ブックス ワールド !!
ブックス ワールドサイトへようこそ!
洋書から日本の書籍、雑誌、写真集、アルバム、文学書、実用書などごゆっくりご覧ください。
 | 『カリスマ〈上〉』 徳間書店 price : ¥960 release : 2004/03

|
男の人のが読みやすいかも
先が気になり読み出したら止まらない。人間の浅ましさ、滑稽さそしてもろさが渾然となった迫力のある文章が続く。ただ登場人物たちの視点が女=性の対象という泥くさいところがあった。セックスや女性に対する描写が気持ち悪い。それはリアルな男性の視点なのかもしれないがグロテスク。
|
|
 | 『ブルー・ブラッド』 講談社 price : ¥900 release : 2006/04/14

|
|
乱歩渾身の長編
乱歩ファンにはやはりそれぞれに愛着のある作品があると思います。本書はその中でも乱歩の長編小説が3編に短編が2編収められています。読み応えのある1冊。個人的には乱歩作品の中でもこのタイトルにもなっている化人幻戯は長編小説としてかなりまともな作品のひとつだと思っています。
|
|
 | 『小樽殺人事件』 徳間書店 price : ¥660 release : 2006/05

|
|
 | 『孤宿の人 上』 新人物往来社 price : ¥1,890 release : 2005/06/21

|
テンポが遅い?
宮部さんの作品はいつも読んでいて小気味いい感がするのですが、今回は悲しい出だしからなかなか浮かび上がることができずに、だらっと上巻が終わってしまったと言う感じです。 他の時代物作品に比べて、ポイントが絞れていないような気がしました。
|
|
ST解散の危機!?
公園に死体となって運び込まれてきた男。死因はふぐ毒。その数日後、またも違う公園に男の死体が遺棄されているのが発見された。そしてやっぱり死因はふぐ毒。なぜ公園に?しかも、その手際からは組織的な犯罪のにおいさえもするけれど・・・?特殊な毒の使用に戸惑う捜査本部。しかしSTイエロー山吹はふぐ毒、そして青山の口走った「ゾンビ」という単語から直観を得る。捜査本部の追う本筋からあぶれて山吹の直観を頼りに細いわき道を追うST&菊川。二人の被害者をつなぐ細い糸、「女子アナ」は有効な筋道なのか?その後ろに見え隠れする自己啓発セミナーの本性とはいったい!?ここで手柄をたてることが出来なければSTは潰される。果たしてSTは犯人を検挙する事ができるのか!?ST存続を賭けた、一か八かの大勝負!今回はSTメンバーも前作に比べてまとまってきていて、成長が感じられました。個性的なのは相変わらずだけれど、STブラック黒崎とSTグリーン翠の人間嘘発見器コンビなどの連係プレーがキラリと光る一作でした。 そしてしょっぱなから科捜研局長に呼び出される百合根(笑。そんないきなり手柄たてろ!っていわれたって困りますよね。しかも素直にビビッて素直にあせるキャップ、百合根。かわいいなぁ(微笑)上司にしりを叩かれ、部下にそっぽを向かれ、菊川の視線に硬直する。ちょっと人に優しくされると感動しちゃう。ほんとに百合根キャップはこのシリーズの陰のヒロインだと思います(ヒロイン?)。少々色物ですが、ノリのいい作品が嫌いでない方、これは一読の価値ありですよ!
|
|
 | 『とり残されて』 文藝春秋 price : ¥570 release : 1995/12

|
面白かった!
ミステリーやオカルト好きな私には、とってもおもしろい一冊でした。 『居合わせた男』は思わず背筋がぞぉ〜〜っとしました。 『囁く』は、なんだか本当にありそうなお話で怖いですね〜。 『たった一人』は、主人公のその後が気になりました。 どの作品も「さすが!」と言いたくなる様なお話です。
|
|
 | 『墜落』 角川春樹事務所 price : ¥1,995 release : 2006/06

|
|
 | 『夜離(よが)れ』 新潮社 price : ¥460 release : 2005/03

|
女性は怖い・・・。
女子大は出たけれど就職難で就職先も決まらず、腰掛かけ程度の軽い 気持ちで始めたホステス業。のめりこんでしまったが、平凡な幸せを 望み、平凡なOLに戻った。そしてある男性と出会うが・・・。 表題作を含む6編を収録。 同性の私が言うのもおかしいが、この作品を読んでつくづく女性は 怖いと思った。笑顔の中に潜むねたみや憎悪、そして残酷なまでの 冷淡さ。特に「髪」という作品は印象に残った。自分より劣っていると 思う人間に対しては寛大な気持ちになれるが、立場が逆になると・・・。 怖い! この作品に出てくる女性たちは、平凡な幸せを求めていたはずでは なかったのか?それが、どこでどう狂ってしまったのか?そう考えると 哀れさも感じる。女性の心理を見事に描ききった作品だと思う。
|
|
 | 『ナイトクラブの罠』 ランダムハウス講談社 price : ¥998 release : 2006/05/01

|
|
 | 『マレー鉄道の謎』 講談社 price : ¥790 release : 2005/05

|
待ってました!
久々に読んだ国名シリーズ。しかも、長編とあっては否応無しに期待も高まります。 今回は”密室”。それも、ドアには鍵やチェーンがかかっていた、というわけではなくガムテープの目張り。それほど強固な戸締まりとも思えませんが、よく考えたら立派な密室です。だって、外から窓やドアの内側にテープで目張りなんてできないでしょう? 最初は被害者が自殺したのでは?と思われますが、第2の殺人が起きて、両方とも他殺ということになり・・・今回は海外で休暇中の火村センセとアリス、タイムリミットがあるのです。今までのように、ゆっくりとトリックを考えている場合ではありません。 殺人事件の犯人を捜すとき、どのように、どうやって、ということを考えるのはもちろんですが、どうして?というのも重要なファクターになりますが、今回はなかなかそれが浮かび上がってきません。 最後まで読んで「動機が弱すぎるのでは」と思われる読者もいるかもしれませんが、もしかしたら、人が人を殺すには、それほど強固でドラマティックな動機などないのかもしれません。突き詰めていけば、二人の会話にも出てくるように「悪」というもの自体を解明しなければ解けない謎のような気がします。 何はともあれ、タイムリミットぎりぎりで事件が解決したときには読んでる私もほっとしました。ふむふむ、こんな密室の作り方もあるんだ、と感心しました。だって、外側からテープで目張り、なんて素人の私にはどうやってもわからなかったから。 いつもながらの二人の会話も十分楽しめました。
|
|
 | 『黒い家』 角川書店 price : ¥714 release : 1998/12

|
確かに怖かった・・・
こちらのレビューでみなさんが怖い、怖い・・と書いているのでどんな怖さなのか・・と思いながらやっと購入して読みました。最初の首吊り・・からはテンポがやや遅くて少し留まってしまいましたが、読み進めるうちに止まらなくなりました。 描写がとてもリアルで、自分がやられたかのように痛かった・・。そして、みんなが怖い怖い・・と言っていた意味がよくわかりました。 本当に怖かった・・・。読み終えた後じわじわとその恐怖が襲ってきました・・。 そして・・・その夜はあまりに印象的すぎたのか、夢の中で追いかけられていた自分がいました・・。本当に怖かったです。 人間てここまで恐ろしくなれるものなのか・・・と・・。
|
|
 | 『リカ』 幻冬舎 price : ¥630 release : 2003/10

|
引き込まれる
平凡な中年・本間が出会ったのはリカという女だった。最初は大人しかった彼女だが、やがて本間に対してストーキング行為を始める。 パソコン初心者の中年が、出会い系にはまっていく過程から始まって、リカとの出会い、ストーキング行為に怯えて・・・とテンポよく最初からグイグイと引き込まれた。個人的には、存在はハッキリしながらもリカの正体は不明、という辺りがミステリに転ぶか、ホラーに転がるか、というギリギリのラインで展開していくストーリーも上手い。 ただ正直、文庫化に伴って追加されたというエピソードは、蛇足に思えてしまった。そこが残念。
|
|
 | 『姫椿』 文藝春秋 price : ¥540 release : 2003/09

|
ちょっと驚いて、ちょっと泣けて、
「シエ」「オリンポスの聖女」「永遠の緑」にちょっと泣いて、「姫椿」に安堵して、「再会」と「トラブル・メーカー」と「零下の災厄」に驚いて。特に「シエ」と「永遠の緑」がすごくいい。前者はどんな人にも温かく見守ってくれる人がいること、心がとても温まる、いい話です。 後者は、私も競馬をやっているのでうんうん頷きながら読みました。そして、「(パパは)ママを愛しているんです」という言葉に涙が出ました。人間関係って、不思議ですね。絶対エバーグリーンが一着です。 読み終わって、「不幸の分だけ、ちゃんと幸せになれるよ。ほんとだよ。」と書かれた帯に、不思議と目頭が熱くなり、鼻がツーンとしました。
|
|
 | 『インディゴの夜』 東京創元社 price : ¥1,575 release : 2005/03/01

|
裏事件でも爽快な小説
ホストクラブが舞台で扱う事件も正統派(?)ではない裏事件ばかり これが妙に新鮮に感じるのは、作者の力量でとても爽やかに描かれているから フリーライターの仕事を持ちながら、繁盛してるホストクラブのオーナー この不安定なフリーライターの仕事が心置きなく出来るのが 繁盛してる店のお蔭というのは執筆してる人たちの憧れではあると思うが 主人公の置かれた立場が憧れから始まっていても 設定された舞台はとても生き生きとし 登場人物たちもすがすがしく動き回って事件を解決してゆく 愉しませてもらえる本でした
|
|
『Supper's ready』にインスパイアされてできあがったのでは?
2001年リリース。Vシリーズ第7作。 まずこれは僕のかなり大胆な予想だが、この作品はGenesisの最高傑作『Foxtrot』の中の代表作『Supper's ready』にインスパイアされてできあがったのでないかと思う。というのは、その歌詞の中に、You, can't you see he's fooled you all. Yes, he's here again, can't you see he's fooled you all. Share his peace, Sign the lease. He's a supersonic scientist, He's the guaranteed eternal sanctuary man. というコトバがでてくる。また666や8/9といった数字へのこだわりがある。森氏曰くGenesisと言えばピーター・カブリエルである。(●^o^●) ストーリー的には最後の地下室の開放方法の謎解きの部分が一番感心した。7が孤独な数字なら6は伝統承継の数字だといったこういう感覚が凄く好きだ。傑作!
|
|
 | 『ヴァリス』 東京創元社 price : ¥1,050 release : 1990/06

|
前衛小説なのかも
ディックの作品中一番やっかいな本だと思います。とりあえず普通の小説の常識から逸しています。 そもそもこの本は作者自身の霊的体験の小説化であり、作者が記した「釈義」が小説の後にまとめて添付してあります。そういうわけで、小説部分も殆ど主人公による神学的思索を追ってる感があり、実際読んでてもわけがわかりません。どうやらグノーシス主義の2元論的宇宙観が、ディックの神学の基盤になってるように思われますが、普通の読者はそんな話しにはとてもつきあっていられないでしょう。 とは言え、ディックを理解したい人には絶対はずせない作品と思われます。ある意味ディックの作品中一番肝心な作品ではあると思います。 ただし、小説自体もSFではなく純文学か前衛小説だと思えば、面白いっちゃあ面白いです。(そもそもSF的ガジェットが少ない小説です。)特に1章から8章までは文体も「暗闇のスキャナー」から踏襲している独特の感じがなかなか個性的な雰囲気で良いですし、70年代のアメリカを舞台にした前衛的私小説であると捕らえたら、かなり魅力的な小説であると思います。 また一人称である「わたし=PKディック」と主人公のホースラヴァ−・ファットの関係は、小説的処理がとても面白く、はっとするような書き方をしていて、ちょっと他の小説家の作品では読めない面白さがあります。 まあ、そういうわけで「ユービック」みたいな、例の「ディック・ワールド」を楽しみたいという方には向きませんが、「ディック・ワールド」を哲学的に考察したい人や、風変わりな小説が好きだという人は何度も読み返せる作品です。そういう意味ではすごくいい本なので星5つです。もしかしたらディックの作品の中ではプロパーとは反対の意味での、「高級感」が一番ある作品かもしれません。
|
|
 | 『詩的私的ジャック』 講談社 price : ¥730 release : 1999/11

|
森式『切り裂きジャック』
1997年リリース。S&Mシリーズの第4作。いつも併記されている英題の『Jack the Poetical Private』(この副題がカッコイイんだけど(●^o^●))は『Jack the Ripper(切り裂きジャック)』をもじっているのは間違いの無いところだろう。つまり本作は森式『切り裂きジャック』だ。なんとなく主人公と尾崎豊とダブった。そしていつものように、いくつもいくつもいいセリフが出てくる。(●^o^●) 本作で一番感心したのは建築学科専攻から見た既存の密室についてのコメント。建築を知らないヤツが考える密室だというセリフだ。確かに。島田荘司の『斜め屋敷』とか建築基準法を超越してるものなぁ、おそらく土木事務所がOK出さないか、違法建築だろう。逆に本作で登場する3つの密室はすごく建築学科的で面白い(●^o^●)。もうひとつ。国枝助手がますますいい味出してる。萌絵に言う『じゃあ、中国まで行ったら・・・私なら行くよ。』のセリフがたまらなく好きだ。(●^o^●)
|
|
空白を埋める一冊
貸本マンガ(「亡者の笛」「おんぼろ小僧一番槍」)、少年まんが(「怪植物」「空とぶ円盤」「妖精」「風の神」「見せ物小屋」「顔ぬす人」「約束」「海じじい」)、エッセイ(近頃の若者たち)「マンガ家の一日」)、青年コミック(「水晶球の世界」「サラリーマン革命」「屁島」「吉備津の釜」「地蔵和讃」「コチョコチョ菌」「てんぎゃん」)の、計19作品を収録。そのうち「おんぼろ小僧一番槍」は本名・武良茂で発表された作品です。目を引くのは『中一コース』に連載された「なまけの与太郎」が全編おさめられていることです。そのなかの「空とぶ円盤」は新ゲゲゲの鬼太郎の「エンバン実験」としてリライトされています。エッセイ「マンガ家の一日」を読むと、70年代当時の執筆の様子が描かれていて参考になります。 名作はすべて単行本化されてしまったのでしょうか。資料的価値ばかりが目立ちます。しかし収録作品のほとんどが初見というのは何物にも代え難いと思います。
|
|
人物描写が見事
麻薬の恐ろしさがとてもよくわかりました。 麻薬中毒者の心理や、人間が破滅へと 落ちていく様子が見事に書かれていると思います 地方で絶大な権力を誇る財閥という設定も見事 前作屍蘭では脇役だった晶も、この作品では重要な役回り。ラストは泣けます そして麻薬や警察同士の葛藤、暴力団も登場し迫力十分。 1作ごとに変わる作風は見事としかいいようがありません。圧倒されました 前作をより濃くしたような内容で、一番楽しめました。直木賞受賞もうなずけます
|
|
 | 『夢のなかの騎士』 二見書房 price : ¥910 release : 2000/10

|
リンダ・ハワードの作品の中で一番お勧め
主人公が本作品前半で読者に見せる逃避行は、リンダ・ハワードの得意な筆致でまるで目で見えるように表現されています。彼女の小説の主人公の中でも、この作品の主人公はとっても頭が良く、ハードボイルドな女性です。でもそれは、彼女の逃避行が始まってからの話。もともとはどこにでもいるような主婦、それが彼女の本来の姿。 本作品の後半からは、彼女は別の世界へ入り込みます。しかし、さすがにこの世界のエキスパート。彼女の思考を通して、読者は自然にその世界のことを知って(体感?)していくのです。 この作品の好きなところは、ヒーローとヒロインの恋愛の他に、主人公の頭のよさ、機転のよさではないでしょうか。 リンダ・ハワードの本の中で一番好きな作品です。
|
|
盛り上げ方がうまい。
京極堂シリーズを出版順に読んでいくと、作者がだんだん旨くなっているのがよくわかります。今回は謎解きに到るまでの話の盛り上げ方が絶妙でした。あえて難点を言えば、精神分析や日本史や民俗学など系統の異なる知識がテンコ盛りで作者の衒学趣味を楽しめる人でなければ途中で嫌になってしまうかもしれません。また、謎の数が多すぎるせいか最後の謎解きの部分の分量も非常に多くて少し冗長に感じました。
|
|
千里眼の後に
すでに千里眼シリーズを読んでいる人にはあえて「千里眼とニュアージュ」を読んでから、この「蒼い瞳とニュアージュ」をお読みになることをお勧めする。 周到な伏線にうなること間違いなし。
|
|
 | 『タイトルマッチ』 講談社 price : ¥620 release : 1993/12

|
岡嶋作品制覇中
今回は、ボクシング界の裏側やボクサーの心理を題材としたサスペンス。 十分勿体つけられながら話が展開して、もぉぉイライラさせられた(笑) チャンピオン戦を誰にやらせるかという、ボクシングジム同士の駆け引きなどボクシングは、全く無知の世界だったのでちょっと勉強になった。
|
|
 | 『黒焦げ美人』 文藝春秋 price : ¥420 release : 2005/08/03

|
本の帯を腰巻きとも呼ぶそうですが、
まずその腰巻きからジリジリとコゲているのが良い。 黒焦げ美人などという哀れで滑稽な呼ばわれ方をして言い返せぬ気の毒な女性の亡骸が纏う装束にふさわしい。 本作は大正時代に起きた実際の事件に材をとっているという。津山三十人殺しを伝奇的に描いた「夜啼きの森」の系列に並ぶ実話系伝奇ということになるのか。 語り部である少女の、美しい姉、彼女は囲われ者となって家族を養っているのだが、その彼女が殺された上に妾宅ごと放火されタイトルの如き姿と成り果てる。事件そのものはシンプルで犯人像も意外なものではない。物語の重点は事件の解決のその後、人々の身の来し方に、その如何ともしがたい時代の空気もろともの悲しさに置かれている。 ところで解説の辛酸なめ子によって著者の「××書き」という荒技が紹介されているが、それはもう本当に漫画の必殺技のようなもので真似しようとしても出来るものではなく本編の余韻も感想も消し飛ぶこと必至であるので、辛酸なめ子女史には申し訳ないのだがここはひとつ読者諸兄はこのおもしろい解説を読まれずに封印されておくことをおすすめしますよ。もったいないけど。おもしろすぎるんですよ、著者のプライベートが。
|
|
大人が読んでも楽しめる。
ティーンズ向けの本だけれど、話の造りがしっかりとしているから、 大人が読んでも十分楽しめると思う。次にどんな怖い出来事が起こるのだろう、と思いながら読んでゆくと、 本当に怖い事が次から次へと主人公の身に降りかかる。 それも、血がバーっと出てとかいう即物的な事ではなくて、 じりじりと、じわじわと、心理的な怖さを感じるような出来事が起こる。 最後は泣かせるような話の仕立てになっているので、後味は悪くはない。
|
|
 | 『月が100回沈めば』 宝島社 price : ¥1,680 release : 2006/06

|
|
 | 『最後のディナー』 角川書店 price : ¥520 release : 2002/12

|
石岡くんの今後を示唆する重要な短編
「龍臥亭事件」で知り合った犬吠里美が上京し、女子大生となって石岡くんの前に現れる第一話「里美上京」は、再開した二人のプチデートを通して横浜の名所を巡る、言わば観光案内的な物語で、ミステリーではないです。それにしても石岡くん、親子ほども年の違う里美に終始メロメロです(それを悪いとは言わないが、もっとしっかりして下さい)。続く第二話「大根奇聞」は里美の通う大学の教授からの謎かけの物語で、楽しい中継ぎ的ミステリーです。島田氏は長編作品だけでなく、むしろこうした短編に冴えた才能を発揮する作家さんでもあります。 そして表題の「最後のディナー」が第三話なのですが、元来押しに弱く、情けな〜い性格(それだけじゃないですが、少なくても普段は)の石岡くんは、里美の強力な誘いに屈して、大嫌いな英会話学校に通うことになります。そこで知り合った謎の老人と親交深めるうちに浮かび上がる都会の底知れない孤独と、彼の最後に取った行動から解明される思いがけない真実に、読者は心打たれると思います。
|
|
『利鈍』て何?
2002年リリース。Vシリーズ第8作。いよいよおしまいが近づいてきた。(●^o^●)Vシリーズ最終作『赤緑黒白』は2002年9月にリリースされているので文庫化されるのは2005年11月という理論になるようだ。本作はぐっと字が大きくなり、かつページ数も減少し、量産体制できた森氏も若干疲労したか?とも思ったが、予定通り(●^o^●)S&Mの萌絵ちゃんとクロスオーバーさせたりと非常に読者を楽しませてくれる構成になっている。謎解きも初期のように工学部建築学科満載になってきて結構楽しめる。頭の中には広大な敷地に無理やり作られた建築基準法に合致しないオブジェとしてのコンクリート製のメビウスの輪が創造される。(●^o^●) 閑話休題。『利鈍』ってなんだろうという謎が依然として残る(●^o^●)。まあ、いいのかもしれない、が。
|
|
法廷劇から始まるサスペンス
11人の連続殺人犯と思われる男を射殺したボッシュは、4年後に犯人の妻から公民権侵害(犯人と誤認して不当に射殺された)として訴えられる。原告側は人権派弁護士として名高い辣腕の女性で、ボッシュを弁護するのは駆け出しの見習い検事だ。裁判が始まるに時を同じくして、警察に手紙が届き、連続殺人犯の手口と同じ手口で殺された女性が発見される。 裁判は女性弁護士のペースで進められ、理不尽と思われるようなボッシュへの非難が続けられる。ロス警察は事件解決のために懸命の捜査を続けるが、その間にも裁判は容赦なく進行する。 最初の100ページくらいは、理不尽な裁判の進行を不満に思いながら読み進むことになるが、次第に事件の捜査が進むにつれて面白くなっていき、後半は一気に読めてしまいます。 結末も満足のいく内容なので、安心して読んでください。
|
|
 | 『仮面幻双曲』 小学館 price : ¥1,470 release : 2006/06

|
|
今度は・・・・・・・・・・
私はこの本がおもしろいと友達に聞いたのでかいました。 とてもおもしろかったのですが、今度はマコトやみずきたちと 亜衣ちゃんやレーチがいっしょに活躍する物語を読んでみたいです。
|
|
 | 『殺人症候群』 双葉社 price : ¥1,000 release : 2005/06

|
次回作は「テロ症候群」!?
やっと文庫本が出ました。一気に読んだ。解説子が言っているように、この小説に限っては第一作「失踪症候群」第二作「誘拐症候群」を読んでから、この三作目に入ったほうがよろしかろうと思う。設定自体がまるで現代の「仕掛け人」なのであるが、三作目に至ってはまるで仕掛け人VS仕掛け人。というエンタメ性と、最愛の人を殺されたのに、加害者は法の網をくぐりのうのうと生きている。果たして彼らに復讐することは許されないことなのだろうか。という重厚性とが上手くブレンドされている。重い問いに対して、安易に倫理的な理屈を持ち出して解決しようとしていない。そこがいい。 いつもながら、視点が次々と変わることによる、「何かある」と思わせる構成。傑作です。長い間待っていた甲斐がありました。 ところで私、この本は三部作で完結したことになっているらしいのですが、わたしはぜひとも四作目をつくってもらいたいと思います。なぜなら主要登場人物で、ひとりだけ過去が明らかになっていない人がいるということがひとつ。失踪、誘拐、殺人、とだんだんと犯罪性が高くなってきたなら、最後まで行かないといけないでしょう。というのがひとつ。今回ひとつの罪の根源に迫ったのだとしたら、次に「敵」として相対するのは「国家」でしょう。だとすれば次の題名は決まりです。「テロ症候群」。
|
|
ハードボイルド・エンターテイメント・ミステリー
ハードボイルド・エンターテイメント・ミステリーといえるような粋で楽しい小説。桔梗のタフガイぶりや大友の子分ぶり、竜子や啓子のボンドガールぶりが回を重ねるごとに板についてくる。内容もさることながら、昭和の雰囲気や描写がよくでていて、どことなくノスタルジーを感じさせてくれる。 昭和ミステリ秘宝シリーズにはもっとこのような埋もれてしまった昭和の名作を発掘して欲しい。
|
|
論理的な類推で構築する斬新な日本史の全体像
井沢日本史は異端である。それ故に面白く、思っても見なかった歴史的意義を力業で引っ張り出してくる。 井沢元彦は、これまでの伝統的な歴史研究の方法である「史料絶対主義」に疑義を呈する。「史料絶対主義」とは証拠となる史料がなければ信じないという研究方法だ。井沢日本史はそれとは異なり、証拠と証拠の間を論理的な類推によって繋いでいく。 井沢日本史のキーワードはいくつかある。「言霊(ことだま)」がその代表例である。言葉は霊力を持っているから、みだりに使うべきではないという考え方で、縁起の悪いことは言わないし、書かない。信仰にも似たこの考え方により、将軍家の病気を「ご歓楽」と言い換えたりする。史料にはこのような言い換えがなされていることがあり、それをどのように読み解くかで歴史の解釈が違ってくる。 本書で著者は、17条憲法からシベリア抑留までの歴史の実証研究の落とし穴を独特の視点でえぐり出し、大胆に考察を加えている。17条憲法及び武士の発生に関する考察は、とりわけ斬新であり、今の日本のかたちをつくる一つの要因になったことが浮き彫りにされている。
|
|
 | 『冷たい指の手品師』 ソニーマガジンズ price : ¥840 release : 2006/05

|
|
ハンナ大活躍!!
前4作に引き続き、今回も期待を裏切らないハラハラドキドキな内容でした。4作目のレモン・メレンゲパイでは中盤で犯人を大体予想できたのですが、今回は最後まで誰が犯人なのかわかりませんでした。今作ではハンナはクッキー・ジャーの仕事のほか、料理の講習会の講師も始め、お菓子作りも絶好調!!ノーマンとマイクの間で揺れ動くあたりはしっかりもののハンナに似合わず可愛らしいです。題名にもなっているファッジ・カップケーキの秘密の材料はなんなのか、お菓子好きとしてはこっちを推理する楽しみもあって、2倍楽しめました。アメリカではこのシリーズの続きがすでに2刊発行されているそうで、楽しみで待ちきれません!!
|
|
 | 『どすこい。』 集英社 price : ¥840 release : 2004/11

|
これって、評論家の人は、どう評論するんだろ・・・。
感慨深い人には苦痛なんじゃないかな、この本・・・。 活字読んで笑うのもありって思ってる人はけっこう面白いと思います。 お笑い好きの私でも、実際活字読んで笑うって無かったんで、 私はこの本に出会ったことはとてもよかったなぁと。 ただ、評論しようと思ったら、かなりしんどい! まじめによんでコメントしようと思ったら、ほんとにしんどい! でも、逆に活字でこんなにもコメントしようがない本ってあんまりないと思うんで、 そういう意味では傑作、なのかな・・・? 頭を空っぽにして読むと、 純粋に笑えますよ。 ニヒルに笑えるところもあるけど。
|
|
 | 『ナ・バ・テア』 中央公論新社 price : ¥1,890 release : 2004/06

|
死にたい人もそうでない人も、自分の尊厳のために。
どうして無垢のままでは生きていけないのか。 成長して、自分でお金を稼ぐ必要がある。 社会に出て、適応するように自分をつくっていく。 自分の中にあった、尖った部分。 今はそれが、かつてあったものへの憧れとして残っている。 汚れてしまった、と感じている。けれどこの本を読んでいると、自分の純度が上がったように感じる。 作中にある、綺麗な、空。 そこにいるような気分になる。 もし死にたいと思う人がいたら、この本を読んでから実行してほしい。 そうやって少しでも綺麗になって、死んでいってほしい。 そうでもない人も是非、自分の尊厳の為に。
|
|
 | 『文章探偵』 早川書房 price : ¥1,890 release : 2006/05

|
|
 | 『殺意は必ず三度ある』 実業之日本社 price : ¥860 release : 2006/05/16

|
|
 | 『殺意』 早川書房 price : ¥987 release : 2006/04

|
|
 | 『奇憶』 祥伝社 price : ¥400 release : 2000/10

|
貴方には幼少の頃のことがはっきりと思い出せますか?
氏の他の作品から比べると若干、「邪悪」さは落ちるものの、得意の現実と非現実の境目を曖昧にし、読むものを十分不安にさせてくれる作品。 私は、十分楽しめた。此れを読むことにより、自分の子供や他人の子供が一体「どのようなものを見て」いるのか、また、自分の幼少の頃の記憶が果たしてすべて正しいものであるのか、と不安になってしまうこともあるだろう。
|
|
 | 『月のしずく』 文藝春秋 price : ¥570 release : 2000/08

|
温かい視線
普通の人たち…と言っても何かしらのトラブルに巻き込まれそうな人たちが、ほんの一瞬スポットライトを浴びてしまったようなシチュエーションの短編集です。人生にまじめであれば、どんな人にも幸福はやってくるよ、と背中を押してくれるような温かい視線を感じます。
|
|
タイトルに惹かれて……。
この人の作品では初めて読んだ本。 もちろんずっと以前から「宮部みゆき」の名を知ってはいたが、どちらかと言えば社会派な気がして興味が湧かず、もちろん読む気にもなれないでいた。 だから長年シカトを決め込んで来た。 しかし「妖怪」とか「幻想」とかの好きな人であれば、誰でも知っている「本所七不思議」を題材にしているとの紹介文を、何かで読んでようやく手に取った。 そして「模倣犯」や「クロスファイア」などのタイトルから受けるイメージとは、まったく異なる文章を書く人であることを思い知らされた。 物語は決してほのぼのとしたものではないのに、読み終えた後のほのぼの感と爽やかさはいったいどこから来るのだろうか。 事件そのものはシビアでリアルなものであるのに、どこか幻想的なものが入り混じっており、それが和らぎを与えるのかも知れない。 もっともっと読みたい気にさせる一冊である。
|
|
 | 『蘭の誘惑』 ランダムハウス講談社 price : ¥882 release : 2006/01/22

|
|
 | 『虹の家のアリス』 文藝春秋 price : ¥600 release : 2005/12

|
|
 | 『愛と資本主義』 角川書店 price : ¥620 release : 2006/05/25

|
|
どきどきはらはら・・・
これは絶対、次の「運命の暗示」と併せて購入すべきです。続きが気になって眠れなくなっちゃいますよ。美由紀さん〜!
|
|
 | 『クラインの壺』 講談社 price : ¥800 release : 2005/03

|
時代を先取りした名作の復活です。
私が小学生の時にドラマ化もされていました、確か94年くらいで、まだインターネットもごく一部の人間しか知らないような時代にこの作品は衝撃的でした。作品自体は89年と言う事で非常に先見性の有る作品です。 この作品のドラマ版は青春ドラマシリーズと言う事で設定が少し違いますがそのふわふわした恐怖感に引き込まれると思います。
|
|
 | 『ブラック・アイス』 扶桑社 price : ¥734 release : 1994/05

|
シリアスな探偵小説
ハリー・ボッシュシリーズの2作目、主な登場人物は捜査関係者だが、今回はメキシコへ乗り込んで事件の解明を始める。 麻薬課の刑事の過去を探っていくうち、その境遇を自分の過去と重ね合わせたり、最後に予想外の展開が待ち受けているなど、真っ当な探偵小説。 英語も難解ではなく、ぼちぼち読むには最適の小説かと思います。
|
|
正直
メフィスト賞受賞以来、凄いスピードで本を作る森博嗣氏の作品です。 S&Mシリーズの次にあたるVシリーズの最終巻になります。 S&Mシリーズ以降は、作者のセンスを楽しむよう正直惰性で読んでおり、 内容はまあいつもの通りといった感じです。この次の四季シリーズは よく出来ていたので、それを理解する上で読んでおくといいかもしれません。
|
|
 | 『王女マメーリア』 早川書房 price : ¥588 release : 1999/01

|
最高の魔術ショーを見ているみたい
ダールと並び評されることの多い国内作家が阿刀田高氏であるが、 ともに『奇妙な味』を持ち味としているせいだろう。 ただし、ダールの方が毒はなく、より『御伽』的な感じ。 さもありなん、童話作家としての評価が非常に高く、『チョコレート工場の秘密』など、 英本国ではあの『熊のプーさん』よりも人気があるということだ。さて、『残酷』、『毒のある』などと表されるダールの物語の世界であるが、 本書を読むと、どうもそれが疑問に思えてきた。 もちろんそれらは大抵『隠し味として』と但し書きつきで表現されることが多いのだが、果たして本当にそうだろうか? 確かにダールの短篇は、最後の最後まで油断できない。 この人物の人柄の裏には何かあるのでは? この言葉の裏に、何か悪意が隠されているのでは? 風変わりな登場人物や、明快でテンポのよい文体にあっという間に惹き込まれて 読み進みながら、そんな不安感が頭の片隅から消えない。 そして目も眩むほどの素早さと鮮やかさで魔術師がマジックを披露するかのような、意表を突く結末。 最後の1、2行を読んだ瞬間、まさにマジックショーを見せられた気分になる。 残酷といえば残酷。 皮肉といえば皮肉。 けれども決してひねくれてはいない。 時には、涙が出るほど感動するオチもある。 本書においては、短篇小説として文句のつけようがなかった。 本当に読んで良かった。
|
|
待ちました
いやあ、待たされました待ちました。シリーズ前作『高く孤独な道を行け』からなんと六年。ようやくのニール・ケアリー四作目です。 恋人と同棲中、所属する朋友会の仕事は休暇中、引退も考えているニールの元に現れた養父ジョー・グレアム。「簡単」だとの言葉を信じて仕事を引き受けたもののそう簡単にいくはずもなく、恋人カレンまで巻き込んだ大騒動が・・・。前作までは、シリアスさの中の気の効いたジョークや無駄口、シニカルな笑いのバランスが絶妙でした。本作でもそれは同じなのですが、笑いの比重が大きくなっているよう、これまでと比べるとかなりコミカルで軽妙、ヘタをすればただのドタバタ劇で終わってしまいそうな事件ですが、そこはニール・ケアリー、決めるところはビッと決め、今までのファンを安心させてくれます。 『歓喜の島』で活躍した人物が、本作にも重要な役割を持った人物として登場しているのも、ウィンズロウのファンには嬉しい(そしてちょっと悲しい)おまけです。 このシリーズ、全五作なのだそうですが、最後の一作は後日談的な内容なんだとか。ということは、ニール・ケアリーが本格的に活躍するのはこれが最後ということなのかな?とても好きなシリーズなだけに、とても気になるところ。五作目も、早く読みたいような、読んでしまえばシリーズ終了なのでまだまだ読みたくないような、複雑な心境です。
|
|
 | 『鷲は舞い降りた』 早川書房 price : ¥966 release : 1997/04

|
めかじき作戦
〜冒険小説の最高傑作です! 戦時下のベルリン、IRA、落下傘兵、ゲシュタポ、MI6、モグラ、二重スパイ、ダコタ飛行機、シチュエーションばっちり、このなかにすべてがあります。文句なし。 まず、ドイツ軍はみんなバッドガイ、という先入観をとっぱらって登場人物たちすべてを相対化しているところがこの物語に深みを持たせているのだと思います。 クルト〜〜・シュタイナ、リーアム・デブリン、彼らほんとにかっこいいんだ。人間の生き方の規範を描いている、とまで言ってしまいたい。読むべし。〜
|
|
 | 『月の裏側』 幻冬舎 price : ¥680 release : 2002/08

|
名伏し難い感覚を描ける作家
この本をホラーと呼ぶのか、SFと呼ぶのか、あるいは心理小説と呼ぶのか、、、それはわかりません。 しかし、いつもながら、この恩田陸という人が、 言葉を縦横無尽に使って、 人間の中に埋もれている、しかも、「名づける」ことのむずかしい 漠然とした感覚を描くことのできる作家だということがこの本を読むとよくわかります。逆にいえば、ストーリーやプロットは完璧に仕上げられた外箱のようなもので、 本当においしいのは中身のお菓子、つまり、彼女の言葉によって織り上げられる、私たち人間の心や体、特に、皮膚に近いところにある感覚をともに共感する楽しみなのです。 私たちの記憶の中に、切れ切れに残っている小さな不安や、頼りなさ、孤独感、そんなものを、まるで、繊細な夏の和菓子のように透明に甘く可憐に手のひらに載せて見せてくれる、、、そんな作品です。 先入観は禁物ですが、ただ、この本を読むとき季節だけはよく選んで。 ベストなのは、梅雨時です。 世界中が、湿気をたっぷり含んで、ぬれているようなときに読むと、、、 ぞくぞくっとしますよ。 残念ながら、私は夏に読みましたが、 ちょうど、どんよりと湿気が高い一日を過ごし、夜半から激しい雨が降り始めた中で読みました。 グッド!でしたよ。
|
|
5年経っても未だ興奮冷めず
人生を変えてしまうほどの面白い小説に出会ったのはこれが初めてです。 ハードカバーで全7巻を読むのはちょっと面倒かも・・・。と思ってる方、ハッキリ言って、この面白さは実際読んでみないとわかりません。 江湖に生きる男達の生き様、友情、仁義、そして主人公が様々な苦難に立ち向かう姿、金庸作品ならではの個性豊かな奇人変人のオンパレード(?)、とにかく最後の最後まで手に汗握る展開で読み出したら止まりません。7巻という長さなんて全然気にならないですよ! とにかく読むべきです。絶対後悔はしません。
|
|
毛色の違う話2つが楽しめました
飛行機での密輸を追う話と、アメリカの19世紀から現代までを舞台にしたラブストーリーっぽい話が1つの、2つからなります。 密輸ものは、「だましあい」で逆転、逆転、最後まで目が離せません。ノンフィクションぽいできです。もう1篇は、時空を超える恋人たちの物語。19世紀の白人とアインディアンの争い、その中での、敵味方を超えた恋、そして、離別と、時空を超えた再会、という内容でした。ラブストーリーっぽい話ですが、19世紀の様子や、現代アメリカでの森林の中での逃避行、森林戦など、それ以外のところでも、十分楽しめました。 いずれも、精密な描写が読ませます。
|
|
さすがです!
ちょっとしたいたずらから大事件が起こる、相手に良かれと思ったことが、思わぬ方向に行ってしまう、殺す気など全くないのに相手を殺してしまう。どれもちょっとひねった一味違うミステリーだ。読みながら、謎解き、犯人捜しをするのもわくわくして面白い。どれも、身近で起こってもおかしくない出来事だから、よけいにのめり込んで読んでしまった。さすが東野さん!!
|
|
 | 『クライム・マシン』 晶文社 price : ¥2,520 release : 2005/09

|
|
 | 『リセット』 新潮社 price : ¥620 release : 2003/06

|
【商品詳細】
『スキップ』 『ターン』に続く、「時と人」シリーズの第3弾。『スキップ』は、17歳の女子高生が、時間を超え42歳の自分自身へと乗り移ってしまうタイムトリップもの、『ターン』は、交通事故のショックで、延々と同じ時間がくり返す異世界に紛れ込んでしまう話だった。前2作はどちらかというと、時間の存在が主人公たちに苛酷な試練を与える設定なのにたいして、本書においては、時間は彼らに寛容に働いている。 太平洋戦争末期、神戸に住む女学生の水原真澄は、時局の厳しさを横目で見ながら、友人たちと青春を謳歌していた。真澄には、結城修一というほのかな恋心を抱いている少年がいる。幼い記憶にある、30数年に1度しか見られないという獅子座流星群をいつかふたりで眺めてみたいと真澄は心に期していたが、度重なる戦火がふたりを引き裂いてしまう。やがて終戦を迎え、東京オリンピック開催が近づく昭和30年代前半。小学5年生の村上和彦は、自前で小学生に絵本や児童書を貸し与える女性と知り合う。彼女こそは水原真澄だった。折りしも獅子座流星群の到来まで、あと4年と迫っていた…。 本書は、愛し合う男女がいかにしてそれぞれの想いを伝えあうかを巡る物語である。獅子座流星群の訪れを挟んで、幾たびも交錯するふたつの生命を、時間は長い長い年月をかけて見守り育んでいくのである。 最後にでてくる、「我々は死んだりしない」という言葉の奥深さに、きっと胸を締めつけられるに違いない。(文月 達)
三部作の中で、やっぱりこの作品が一番
普段、サスペンスものを多く読んでいる自分にとって、このおはなしの序盤はカナリ辛かった。 語られる情景は、美しく、ひとつひとつがとても細かく描写されているのですが、 「う〜ん、このエピソードは本編に関係あるのかなぁ。はやく核心に迫って欲しい」というジレンマを感じつつ、読み進んでいきました。途中で投げ出したくなったりして、第1部を読み終えるのは、本当に大変でした。 「リセット」の核心に迫ってくる第2部後半くらいからは、「どうなるの?!?!」って感じで一気に読んでしまいました。 文学的な箇所を読むのは大変でしたが、いい経験になったし、ステキな話でした。 時三部作の中で、やっぱりこの作品が一番美しく、気に入っています。
|
|
かなりオススメ!!
この本は、とてもおすすめです。読みやすく、一気に読んでしまいました!怪盗クイーンの性格もかっこいいですよ!まずは読んでみることです^v^ はやみねかおるさんのほかの作品もオススメです!!きっとあなたもはやみねさんの本の世界にすいこまれていきますよ〜(笑) 本があまり好きではない方も、本が好きになれる作品です!
|
|
 | 『警視の不信』 講談社 price : ¥1,040 release : 2005/09

|
事件が解決しても残る哀しみ
殺人事件が起こり、解決するまで、クリスマスを背景にゆっくりと時間が流れる。複雑な人間関係が交錯し、心の機微が、丁寧に書き込まれてゆく。シリーズの8作目だが、この物語からでも充分に読み応えがある。事件が解決しても残る哀しみにこそ、現実感がある物語だ。
|
|
ほんわかミステリ
最初にであったのは『裏窓のアリス』でした。いろんな作家の作品を集めた短編集に収録されていたのを読んで興味を持ち、この作品を買ってみました。 開業したばかりで依頼人もなく、閑古鳥がなく部屋で居眠りをする主人公・仁木順平の前にある日突然現れた美少女。本当の年齢も、どんな生活をしているのかもよくわからないままに、彼の生活に入り込んできた市村安梨沙が探偵助手として通ってくる毎日が始まります。 こんな突拍子もない組み合わせにあまり違和感を感じないのが不思議。扱う事件は順平が夢に描いていた”ハードボイルド”とはほど遠く、”便利屋”と大差ないのでは?とげんなりしてしまうものばかり。 それでも結局彼一人の手には負えずに、安梨沙の推理でもって謎を解いていきます。 私が好きなのは『子供部屋のアリス』。人探しでもない、浮気調査でもない、頼まれたのは生後3週間の赤ちゃんの世話。そんなことベビーシッターに頼めばいいのに、と断りかける順平に、どうしてもこの子のことを人に知られてはいけないからとすがりつく依頼人の産婦人科医。なぜそうまでして、人に隠れて赤ちゃんの世話をしなくてはいけないのか・・・この二人が関わらなかったら結末はこうでなかったかな、と思うと、探偵助手とは言ってるけれど安梨沙の役割って大きいのです。 心温まる話から、ちょっと切ない話まで、読んだあとに心が軽くなるようなほんわかミステリです。
|
|
 | 『合意情死』 角川書店 price : ¥460 release : 2005/09

|
岡山は恐くていいなぁ。
岡山弁で語られる五つの恐怖。 収録作 「華美粉飾(はでづくり)」 「合意情死(がふいしんぢゅう)」 「自動幻画(シネマトグラフ)」 「巡行線路(みまはり)」 「有情答語(いろよきへんじ)」。 今回恐いのは生きている人。 その生き方が恐い。 その恐さに触れてしまう五人の主人公の辿りつく場所もそれぞれ。 私は、最後の一篇「有情答語(いろよきへんじ)」、孤児院で育ち強く正しくありたいと、自分の育った孤児院で、後に刑務所の女囚官房で働く男を、どうか彼が強くあれますように、恐い目にあって折れることのありませんようにと願いながら読んでしまいました。 ホラーの読み方としてはめずらしいこともあるものです(主人公がひどい目にあってなんぼのところがあるじゃないですか) こんな不似合いな読み方をしてしまった読者が果たして報われたか否かは・・・ご自身の目でお確かめあれ。 岡山弁で語りかける岩井志麻子は決して期待を裏切らない。恐ろしいことですよ。
|
|
「取扱い注意」本
本書は、2004年4月から6月まで毎週金曜日の深夜1時からテレビ東京で放送されていた同タイトル番組の内容をまとめたトーク集です。 ホスト役が中村うさぎ、岩井志麻子のアヤシイ女流作家2人と、アイドルの乙葉という変わった組み合わせ。私も最後の数回を見ましたが、トークの内容が過激です。毎週、女性ゲスト1人を交え、3人でひたすら猥談を繰り広げるのをアイドル乙葉がブレーキをかける、という趣向でした。 最終回の放送で12人のゲストとの「いいとこ撮り」を見て、再放送するといいのになー、と思ってしまいました。本書が発刊されているのを知り、さっそく図書館に予約しましたが、私の順番が回ってくるのに3ヶ月。深夜番組でも、けっこう視聴者がいたのですね。 いやいや、どのゲストとのトークもストレートに女性の欲望について語っています。まあ、メインは肉欲ですが(笑)、物欲や彼氏を束縛したい欲望もなかなか激しいです。 最も過激と感じたのは、「爆笑問題」の太田光氏の妻で、芸能プロダクション「タイタン」社長の太田光代さんです。すごいヤキモチ焼きを自認する彼女は、もし亭主が浮気したら、という質問に、「ぶっ殺しますよ。すごい無残な形で殺します。私の愛情表現が極端すぎるのは自分でも分かっているから」と答えています。いやはや……。 他に、マンガ家の西原理恵子、元日本テレビアナウンサー魚住りえ、女優の杉本彩、代議士○マ○ク先生の愛人だった山田かな子など。 あまりにも赤裸々な話が続きますので、20代の男性は読まない方がいいかも知れません。それと、こんな本を読んでいることを連れ合いに知られると、余計なトラブルの元かも。 「取扱い注意」本です。
|
|