフがたまらなく好きだ。(●^o^●)
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 | 『逆転世界』 東京創元社 price : ¥987 release : 1996/05

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サンリオSF文庫の傑作
今はなくなったサンリオSF文庫の傑作でした。表紙のイラストも素晴らしく、プリーストの世界がこの本に集約されていると言っても過言ではありません。奇抜な発想の元で展開される世界ですが、映像化されるとみんなの度肝を抜くものになるはずです。今では隠れた名作になっていますが、もっともっとみんなに読んで欲しい作品の一つです。
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森博嗣自身が絵も描くと・・・
2004年11月リリース。森博嗣の『絵本シリーズ』(そんなシリーズないかもしれんが(●^o^●))の一冊。 本作の一番の特徴は何と言っても絵も森博嗣自身が描いている、ということに尽きる。絵の描き手によってその文章を数奇にして有限に変えていく森氏であるからして、絵も自身のものとなるとこうなるか、と思える純粋『森ワールド』である。S&MシリーズやVシリーズの文庫版に挟まれている『栞』のデザインが僕は大変に気に入っているのだが、この本はその延長線上にある、と思う。ここまで自分の世界を見事に具現できる森氏はやっぱり日本の宝である(ちょっと大袈裟かな(●^o^●))。何しろ感覚にピピッとくる。子供に買ってあげたい一冊である。
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