どこを読んでも示唆的であるが、第6章に、「自らをマネジメントする―明日の生き方」が載っており、われわれ個人に語りかけるものだ。企業をはじめ組織の寿命は30年そこそこである。たとえ存続しえたとしても、構造、活動、知識、要員は変わらざるを得ない。こらからは多くの人たち、とくに知識労働者(『断絶の時代』で始めて使った造語。p.232)は、組織よりも、長生きする。 従って、何を考えなければならないのか。知識労働者は、仕事を変えることができなければならなくなる、ということだ。キャリアの選択であり、自らのマネジメントが必要になる。どういうことか。とりわけ、自らのうるべき所(Where Do I Belong?)を知るには、強み、仕事の仕方、価値観の3点セットを問わねばならない。 価値観について。強みと仕事の仕方があわないということはあまりない。人生を割くに値しないと思えることがあれば、それは強みと価値観が合わないということだ。第二の人生を考えるに当たっては、思いつきだけではだめだ。条件がある。助走しておかねばならない。銀行で資産管理しかしていなかった者が、60歳から急に経営コンサル活動はできない。組織が変わるということは、社会が変わるということである。自らをマネジメントできる者が増えてくれば、社会は変わらざるを得なくなる。