ブックス ワールド !!
ブックス ワールドサイトへようこそ!
洋書から日本の書籍、雑誌、写真集、アルバム、文学書、実用書などごゆっくりご覧ください。
 | 『戦慄の眠り〈下〉』 講談社 price : ¥840 release : 2004/04

|
いかにもアメリカン
香港の美術館で目にした自分そっくりの裸婦像。行方不明の父,生死不明の双子の妹。FBIと組んでシリアルキラーを追う女性戦場カメラマンジョーダン・グラス。一体何が起こったのか,犯人は誰か,そして妹は無事なのか。 スリルとサスペンスはさすが定評あるアイルズ,しつこいほどのセックスシーンも含めページターナーぶりを,いかんなく発揮して,上下巻700ページを一気に読ませる。ただ最近のアメリカンエンターテイメントの例に漏れない傾向,何とかならないものか。
|
|
 | 『勇気凛凛ルリの色』 講談社 price : ¥1,631 release : 1996/07

|
同世代だったのですね
雑誌に掲載されていたものを纏めた「勇気凛凛」シリーズの第1段。さりげない描写の中に、人生の機微が映し出されている名エッセイ。実は私も「ボッボッ僕らは少年探偵団」と唄った世代なので、著者とは同世代なのだろう。この歌を知らない世代がいるとは(自分の歳が)恐ろしい。
作者が自衛隊員だった話、乗り物酔いするタチで色々苦労した話。特に自衛隊員の時、戦車の中では苦労したろうなぁ。見かけに依らず酒は一滴も飲めない話(私と同じだ)。ギャンブルに関しては天才的な話、自衛隊員の時から小説家を志してコツコツ書き溜めた話。面白おかしく書いて読者を笑わせながらも、人生のあり方を示唆しているかのようである。巻末でオウム事件に触れて、オウム幹部の人生観の歪み、幼さを論じているが、著者のような信念の人にとっては当然の事だろう。
読む者を大爆笑させながら、文中に人生の機微を織り込んだ快エッセイ。
|
|
良作
「津軽」「陸中」といえば、急行列車の愛称を思い浮かべる方もいるかと思いますが、ここでは、最近読んだ西村京太郎先生の作品の紹介です。
亀井刑事が、親戚の結婚式に出席するために東北へ帰る途中、見覚えのない男に声をかけられ、津軽・陸中を連れ回されます。われわれ読者は、東北出身の亀井刑事ならではの視点で、東北を旅している気分になれます。ストーリー的にもスリリングな展開で、これは良作です。
|
|
異色作で意欲作
富豪のお屋敷での殺人事件、入り組んだ家族関係……と、いかにも古典本格ミステリ的な設定ですが、著者は本格ミステリに鞍替えしたのではなく、新しい冒険小説のスタイルを模索したのではないでしょうか(これは競馬シリーズ次作の『横断』にも言えます)。そしてその果敢な試みは、かなり成功していると思います。 主人公を危機また危機が襲うストーリーもいいですが、家族関係の荒海を乗り切る男の冒険もなかなか乙なもの。面倒くさがらずに、じっくり読めば楽しめるはずです。 フーダニットとしては、数々の証言からその人物の人間性を読み取って真犯人を推理するという手法がユニークですが、本格ミステリ的な見方をすれば、物的証拠に基づいた推理ではないので、物足りなさが残る方もいるかもしれません。 それでも競馬シリーズ中の異色作であると同時に意欲作。ファンであれば、読んで損はありませんよ。
|
|
泣けるミステリー
帝政ロシアの宮殿から、現代のTV局に舞台が飛ぶ冒頭から、もう翻弄されっ放し。記憶喪失の女性は、自分が企てたらしい殺人計画を止めようとやっきになり、超能力者は帝政ロシア時代の画家の作品探しを依頼されたとたん命を狙われ始める。あれよあれよという間にトンでもない結末まで引きずられ、ラストはいつも通り能天気かと思いきや、ちょっとシリアス。そして、エピローグの雪原でのエピソードでは思わず泣いてしまいましたよ。面白かった!
|
|
糸の目立つマリオネット
オースン・スコット・カード「消えた少年たち」とメアリー・W. ウォーカー 「神の名のもとに」を足して3か4で割ったような作品。カバーの紹介に「巧緻を極めたプロット」と書かれていて、確かにそのとおり技巧を凝らした作品ではあるけれど、それが成功してるかというとちょっと疑問。技巧を凝らすために無理してるな、作りすぎてるなというところがかなりあり、それが気になりもうひとつ作品の世界に入り込めなかった。それがなければラストでもっと感動できたのに。惜しい。
|
|
グインサーガファンのための公式サブテキスト
友人の薦めではじめてグインを手にしたのは,もう20年以上も昔のこと。現在は88巻(外伝は除く)にもなる。そんな長編のデータを詳細に記憶することはオタク心でもない限り,無理ってもの。でも,これさえあれば…という1冊である。 グイン初級者は,登場人物・設定状況などが簡単にわかる心強い一冊になろうし,グイン中級者には,「おお,こんなこともあったか」「そういうことか」みたいな確認ができ,上級者にはマニア心をくすぐる「一問一答」形式のクイズ本としても使えます。 ちなみに,ボクは中級者としてこれを使用しました。グインハンドブック2といっしょに使えば,88巻の本編で疑問だったあの一言,あの人,あの場所がすっきり解決。いい気分です。 サブテキストとして十分満足できる一冊です。そして,本編をより楽しく読んでいきましょう。
|
|
 | 『悪霊とよばないで』 講談社 price : ¥536 release : 1991/10

|
シリーズ一番のお気に入り
悪霊シリーズ全7巻中6作目。 舞台良し!構成良し!シリーズ中、私はこの巻が一番のお気に入りです。 2枚目役のナルは ようやく6巻目で、彼の秘密の能力の一端を見せてくれます。頼りがいのある通称”ぼーさん”。あくまで明るい安原少年の活躍。シリーズ中唯一切れるところを見せた?綾子巫女様の除霊など、脇役たちもGOODです。
|
|
 | 『eRotica』 講談社 price : ¥1,785 release : 2004/03/16

|
それなりに楽しめるが、今ひとつ
著名な現役作家による官能短編小説集である。各々の作家の特徴が出ていて面白いが、中でも皆川博子による「柘榴」が純文学風の秀作で飛び抜けて素晴らしい。北野勇作の「あの穴」はわけがわからない。京極夏彦の「大首」は屍姦を扱った作品だが、彼の他の作品同様理屈っぽくまるで講義でも拝聴しているかのようだ。同じく屍姦を扱った作品に貫井徳郎の「思慕」があるが、これはどこかで読んだことのあるような話である。桐野夏生の「愛ランド」と我孫子武丸の「危険な遊び」は似た系統の作品だが、露悪的な語り口がちょっとロアルド・ダールを思い出させる。 超傑作群というわけではなく、現時点ではプロの作家の手遊びの枠を出ない。今後に期待したい。
|
|
![氷の微笑]() | 『氷の微笑』 扶桑社 price : ¥509 release : 1992/05

|
|
おそろしい妻
1996年に文藝春秋から出た単行本の文庫化。 著者は『青春デンデケデケデケ』で知られる青春小説の大家で、本書もそういう感じが強い。 八王子に住む作家とその奥さん(というか奥さんと作家)を主人公としたミステリが7篇、収められている。奥さんが安楽椅子探偵で、作家が足となって働いている。この奥さんの人物造形が凄い。賢く、可愛く、悪戯っぽく、料理上手で、夫を立てることを忘れない。ある意味では「出来た妻」なのだろうが、理想的すぎて恐ろしい。作家も、完全に奥さんの手の内に収められている。私だったら、こんな連れ合いは願い下げだ。 一見、世の男性のための夢の家庭のようだが、実は女性のための理想の家庭が描かれている。そのことを意識して読まないと、とんでもない誤解をすることになる。 ミステリとしてはそこそこ。あまり期待しない方がいい。
|
|
不満は多々あれど
「弁護士は奇策で勝負する」で痛快なデビューを飾った、弁護士アンディ・カーペンター・シリーズの第2作。本書には”前回の真犯人は**”といった、もろにネタバレの記述があちこち見られるので、第1作を先に読むよう強くお勧めする。
前作よりもプロットのひねりやサスペンスが増し、ある意味ではおもしろくなっている。だが、不満な点も多く目に付いた。
ある男がアンディに悪徳警官殺しを告白する。アンディは依頼を断るが、弁護士の守秘義務のため告白の内容を第三者に明かす事はできない。ところが、警察は全く別の男を逮捕する。放ってはおけず、逮捕された男の弁護を買って出るアンディだが、恐るべき罠が…。
という、ちょっと変わった興味深い設定。だが、第1作と同様、アンディの非常に近しい人間が事件に大きく関わる展開には、ガッカリしたのも事実。私情がからむ事件は、たまになら良いが、毎度毎度は勘弁してほしい。また、前作で無罪を勝ち取った元死刑囚の、真犯人に対する損害賠償請求といった、前作の出し殻のようなエピソードは、すっぱり省略してほしかった。また結末も、もう少しパンチがほしい気がした。
などなど不満は多々あるが、気持ちよく楽しめる快作である。冷静に戦おうと努めるアンディの自制もあり、私情がらみの話にありがちなドロドロしたところが全くないのが良い。また、アンディの仲間たちの友情や、犬への優しさなど、話に暖かみがあるのもとても良い。
|
|
超才の超説
たった一枚の写真から、何でここまで想像できるのか、明石散人の思考法を少しでも盗みたい。そう思わせる内容。この人をどう評価するかによってあなたのレベルがはっきりと表れてしまう。 エゴン・シーレ、エリア・カザン、ビリーワイルダーそしてジェームス・ディーンが一つにつながる時、そこから現れる日本。どの本を読んでもいつも驚かされる。呆れるほどすごい知識と空視力。 こんな解説など本当はいらない。明石散人の本を一冊でも読んだなら、全ての著作を読みたくなること必定。
|
|
![大統領ゲーム]() | 『大統領ゲーム』 東京創元社 price : ¥609 release : 1988/02

|
|
![ごみ溜めの犬]() | 『ごみ溜めの犬』 二見書房 price : ¥441 release : 1988/03

|
|
 | 『トラヴェラー』 ソニーマガジンズ price : ¥2,310 release : 2006/03

|
クールなヒロイン
久々に面白い本に出会いました。最近の映画にある戦う女性が活字になっている感じですが読んでいてとてもかっこよくアクションが目に浮かびます。本の帯にダビィンチコードのチームが放つとありますが帯はいらないと思います。最初その帯を見てベストセラーを狙っている感じがしたので手には取りませんでしたがしばらくして少し読んでみた所、とっても面白くページをめくる手が止まりませんでした。三部作らしいので次巻が待ち遠しいです。帯と本の厚みに負けず一度読んで欲しいです。映画化しそうな感じもしないではないですがここまで生き生きとした人物像があれば頭に映画の様にシーンが浮かんできます。ほんとに最高に楽しめた本でした。主人公がとにかくクールビューティ!是非いかがですか?友達にも早速奨めた所、只今友人もハマってます!
|
|
おまけのパズルもグー
無理がないのがとてもよいです.
謎や伏線はキレイに回収されますし強引なところもありません. 犯人らの行動や動機についても不自然な印象は感じませんでした.
また,解決したと思ったところに,これでもかというくらいに真相があって, これを導き出すために犯人を追い込んでいくラストはテンポがよく気が抜けません. そうして明かされた結論にも無理はなく,読んでいて気持ちがよかったです.
各章の扉がミニのクロスワードなっている趣向もなかなか. 作中にヒントがあるので,読み終えてからのほうがおもしろいかも?
|
|
 | 『操縦不能』 原書房 price : ¥1,680 release : 2002/05

|
元パイロットならではのリアリティ溢れる作品です。
この作品は、初めて買ったのですが、5分読んだだけで、その話に飲めり込んでしまいました。専門用語などは多少ありますが、説明が分かりやすく載っています。CAやパイロット達の感情が現実味溢れる形で描いていますね。 僕が最も感じたのは、この作品を映画化にしても、また違う楽しみがあるのでわないかと感じました。
でも、それぞれの、人物達を自分の想像で表現してもいいですね。 特徴的なのは、複数からの視点で見ると言うことです。 私の見所は、登場人物、岡本 望美さんが、ある事件を続けて調べていくうちにとある共通点から出てくる謎のパイロットが、次々と事故を起こしているというところに目がつき、報告するのだが、関係者の人たちは聞き入れてくれず、とある国際便に異変が起こりそこから次々とトラブルが起きるという所です。 そのあとは、読んでからのお楽しみ。。 小説が初めての方でも十分お楽しめる作品です。
|
|
 | 『十三の冥府』 実業之日本社 price : ¥1,785 release : 2004/01

|
てんこもりの内容
本作は”竹内文書”や青森県のキリストの墓などが登場し、歴史(というか偽書)の内容についてはかなりボリュームを割いてかかれているので、それが好きな人にはたまらない。 また、本作の大きな骨子になっている”都賀留三郡史”という偽書は、これも実在の偽書である”東日流外三郡誌”の事件をモチーフにしており、捏造した張本人をモデルにした人物まで出てきて、しかもそれが事件の超重要人物になっているという、いろんな意味で問題作になっている。まぁそれはそれで面白いからありなんだけど。 本作のタイトルは、浅見シリーズでも1,2を争うぐらい秀逸なタイトルだと(個人的に)思った。被害者の数が十三人だったり、物語の舞台になっている十三湊にかけたものなんだけど。 ヒロインがもうちょっと浅見とからんでくれてもよかったかな。 真犯人は意外というか、ちょっと拍子抜けしてしまった。ミステリーとしてはいまいちかな・・・。でもそれ以外の部分がかなり面白かった。
|
|
恋はおそるべし
恋愛ホラーというだけあって読後感はぞくっとくるものぞろい。それでもなお誰かを強く恋い慕うってことはすごい(いい意味でも悪い意味でも)ことだなって思わせるパワーがあった。この中でも特に私のお気に入りは「シンデレラのお城」アンソロジーの最後をしめくくるにふさわしい作品だ。怖い・・という想いを通り越してここまで愛せたらすてき。こんな恋人の存在もあっていいよ。ってちょっとセンチメンタルな気持ちになる。 育児真っ最中だけど恋愛した〜〜い。なんて・・これこそホラーな感覚かしら・・・。
|
|
今ひとつ...
氏の作品を手当たり次第に集めていて読んだ作品. 期待が大きかっただけにトリック,プロットとも今ひとつで物足りない.2時間サスペンスドラマを見せられているようだった.
|
|
騙しの傑作
トリッキーなアイデアで読者を驚かせてくれる快作。殺人狂の兄弟とメイドの各々の日記で物語が進行するという形式は折原一氏が試みそうなタイプだが、本作ではうまく機能していると思う。私はクィーンの小品でこれと似たアイデアのものを読んでいたので途中で予想が付いたが、予備知識無しでは作者の思惑通り騙されていたろう。
アイデアが明らかになってから振り返って見ると、トリックを活かすために細部まで神経を行き届かせた描写、精緻な構成が光る。心地良く騙されたい人にお勧めの傑作。
|
|
基本1600語で楽しめるウィルバー・スミスの冒険小説
アル・シッマ夫妻はエジプト考古学者。2人は「第7の巻物」と呼んでいる4000年前の古文書を解読中。エチオピアのどこかにファラオの墓があるらしい、と分かってきたが、ある日賊に押し入られ夫は殺され家は焼かれてしまう。残された妻ローヤンは、父の友人でもあった英国人の古代遺物収集家ニコラスの助けを借りて、ファラオの墓を探し、古文書の記述の正しいことを証明するための旅に出る。しかしそれは、ローヤンの夫を殺害してまでファラオの財宝を手に入れようとする悪辣な収集家と、彼に買収された現地の政府高官とを巻き込んだ死闘の始まりでもあった... 思いもかけぬ場所の作られていたファラオの墓、そして段々に解読されていくその当時の王朝の人々の人間関係は、本書と2部作になっ!?!!?いる River Godに描かれているので、そちらを先に読んでいるとよく解ります。 基本1600語のみを使ったやさしい英文で、ウィルバー・スミスの冒険小説を10分の1程度にダイジェストしてあり、巻頭には地図や登場人物のイラスト、巻末には少し難しい単語の説明(中学レベルの英文)がついています。本来は英語学習用に書かれた本ですが、原作が大変スリリングで面白いので、高校生にも、英語の再学習をしてみようかという社会人にも、手軽な娯楽小説として十分楽しめる本です。
|
|
 | 『私の庭 蝦夷地篇』 光文社 price : ¥2,520 release : 2007/01/20

|
|
最高のエンターテインメント
巻き込まれ型ドタバタミステリ。なのにしっかりした本格構造を持っている。大小さまざまなミスディレクションのトラップがそこかしこにあって、思い切り意識していても、容易くそれにひっかってしまう。多分にご都合主義の結末だが、それほど腹は立たないのは、荒唐無稽の話だからだろう。でも、最後の最後に、ヤラレタ!
|
|
大石さんありがとう
先生いつも楽しい本をありがとうございます。 今回も楽しく読ませていただきました。 まあ先生の作品を批判したい方は、ワンパターンだとか最近煮詰まっていないか!?などと思われるかもしれませんが・・・。 私は大好きなので、今後ともお体を大切に頑張って頂きたいです。
|
|
だって探偵なんだモン♪
女子高生探偵、根津愛ちゃんの初短編集。デビュー長編は別にある。 「カレーライスは知っていた」愛ちゃん小学生時代の事件を、名刑事のお父さんが鮮やかに解決。しかし、この署にはナンバーディスプレイは無いのか。なんてことはない真相だけれど、あんなものを食べちゃうお父さんに度肝を抜かれる! 他にも「スケートおじさん」「コロッケの密室」「死への密室」「ネコマンガ」などのほほえましい短編を収録。ミステリ的に、おおっ!?ということはそんなに無いけれども、始めから(それこそ、本の表紙から!)あとがきまでも愛ちゃんへの作者の愛があふれていて、読んでいて情にほだされてしまう1冊なのであった。
|
|
面白い!
古き良き日本の雰囲気が良かったです。 ミステリー好きにおすすめしますv
短篇連作集なので、気軽に読めます。
タイトルになっている消えた山高帽子が一番好きです。 両家の橋渡しをする歌舞伎役者の升蔵さんが、粋でかっちょいいですv 異文化交流含めて、一番好きな話です。
|
|
期待を裏切らない面白さ
スペンサー・シリーズに手一杯で、サニー・ランドル・シリーズも読み始めたばかりなので、ジェッシイ・ストーン・シリーズを読むのはまだ先かなと思っていましたが、スペンサーシリーズの端役で登場したので気になって読むことに。期待を裏切らない面白さ。スペンサーとも、その女性版サニーとも違うキャラクターのジェッシイ。暇さえあれば酒を飲んでいる印象のスペンサーと対照的に、ビールをちびちび飲みながら「もう飲まないぞ」「酒に飲まれないぞ」と自分に言い聞かせている姿が微笑ましい。期待大なシリーズ。
|
|
宝探しだったのか!!
人類学者が数多く出てきます。 途中から、誰が誰なのか、よく分からなくなってきますが、 「大学の教授職ってこんななの??」と、思いました。 教授もいろんな人がいるでしょうが、シルヴィアが70代であったなんて思いもしませんでした。 もう少し、人物について、詳しく書いて欲しかったです。
ラストの謎解きは、ダラダラしていました。 というか、真犯人が分かるまでに、事件の真相がほとんど分かっていなかったからでしょう。
さて、ここでいくつか疑問があるのだが、 アレックスの自宅の付近をうろついていた女性は、何のために登場させたのか? ガラスを割った人とのつながりがまったくない。
そして、やっぱりの「たいへん」節。 訳者あとがきにも満載で、イライラする。 アレックスや他の若い登場人物が、どうしても高齢と感じてしまう。 原作を読んだほうが楽しめるのではないだろうか。
ラストにも不満が残った。 せっかく細かく謎解きをしたのに、最後の1章は、ダッシュで終わってしまった。 復帰したマーサーが、マイクに「危機一髪」の話をしたのか、 はたまたマーサーがアレックスの危険に気付いたのか、よく分からなかった…
|
|
作家達の情熱
ホラー・SF短編集「異形コレクション」の廣済堂文庫から通算17巻目は「ロボット」テーマ。 原稿が集まりすぎた、という噂もある今回は、「ロボット」という題材への作家の皆様の愛情と熱意を感じる一冊になっている。 時代が進んでAIBOのように自宅にロボットの居る生活が全くの絵空事ではなくなっても、それを受け止めるヒトの心は多種多様。年を経たからくり人形から最先端の精密な動作を誇る装置、はては自律した思考と感情さえ備えた巨大システムまで、様々なロボット達とヒト達との姿が描かれる。
|
|
 | 『戦慄の眠り〈上〉』 講談社 price : ¥840 release : 2004/04

|
「前半戦」終了として
主人公が女性で、1人称で書かれているのは非常に好きだ。
カメラマンの主人公が香港に行き、 そこで1年前にいなくなった妹がモデルとなった絵画を発見することからスタート。 FBIの捜査に協力し、4人の容疑者に行き着くが…
この作品に書かれているFBIは非常に有能で、人間味がある。 FBIでない主人公の場合、非常にまれである。 なんせ、「沈黙のゲーム」では、長官が30年前の事件をもみ消そうとしたくらいだから。
「上」は、「下」へ続くための前哨戦。 誰も容疑者から外れそうだが、誰も怪しい。 とにかく「下」に期待!
|
|
 | 『魔性』 双葉社 price : ¥1,785 release : 2006/11

|
小説好きに
決してスラスラ読める軽い感じの小説ではありません。 このスラスラ読める軽い感じではないというのはとても いい意味でのことなので誤解しないでもらいたい。
トリックがどうとか、そういうものではなく ひとりひとりジックリ探っていくかんじの文章がよかったです。 この作品で一番好感を持てたのは主人公の感情がこれでもか!と言うほど 詳細がキッチリしてますよね。だから物語の進行は決して早くはないですが、 時間をかけて、一行ずつゆっくり、じっくり読んでほしい作品です。
|
|
読んでいる最中は面白いのだが…
面白かった。面白かったけれども、一方で、アンバンスさみたいなものも感じざるを得なかった作品、っていうのが一番思った事。 いや、とにかく読んでいる最中は欠点を気にせず一気に読ませてくれる。白昼堂々と誘拐されたアイドル歌手。派手な演出をして捜査員を翻弄する犯人。それだけでも、十分に作品としては面白い。けれども、その事件の一方を受けた広告社は、その事件を存分に利用することを思いつく。警察の制止をよそに、歌手本人の意志とは無関係にどんどん派手に仕掛けられて行く事件。行き詰まる捜査、スクープを狙うカメラマン…と、物凄く面白いのだ。「誘拐事件」そのものは、中盤で終わるのだが、そこから先の駆け引き、人々の動きも面白いのだ。そして、真相は…。 と、最後まで一気に読んだわけなのだが、読み終わってみると「ん?」と思う点がちらほらと。事件そのものは、非常に緻密であり、大胆なもの。それなのに、真犯人が非常に致命的な、初歩的なミスを犯している。素人であっても、このミスはありえないと思うようなものだし、警察が都合よくそれを見落とした、というのもどうかと思うのだ(そもそも、警察が行ったことの方がよっぽど回りくどいものだ)。また、ある人物がカメラマンに情報をリークする理由もよくわからない。 読んでいる最中は実に面白い。面白いのだが、読み終わってみるとどうも不満が出てくる、というなんとも不思議な感覚を覚えた作品である。
|
|
![世紀末日本紀行]() | 『世紀末日本紀行』 徳間書店 price : ¥980 release : 2000/04

|
まーまー
現在日本が抱える、さまざまな問題に島田が挑む!
写真つきフォトフィル模擬らふぃである
なかなか確信をついた論文が読ません
意外な盲点 そういった知音佐奈bな歯がゆさが論点であろう
|
|
 | 『萩・西長門殺人事件』 ワンツーマガジン社 price : ¥840 release : 2003/11

|
|
青春冒険小説
読みどころはたくさんあるのですが、 すがすがしく、さわやかで、ほぼ無敵に近い強さを持ちながらも、弱者に対するいたわりと気遣いを忘れず、しかもそれが全然イヤミではないという、 小説史上屈指の好青年袁承志と、非常な美少女ではあるけれど不幸な生い立ちのために根性が捻じ曲がり、平気で人を殺すし、おそろしく嫉妬深く、いったん駄々をこね始めると手を付けられない、どうしようもなく困ったヒロイン青々との前途多難な恋愛関係が面白かったです。 ヒロインがどんな無理難題を並べても決して怒らない袁承志は、理想の夫ではないでしょうか(女性心理は全く理解できていないようですが)。
|
|
大人の恋の物語
恋に大人も子供もないのかもしれない。人を好きになるのに差はないし、恋に「墜ちる」ことは同じ。 人を好きになればなるほど不安になり、その不安を消したいから言葉や物や将来の約束といった「確かなもの」を欲しがるのは当然のこと。 だけど、いくつもの恋を経験した45歳の主人公はもはやそういったものは求めない。恋は生きものであり、静かに生まれ燃え上がり、だけどいつか必ず終わることだということを十分知り尽くしているから。だから求めるものは2人で過ごす時間であり、お互いの「心」だけである。 読み終えて、特別感動するわけでもなく、涙を流すわけでもない。静かに本を閉じ窓辺に立って外を見た。 結果がどうであれ、こんな恋ができるなら、こんな人生もいいかもしれない。結局、本人がどう考え、どう納得するか。 大人の男女に、時間の空いた時に一度読んでみてもらいたい本である。
|
|
浮世絵ミステリの教科書
歌麿の浮世絵が何らかのかたちで物語に絡んでくる、連作短編集です。古物収集がテーマで似ているからなのか、北森鴻『緋友禅』のようなテイストです。『狐罠』からの一連のシリーズが好きな人は必ずや楽しめると思います。 殺人は出現しませんが、騙し合いやどんでん返しなど、推理小説のエッセンスは存分に詰まっている傑作です。
|
|
カタルシス
金庸作品の中でも最強に近い袁承志が縦横無尽の大活躍をする最終巻。 最強の宿敵との決着。 そして大団円。 碧血剣は明末清初という歴史背景を持っているが、 この作品はほとんどそれを意識する必要がない。 中国史の難しい(マニア的な)話が続出というわけでもないので とっつきやすい。 1つだけ、知っておくと楽しいのが、李巖という人物。 『中国の大盗賊』という新書をご一読願いたい。 チャウ・シンチーの映画がブームになる中、本家の武侠小説もぜひ手にとって欲しい今日この頃。 ストップしてしまった文庫化も復活を期待してやまない。
|
|
ユーモア
1963年に東都書房から出た単行本の復刊・文庫化。 昭和37年度の乱歩賞の最終候補作に残った作品。著者の長編デビュー作でもある。 作風は当初から確立されていたようで、ユーモアのある味わい、人を食ったような展開、幸せで優しい結末はいかにも天藤調。 ミステリとしてはいささか不満が残る。プロットは良いが、トリックがいまいち。
|
|
「失われた顔」とご一緒に!
先に、「失われた顔」を読んでからこの作品を読むのがいいと思います。 2冊で一つの話です。 複顔像製作の専門家イヴ・ダンカンのお話です。 やっぱり、この女性の事は、最後まで好きになれなかった。 こんな人が夫の周りにいたら、心配です。 唯一、理解できたのが、子どもを思う母心。 男性陣にも、いまいち、魅力を感じられませんでした。ジョー・クインの奥さんが、あまりにもかわいそうです。 主人公が幸せになればそれでいいのかなあ。 イヴを1年間も守ってくれたローガンも、かわいそうでした。 しかし、彼は次回作「爆風」で素敵な恋をするので、よしとしましょう。 内容は、面白かったです。 真犯人がわからず、ドキドキします。 最後まで、気を抜けません。
|
|
オトコが読んで思ったことは
確かに面白いロマンス小説なのだけども、 ・女性に対して(というか主人公に対してのみだけど)我慢強い ・知性、身体的に優位というか主人公よりもすぐれたものをもっていること。とりわけ必要なときには肉体的な脅威を与えることもできる ・彼女の(というか主人公の彼女限定)考えを読むことができる ・主人公の彼女がムチャなことを言ったり、行ったりしても最終的には受け入れる、折れる、認める ・おしゃべりが嫌いではない ・粗野なところとやさしいところが同居 ・必ずいつも彼女のことを気に掛けているというか、慮っている/気遣っている。言い換えれば、彼女を気遣うプライオリティのトップに置いている っていうのが求める男の理想像なのかなぁ?と読んだ感想として思ってしまいました。
|
|
![夜の罪〈下〉]() | 『夜の罪〈下〉』 扶桑社 price : ¥652 release : 1996/01

|
|
ヒーローは英国紳士たち
作者の全ての本に出てくるヒーローは、全員「英国紳士」たち。どんな状況に陥っても、決して紳士のプライドを曲げることはない。この作品の主人公も同様に、私たちが抱き続ける「英国紳士」の最高のお手本だ。手に汗握るアクションもふんだんに盛り込まれているのだけれど、なぜか印象に残るのは登場人物たちのの筋の通し方。アットホームな雰囲気もなぜか味わえる、数多い作者の作品中、お薦めの1冊です。
|
|
子供向け青春小説
ジャンプJブックスからでているものの短編集という形のようでしたので、 子供向けの小説かと思って購入は迷いましたが、 忙しい時の合間に簡単に読めそうだったので買ってみました。 ですが、やはり子供向け(初心者向け)の小説というか、幼稚な感じがしました。 誰もが通り過ぎる多感な時期の少年少女の心理はさすが上手く書かれていますが、 トリック(?)などすぐに見破れるものも多く、大人が読むには物足りないです。 私はミステリーにはトリックの巧妙さはあまり求めないのですが、 それでもそれに変わる魅力というものを感じませんでした。 作品別に評価しますと「凍てついた季節」は少女の心理がすごくよく描かれていて、 これが一番良かったと思います。(ミステリとしては安易さを感じましたが) 「少女たちの戦争」は私が嫌いなタイプの少女が沢山出てくるので、 リアルに描かれているぶんちょっとげんなりしました。小説の善し悪しというより、私の好みから外れるものだったと思います。 評価は星3つですが、正直言うと2.5くらいです。
|
|
![夜の罪〈上〉]() | 『夜の罪〈上〉』 扶桑社 price : ¥652 release : 1996/01

|
|
 | 『慈悲のこころ〈上〉』 東京創元社 price : ¥966 release : 1998/06

|
こっちがオリジナル(?)
あのシェイクスピアが主人公となり、友人の死の真相をさぐったり、ユダヤ人の美しい娘と恋に落ちたりと大活躍する物語です。…というと「恋に落ちたシェイクスピア」にそっくりじゃんとつっこまれそうですが、確かにそっくりです。(笑)でも、こちらの方が先らしいですよ。海の向こうでは映画公開当時に裁判沙汰になったらしいです。でも映画よりもこちらの小説の方が物語としては奥深いと思います。ラストシーンを読むと、このシーンのためにこの長大な物語はあったのだな…と思います。とてもせつなく胸を打つシーンです。
|
|
日頃の信条は何処へやら
吉敷刑事が登場する列車消失トリックもの。トリックが派手な点と作者の独創性からさぞかし素晴らしいアイデアが待っているだろうと思って読み進めて行くと、それが次第に失望へと変って行く。
読み進めて行くうちに通常のトリックでは説明できない事が分かってくる。こんな事が出来るのは国家権力しかあり得ないではないか。日頃、警察を初めとする国家権力に対してあれほど敵意を剥き出しにしている作者が、自作のトリックでは国家権力に頼ってしまう。何と言う矛盾 !。
作者の日頃の信条は何処へ行ってしまったのだろう。脱力感しか残らない作品。
|
|
 | 『慈悲のこころ〈下〉』 東京創元社 price : ¥966 release : 1998/06

|
こっちがオリジナル(?)
あのシェイクスピアが主人公となり、友人の死の真相をさぐったり、ユダヤ人の美しい娘と恋に落ちたりと大活躍する物語です。…というと「恋に落ちたシェイクスピア」にそっくりじゃんとつっこまれそうですが、確かにそっくりです。(笑)でも、こちらの方が先らしいですよ。海の向こうでは映画公開当時に裁判沙汰になったらしいです。でも映画よりもこちらの小説の方が物語としては奥深いと思います。ラストシーンを読むと、このシーンのためにこの長大な物語はあったのだな…と思います。とてもせつなく胸を打つシーンです。
|
|
キャラクター造形が良い
なんとなく島田荘司を思い出させるようなムードで話が展開してゆく。 少年時代の伊集院が己の中から湧き上がる傲慢な程の自負と客気を持て余しながら成長してゆく過程の描写がメイン。 山場までの盛り上がりがスムーズで一気に読んでしまった。
|
|
息苦しいくらい
ブライアンとクライドっていう少年ふたりが出会って、ものすごい負のエネルギーを伴って、渦巻いて駆け抜ける。みたいな。 若さと凶悪さが真っ黒な闇を吸収しながら生臭い血の匂いを撒き散らし疾走する。 狩る方の、その疾走感、どくどく云う心臓の生きてる音、興奮してはあはあとする息づかい。 狩られる方の、獲物のように殺されるのを待ってるその絶望感。ぼんやりとした風景、輪郭がはっきりしないような現実感、 そんな風なものが。簡潔ですっきりとして過不足ない削ぎ落としたような鋭利な文章で書かれてて気持ちいい。
ジョー・R. ランズデールの、もっと上手いのとか、もっと面白いのとか、良くできた物語とかもあって、これは若い頃に書いた話だなぁ、って分かる感じなのですが、それでも私はこの本が、この作者の作品の中では今んとこ一番好きです。
どきどきする。美しい。酩酊する。 パルプ・ノワールってこういうものか! と思いました大好き。
永井豪の(漫画の)デビルマンの最初のほうの、すげえレイブ? なんか悪魔と人間と、混ざった半獣とかが、どうんどうんする重低音の中で踊ってるシーンみたいな。そんな感じ。あの恐ろしいんだけど気持ちいいみたいな、濃厚な空気と少しにてる気がします、獣の匂い。
|
|
![消える上海レディ]() | 『消える上海レディ』 光文社 price : ¥448 release : 1992/04

|
強引なサスペンスかな
トリックというか真相がかなり強引で引きました。色んな偶然が重なった都合のいいラストでしたので、いまいち。船の中で、姿の無い上海レディに狙われるヒロインの島岡さんは良かったです。
|
|
 | 『プルミン』 文藝春秋 price : ¥1,575 release : 2003/05

|
おばさんドロドロ劇
プルミンという飲物を使って子供が毒殺される 保護者である親同士が、その事件が大きな波紋となり歪んでゆく 毒殺された男の子がいたずらっ子だった事で 母親の陰険な顔や、集団化する稚拙さや、弱さも重ねて とにかくドロドロのお話でした これ読むと主婦になりたくないって思ってしまう
|
|
![息子に夢中]() | 『息子に夢中』 角川書店 price : ¥438 release : 1989/06

|
|
 | 『闇絢爛』 光文社 price : ¥600 release : 2003/12/09

|
室町時代の深い闇
室町時代を舞台とした6つの短編です。歴史小説として読んでも、ホラー小説として読んでもGOOD。分野をぶっちぎった面白さです。 物の怪の物語あり、心理ホラーぽいものあり、忍者ものぽいものありと、いろいろなホラーも楽しめます。室町時代の深い闇をのぞくことができます。
|
|
部屋が人を殺す
ウィルキー・コリンズが「恐怖のベッド」で書いて以来 綿々と書き続けられる“人を喰う部屋”のマクロイバージョン 3人もの人間を喰い、50年間封印され続けた部屋の 迷信を解き放つため、くじ引きで一人の男が止まった 異変を告げる鐘の音が鳴り駆けつけると 男が死んでいた・・・伏線の張り方、心理的証拠等はさすがマクロイですが 肝心の伝説にリアル感がなく いまいち、部屋が人を殺しているように見えないのが 難点
|
|
理不尽な世界
私の祖父もこんな地獄を体験したのかと思うとゾッとします。 政治としての戦争でなく、人としての戦争を教えてくれる本。
|
|
ダイナミックな、まるでノンフィクションのような大作
今から70年前、昭和11年、立教大学山岳部は日本で初めてヒマラヤに遠征して、ナンダ・コットの世界初登頂に成功した。
遠征隊派遣にいたるまでの数々の準備と関門、インド到着からヒマラヤ、ナンダ・コット麓に至る道のり、ベースキャンプ設営から頂上アタックへの苦難の登山、キャラバン隊編成の苦労、シェルパとの親交や隊員同士の軋轢…。夢を抱いた男たちの壮絶な人間ドラマが、浜野正雄という一隊員の目を通して描かれている。
読んでいるうちに自分が浜野その人になったかのように物語に引き込まれてゆく。
著者谷甲州は海外協力隊の経験もあり、’96年には『白き嶺の男』という短編集で「第15回新田次郎文学賞」を受賞したほどの本格的な山岳小説の書き手である。と同時にスケールの大きなSF小説や架空戦記ものなども得意としている。
本書はそんな著者の作品の中でも、構想10年、執筆開始から脱稿まで6年という、綿密な取材に基づいたノンフィクションといってもよいほどの性格を持ったダイナミックな本格山岳大作となっている。
|
|
 | 『銀行籠城』 幻冬舎 price : ¥1,575 release : 2004/03/11

|
うーん・・・
初めて、この作品で新堂作品と出会いました。
通常の立て篭もり犯は、自分の「生」を守る為に立て篭もる。 けれど、この犯人は「あること」の為に立て篭もる。命なんて その「あること」の前では、何の価値も持たない。
銀行内での冷静沈着な悪魔のような犯人が人質からひきだして いく、人間誰しも持っているドロドロした部分に自問自答しながら 読み進めていきました。そして読み終わった後、そのドロドロした 気分だけが残りました。結末に消化不良を覚えた結果のことだと 思います。
他の作品も読んでみようと思いつつ、少し時間をおいてしまうかも。
|
|
![賞の柩]() | 『賞の柩』 新潮社 price : ¥1,275 release : 1990/12

|
ノーベル賞の栄誉の陰に渦巻く陰謀
生きていればノーベル賞、という表現がある。主人公(脳外科医)の教室の元教授は正にそうした高名な科学者であった。主人公が大学の図書館で見つけた古い医局の資料の中に、元教授の残した謎の文書があった。ノーベル賞と言えば科学者に取って最高の栄誉だけに、その裏での賞取り競争は熾烈なものであろう。また、実際には誤った学説に授与された事も1回や2回ではない。故人には与えられない、同じ学説に対して4人以上の同時受賞は無いなどの規則があり、ノーベル賞級の発見に関して4人以上が横並びの時にはその内一人が亡くなるまで、賞は授与されない(嘘の様な本当の話)など、賞を巡るドロドロした裏面が明らかにされていく。一見関係のない登場人物が次第に結びついていき、やがて物語は意外な結末へ。
|
|
中年の再生の物語
色々な事件がおこった90年代のある時期を作家の視線で切り取ったドキュメンタリーのような作品。郊外と都心。廃頽と安定。家庭生活と独身生活。様々な要素で切り出している秀作です。主人公とは偶然私と同年代でありましたが、ある部分では非常に共感できる事もあり、またラストでの「再生」の部分では作者に勇気を与えてもらいました。 秀作です。
|
|
エンターテイメント系小説
この小説はシリーズものらしいのですが初めて読みました。 スーパー親子が次々と謎を解決していくので安心して読み進んでいけます。 シュワちゃんやスタローンの昔の映画を見てる感じ。 時代背景やストーリーが少々無茶なところがありますが、 エンターテイメントとだと割り切って楽しめます。
|
|
楽しめる
細かいことを言い始めると、リアリティに欠けるところもないわけではない。またプロットから犯人も分かってしまう。けれども、そんなことを言わずに楽しみたい。天藤真らしい一作だと思う。読後感も良い。
|
|