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忘れていたポジティブさ
「真理先生の遺書」「小さき寂しさ」が秀逸です。 最近の薄い「ポジティブ・シンキング」本が束になってもかなわない、 人の生き物としてのポジティブさがあります。世知辛い世の中、何かに迷ったときに読むと、人を信じる気になれるような 気がします。 気恥ずかしくて心の中からも忘れられていた、「自己を高める」ことの大切さも感じさせられ、爽快な読後感でした。
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 | 『南へ』 文芸春秋 price : ¥630 release : 2000/07

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「旅へ」に続く放浪記ではあるが・・・
本書および前作の「旅へ−新・放浪記<1>」は、椎名誠氏の主幹する「本の雑誌」への連載がベースになっている。しかし、前作と本著はかなり雰囲気の違うものである。前作<1>が野田氏の若き日の想いを綴った、より内面を表わす内容となっているのに対して、本書<2>は比較的軽い旅行・アウトドアエッセーである。どちらの著作にも、オーストラリアへ旅する場面が出てくる。前者には旅行記者として、後者は現在の野田氏の(ライターとして)状態で渡豪するのであるが、前者の方が私には新鮮に感じるのである。 野田氏は「南」よりも「北」、それもユーコンのような場所が似合うように思える。また、<1>で見せていただいた切なく、しかし力強いものが本書には感じられなかったのは残念である。
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【商品詳細】
世界郵便制度の確立は、1874年の万国郵便連合の発足をもって始まりとする。つまり、郵便という事業には、そもそも19世紀的な国家の刻印がまとわりついているのである。民営化が議論される今日の日本で、このことを意識する人はほとんどいない。しかし、目を外に転じれば、郵便制度が国家のメディアとして機能する国はまだ数多いのである。 本書は、朝鮮民主主義人民共和国発行の切手を読み解くことによって、切手に表現された国家意思と、人々のエトスとをあらわにする試みだ(著者はこれを「郵便学」と呼ぶ)。 600点を超える豊富な切手図版を使って展開された項目解説には、紋切り型の北朝鮮像を壊す痛快なリアリティーと、「遊び」がもたらすさまざまな発見に満ちている。「朝鮮戦争」の次に「朝鮮人参」が来るという50音順の無機質な秩序や、「力道山」や「テレサテン」が混じるというアナーキーな結果も、「郵便学」が持つ魅力だと言っていいだろう。そこにはアルファベット・オーダーを中世教会ヒエラルキーに拮抗させてはばからなかった、啓蒙時代の百科全書派に似た力が感じられるのである。 既存体系にこだわらぬ本書の元気さは、ページの小口(背と反対側のページの外側に当たる部分)に、少しずつずらして印刷された金日成と金正日の全身像にも感じられる。本を右にかしぐと左を向いた父親が、左にかしぐと右を向いた息子の全身像が、まるで隠し絵のように現れるという仕掛けなのだが、これを親子の政治姿勢を暗示した謎掛けだと深読みしたら、著者からはどんな答が返ってくるのだろうか。(今野哲男)
☆超面白い☆
面白いぞーーーー! 北朝鮮のことを知らない私が読みましたが、「歴史ってそうだったんだー!」みたいな感じです。続いて、『中東の誕生』も読み始めてますが、読み応えありです。 歴史のことを知らなくっても楽しめます。この一冊で、相当北朝鮮が見えてきます。
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 | 『元気』 幻冬舎 price : ¥500 release : 2005/09

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「暗愁のゆくえ」は特に印象的です。
数年前に、著者の講演を聴いて大変感激しました。そのときの内容が一冊の本になったような感じでした。最終章の「暗愁のゆくえ」は特に印象に残っています。「暗愁」というのは、明治時代までよく使われた言葉で漱石や鴎外もよく使っています。海外でも同じものを意味する言葉があり韓国では「恨」中国では「悒」ブラジルでは「サウダージ」ロシアでは「トスカ」アメリカでは「ブルー」。この言葉の意味はどこからともなくやってくるもの悲しい気分、といったことです。著者によれば、「暗愁」は太平洋戦争中の永井荷風の日記を最後に日本語から消えてしまいました。人間の心には、暗愁が宿っているのですが、日本人からはいつのまにかなくなってしまいました。理由の分からない哀しい気分に襲われたとき日本人はきっとあわてて打ち消そうとしたり、沈み込んだりするのでしょう。暗い気分というのは今の日本では嫌われ者です。これが生き易い世界でしょうか。この章をお読みになるだけでも値打ちがあると思います。元気を取り戻したい方にお勧めです。
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 | 『夫というもの』 集英社 price : ¥500 release : 2006/07

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 | 『ハイ・ライフ』 光文社 price : ¥740 release : 2005/01/06

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単なるペット日記じゃん!?
サバンナやマサイ村での野生生物医療ボランティアや家畜獣医しての仕事振りが満載かと思いきや、そんな話は2割程度しかなく、もっぱら著者の飼っている犬猫日記になっていた。 特にP83以降は、ブログそのままで本としては読みにくく、1つのエピソードの字数も少ないので、薄い内容の文章が続き読み辛かった。 それまでのナイロビでの、獣医になるまでの大学生活や、そこでの出来事については面白かったのに残念です。 私としては、狂犬病やと畜場などについてもっと紙幅を割いてくれれば、と思いました。
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 | 『ウォーキング』 春風社 price : ¥1,890 release : 2005/03

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 | 『イケ麺!』 新潮社 price : ¥1,365 release : 2006/04/22

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楽しんで書いているのがよくわかる
勝谷誠彦氏のコラムが好きだ。批評精神旺盛で、切り口も鋭いと思うこと多々。 しかし、氏の紀行文、グルメ記事は世評コラムと異なり非常にゆるいムードが漂う。それを非難しているのではない。そのゆるいムードに氏が本当に楽しんで書いていることが窺い知れるのだ。 氏は観光地、お店を訪ねること事態を重視していない、往訪しその場を(仲間あるいは友人と)楽しむことを重視していることがよく分かる一冊。
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 | 『韓国気まぐれ列車』 SiGnal price : ¥1,200 release : 2004/11

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 | 『ふるさとの菓子』 アドスリー price : ¥1,365 release : 2006/09

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☆☆☆☆☆カテキンにハマっています☆☆☆☆
最高に可愛い犬猫写真を撮るカメラマンの「ウチの子」である飼いネコ達を、愛情たっぷりの写真&エピソードで綴っています。ネコ達のくつろいだ新美さんにしか見せない表情と、最高に幸せな新美家の様子ががたっぷり楽しめます。わたしは自分のネコを撮影する手本にもしています。「捨て猫カテキン」と一緒に、がオススメです!
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 | 『桂東雑記 4』 平凡社 price : ¥1,890 release : 2006/04/06

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 | 『耳そぎ饅頭』 講談社 price : ¥700 release : 2005/01

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あらまー陽水様だ!
ディズニーランドへ、行ったりナンジャタウンへ、行ったりその感想が常々自分がいだいていたものと同じなので、そうそうと思いながら安心したり感激したり、最後には癒される。ほんとうのことを言ったり、正直であることが感じのいい音楽を聞いている状態と少し似ているかも。心がニュートラルになる感じ。
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インドシナ半島って…
2001年に徳間書店より刊行された単行本が文庫化されたもの。加筆は特に行われていないらしい。 ラオス、ベトナム、ミャンマーと、ウイグルが主として取り上げられている。 「インドシナ半島には旅行したくない。ウイグルに行きたい」読み終わって、心の底からそう思った。インドシナ半島の食文化は危険すぎる。高温多湿で川や沼の多い地域では、どろどろしたものやべちゃべちゃしたものが食の基本になる。なんでも発酵させればいいというものではないだろう? 乾燥したウイグルでの塩湖や干しぶどうは本当に美味しそうで、ほっとした。 巻末にゲッツ板谷の解説が載っている。小泉氏と同じようにアジアの怪食をしてまわった感想文のようなものだが、「不味い」とか「耐えられない」といった表現が頻出しており、すっきりとした読後感をあたえてくれる。 先に『中国怪食紀行』が出ているにも関わらず、中国の酒海や蛇の話が載っているのは、やはり怪食には中国が欠かせないからなのか?
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 | 『樹をみつめて』 みすず書房 price : ¥2,940 release : 2006/09

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原定家の「風の上の星はひかりはさえながらわざともふらぬ霰をぞ聞く」という絶唱でしめる構成もいい
「戦争と平和についての観察」は『関与と観察』の中で書かれた、さまざまなトピックスをひとつにまとめたような文章。《戦争を知るものが引退するか世を去ったときに次の戦争が始まる例が少なくない》(p.56)というあきらめのような気分で書かれ、1)中クラスの国家にとどまるべきこと2)アングロサクソンを挑発しないこと3)近隣の恨みを買わないことを基本としたビスマルクを罷免したヴィルヘルム二世の政策によって、ドイツは世界大戦二連敗という唯一の体験をすることになるというあたりを力説していたのが新味。あとがきでは《日本の第二次大戦は欧州の第一次大戦に相当する。まだ、日本はほんとうの試練に逢ってないのかもしれない。歴史と地理と偶然が日本を甘やかしてきた》という悲痛な文章が書きつがれています。
「睡眠医学からの助言」は個人的に納得のいくことばかり。《睡眠は二時間ごとに浅くなる。夜目覚めるのは二時間置きか、二時間の倍数である》《このように二時間をセットとして睡眠時間は四セットで一晩分である。一セットには睡眠の全要素が入っている》というのは実感できますし《時々、睡眠は四時間で大丈夫だという人がいる。たしかに一セットの睡眠が一番深く、第二セットがその次という人が多い》というのは以前の自分でした。しかし、《年をとると、第一セットの眠りも浅くなってくる。睡眠の深さを四段階に分けるとたいていの人が第四段階には達しない、睡眠薬も第三段階どまりである(第四段階まで達するという薬は夢遊病を起こしやすい)。酒は第二段階を長引かせる。そして、夢が足りない》(pp.12-124)ということは気をつけよう、と。
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 | 『日本無頼論!』 G.B. price : ¥1,000 release : 2006/11

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 | 『自然に生きて』 新日本出版社 price : ¥1,575 release : 2002/01

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期待はずれが大正解
私も含め多くの人が読んだ『沈まぬ太陽』の主人公である恩地元のモデルが書いたものであるが、私の期待と裏腹に、実際の日航勤務時代について書いたものではなく、主に著者がどの様に生きてきて(その中には日航勤務時代についての記述はありますがそれがメインではありません)、どのような考えをもっているかということが書かれたものです。 その中でも、環境についての記述は非常に興味深く、また、共感できるものでした。人類の歴史は『1分14秒』であることや、地球上の生命の中で人間だけが特別でないということは、自らの今後のためにも、普段から頭に入れとくべきであるということが身にしみてわかるとともに、それを実感するためにもケニアに行ってみたいという気持ちが強くなりました。 しかし、前書き?の部分で書かれている、日航の小ささと、新潮社および山崎豊子の大きさは、著者の筋を通すという考えが顕著に表れている象徴的な内容であった。
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 | 『伊都子の食卓』 藤原書店 price : ¥2,520 release : 2006/11

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 | 『オアハカ日誌』 早川書房 price : ¥1,890 release : 2004/02/20

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シダって奥が深いんだ
私はラテンアメリカが好きで、ナショナル ジオグラフィッ・ディレクションズの本なので面白い旅行記なんだろうなあと思って読んでみました。まずオアハカは乾燥した場所だと思っていたので、そこにシダの楽園があるということに驚きました。作者は本職が脳神経科の医師で本も書いている人らしいのですが、文章が日記なのにいや日記だからか、理数系の人の文章でとても読みやすかったです。私も植物が好きなのですが、今まではシダにはあまり興味がありませんでした。でもシダ類からすべての他の植物が進化したという記述を読んで(そういえば理科で習ったような)改めようと思いました。 欲を言えば、シダ観察ツアーの日誌なので仕方ないのですが、オアハカの町や人についての記述がもっとあるとよかったです。
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海外渡航の手続きなどわかりやすいです
犬や猫を連れて海外へ行くための手続きの参考書としても役立ちますし、旅行エッセイとしても楽しく読めます。ドイツの犬事情などもわかり、日本も早くこんな社会になったらいいな、と思わせられますね。私も猫連れでヨーロッパを旅行してみたくなりました!
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 | 『生物としての静物』 集英社 price : ¥680 release : 1994/02

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身の回りの「物」へのこだわり
決して高価なものでなくても、日常、もしくは旅先で使用する身に着ける物には、私もこだわりというか愛着を持つ方の部類だが、この著者には敵わない。 大事にするというのでもないし、壊れないように機を使うわけでもないが、愛着を持って、「大切に使う」。使うことに意味があるのだから、収蔵するわけでもない。 このなんとも不思議なバランス感覚は、「よく分かります」。 大好きで、高名な作家と同じ感覚を持っていたことがとても嬉しかった作品である。
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 | 『おはなし おはなし』 朝日新聞社 price : ¥504 release : 1997/02

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多くの若い人たちに読んでほしい。
平成4年から5年にかけて、一年間、朝日新聞の日曜日の家庭欄に、連載されていたものが、一冊の単行本となった。当時私は、毎週の連載を楽しみに読んでいた。その連載購読時に、河合隼雄先生のお名前をはじめて知り、多くの著書のある心理学の専門家だということを知った。 はじめて単行本になったとき、読めていない章もあるので、待ちかねたように購入した。 おはなしの効用を説くだけでなく、 「無気力学生」 「下宿の溶鉱炉」 「朝の友」 などの章では、河合先生自身の学生時代や、子供時代のエピソードが読めて、それがとても共感できる内容である。 河合先生の本は、わかりやすくて、読みやすく、また、共感できる内容なので、ぜひ多くの若い人たちに読んでほしいと思う。
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旅行好きに、オススメ
添乗員さんが、海外添乗を通じて経験したことを書いたエッセイ。 世の中にこんな人間がいるの?と思うような、無神経なお客様の数々。 添乗員さんって、大変なんだなあとつくづく思います。 だけど、面白く読めるのは、文体が読みやすいことと、 全然嫌味や、ネガティヴな印象を与えないさらっとした書き方だから。 人の振り見て我が振り直せ、ではないですが、 添乗員さんだけでなく、旅行に行かれる方にこそ、読んで頂きたいオススメな本。
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本当にひどいです。
田口ランディがきらいなわけじゃありません。「コンセント」、「アンテナ」、「モザイク」の三部作は読みました。おもしろかったです。エッセイも読みました。「神様はいますか?」というエッセイでした。おもしろかったです。 この本も、タイトルと表紙はすばらしいです。でも中身がいけません。「神様はいますか?」というエッセイで、自分で文章がうまいと思うというようなことが書いてありましたが、ちょっとありえません。文章がうまいとかそういうことではなく、この人の文章は時代を超越しています(今回のエッセイだけかもしれませんが)。とても平成の文章とは思えません。昭和です。いえ、もっと古いかもしれません。文章のリズム、読点の打ちかた、語尾の選択、すべてが時代を超越しています。 こんな文章では何ひとつリアリティは生まれません。自分の内面に立ちいるのがいやで、わざとこんなふうに書いているのかとも思いましたが、だったらエッセイなんか書かなきゃいいんです。
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 | 『和田夏十の本』 晶文社 price : ¥2,520 release : 2000/04

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無理もない・・・かも
辛口レビューが多かったので買い控えていた本です。その後、『うらない』で本書の制作裏話(銀色さん談)を読みました。 (概略) 二人の間でトラブルが生じ、その部分のメールは削除することにした。だがそれでは本自体がウソになってしまうから、考え抜いた末銀色さんは出版をやめたいと伝えた。しかしHARCOさんは出したいと言い、その意見を尊重。その後銀色さんは、食欲減退、不眠に悩まされるなど激しく落ち込んだ。そして「本当のことを書けないと、どうなるのか」がわかった。「本当に思ったことを書くために、仕事してる」と。(以上)
気になってしまい、結局、今頃買いました。 読んだ感想・・・他のレビュアーさんが感じたように、銀色さんが抱いた感情を「恋」だと仮定して書きますが、一番に思ったのは「恋をするのも無理はない」ということ。いろいろ割り引いて考えなくてはいけない点はあったにせよ、好感をもっている人からこんな丁寧であたたかみに満ちたメールが来たら・・・ ひとつひとつを丹念に受け止めてくれて、理解してくれて、知性のにじむ感じのよい文章で。こんなメールをもしもらったら・・・平気でいられるかな。銀色さんが最後のメールに書いていますが、まさに「天然、要注意」。
しかしこれは仮定の話。トラブルのなかみも当然知りません。ですが悩み苦しんだ末、出版した銀色さんをすごいと思いました。身から出た錆と言えばその通りですが、だからこそ余計に痛みを感じたのです。最後の方は悲しみの波動が伝わって来るかのようでした。 でも一方で励まされもしたのです。ひどい失敗をしようとも、切り抜けられると。思い込みかもしれないけれど、そう感じたのです。
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 | 『春秋の色』 講談社 price : ¥520 release : 1997/01

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風土を抜いた歴史研究の意義は?
中国古典物小説の作者として人気大爆発した、宮城谷昌光のエッセイ集である。 前半100ページは中国史や漢字ネタで面白くて為になるが、 後半は、売れない時代の焦燥やら、恩師への追憶やら、 小説家なら誰でも書けるエッセイなので、読む必要はない。 蒲郡出身で三河弁や尾張弁や東海地方の風土に詳しい作者の日本史ネタも それなりに面白いが、研究する価値のない低知能民族の歴史なんぞ、 どうでもいいよね。 東海地方に住んだことが無いのに、信長と秀吉と家康を研究する奴等は、 風土に関する視点がすっぽり抜けているので大笑いである。 桶狭間の謎を宮城谷昌光は簡単に説明してしまいます。 奇襲なんてありませんでした。 信長は天才ではありません。 正攻法で力押しで単純に突撃したのです。 勝てたのは天気が急変して嵐になったからです。 日本史を研究している東京もんのほとんどは馬鹿ばかりである。
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「その困りごと 私にお任せください」と言える社員になるために。
まずこの話が実話だというのに驚かされます。手がかりがないまま人を探し出し、手紙を届ける、しかも途中で見つかれば殺される。とても「わかりました」と引き受けられるような仕事ではない。 無事その任務を果たした本人による任務の果たし方。 「上司から頼りにされる存在になりたい」と思っている人にお勧めの本です。 あわせて『ガルシアへの手紙』もお読みになるといいと思います。
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 | 『裸の王様』 新潮社 price : ¥714 release : 2003/04/10

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分かりやすい。
ヤフーの掲示板とかで見るような文章で、よく言えば分かりやすく単純。 悪く言えば、独りよがりなのは確か。 しかし、自分がブログに書いてたのとほとんど同じ事を書いてあるのを見て、自分はビートたけしと同じような思想を持ってたのを嬉しくも思うが、やはり私の思想も独りよがりでまだ視野が狭いとは思う。 この本の一番の欠点は物事を一方からしか見てないこと。少し昔の私と同じ。幼稚だ。ただ、物事は総合的に見ると結局うまく行ってるものだから、そうなると書くこともなくなるものだから、むしろどんな本も多少の偏見があるのも確か。 この本では一つ一つの問題に適当文句を言ってるだけなのでそこまで深く(起承転結や試行錯誤の過程を描こうとはしていない)ものの、 たとえ一方的でも物事の本質を捉えてるのは確かである。 子供が純粋な心で「なんでそうなの?理由は?」と言ってるようなものだ。 大人から見たら、「確かにそうだけど、いろいろな事情があって結局そうなんだ。」と良いわけをするところだが、 しかし、子供が物事の本質を見抜いてしまうのも確か。 結論としては、鵜呑みにも出来ないが、実は大切なことが書かれている本だと思う。 ただ、この思想を持って人とあたっても好かれない。少なくともビートたけしのようにユーモアさがない私のブログは人気が出なかった。 現代においては危険な思想だと思う。ビートたけしもおそらくはまだ本当に言ってやりたいことまでは言ってないと思う。 結局人間なんて矛盾してるものだからそれで良いのだろう。 そこを突く事も悪くはないが、揚げ足どりと言えばそれまでだ。
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リピーターの愛読書に!
とても細密なきちんとした風景画、地図をもちいて、 パリの町、それからちょっとしたポイントのひとことがかかれている。 眺めていても楽しい1冊。おもしろいこと、新たな発見がいっぱい。
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 | 『ノアノア』 筑摩書房 price : ¥998 release : 1999/10

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ゴーギャンを知らない人にも
ゴーギャンを知らない人にもオススメです ゴーギャンのタヒチ滞在記として ゴーギャンの画家の面から
私には物語のように読めました 奥さんとの旅など
「幸福は太陽とともに、太陽のように照り渡りながら、起き上がった。テウラのかんばせの金色が、住まいの内と、まわりの風景とを喜びと輝きで満たしていた。…楽園で最初の男と女もおそらくこんな風だったろう。」
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装丁も好き
横尾先生の装画を見てつられて思わず購入したのだけれども、ずるい! 学生時代の私はこの本を読み、アートとは何ぞや?と 思いを馳せておりました。私はアートの世界にこの本を通じて参入したのですけれども、純粋培養のようですね私は。横尾先生の考えはまだ特殊な部類に入るのかもしれません。でも私は素直な学生だったので「そういうものなのか」と素直に受け止めて読んでいましたね。私の青春の1冊です
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 | 『働く女は敵ばかり』 朝日新聞社 price : ¥567 release : 2004/03/19

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自分らしく生きにくい国日本
私はあまりテレビをみませんので、著者のタレントとしての活動はほとんど知りません。単に、大学教員などのプロの学者ではない市井の研究者ないしは活動家の手になる書物と理解しています。市井だからこそ見えてくる日本社会の膿があります。著者が堪え難い苦痛とともにあちこちで経験し指摘してくれた社会の膿を搾りだすのは、私たち一人一人です。 用意された既得権を放棄して自立して勤勉に生きる人たちのまわりに、いつの日か多くの味方が集まりますように。
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なんで?
元気だけはある文章でした。 蝶々さんのコアなファンには受けるんじゃないでしょうか。 しかし、蝶々さんを全く知らずにこの本を初めて手に取った客は、訳が分からない文章でしょうね・・・。 まるで、ファンクラブの会員雑誌のようです。(特にQ&Aとか)
作家として酷い文章にクラクラしました。 帯の写真も酷い。 私は、彼女のビジュアルが嫌い。 所詮一般人程度なのに、女優気取りの写真がすごいなと思います。 ビジュアルで勝負したいなら、他にもっと職業があるでしょうに。
アンタが脚綺麗なのは他の本でもいっぱい書いていて、もう十分すぎるほど分かったから、もう別のネタ出してよ?と思います。 でも、脚以外、ウリがないのも悲しいですね・・・。
早く銀悪のような楽しい作品を希望します。
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写実的かつ情感的
ガストン・レビュファは「攀じる詩人」。サン・テグジュペリを啓蒙していることもあって、レビュファ自身も優れた実行者でありながら優れた表現者です。文体は、写実的でありながら、情感的。人間の厭らしい部分が微塵も感じられない清らかな文章です。そして、文章の至るところにアルピニズムの輝きが散りばめられている。アルピニズムがいかに進化しようが、「自然を介在しての、内なるものとの対峙」って本質はいつの時代も変らないですよね。レビュファの著書を読むと、登山という行為の精神的側面がよくわかります。
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シネマニアック谷崎録
封印された時間が何度も繰り返される2次元の映画世界と二度と戻らない3次元の現実世界、その間にある矛盾だの戸惑いだのに注目し旺盛な想像力で築く虚構の世界。その特徴的な異次元感覚に、詩的かつ象徴的な美しさを持つ特異な作風で知られた梶井基次郎氏との共通性を感じました。この特異な感覚という点では、何の変哲もない題名の「青塚氏の話」に度肝を抜かれました。「映画哲学」云々の箇所はともかく、映画における虚像と実像を具現化させた「おぞましき人形」が登場する辺りの悪魔主義、その筆使いの魔力は幻視境に咲いた毒の花のようです。また、最近、ラビリンスの諸作を読んでいて浮かぶ言葉、それは「夢の綴り人」というものであります。この感覚は、晩年の代表作へと繋がる創作法の布石として興味深い「過酸化マンガン水の夢」にも顕著であります。
後半には映画に関する所感等が集められています。谷崎氏はチャップリンとほぼ同世代、彼の作品や「カリガリ博士」の初演を観たともなれば、大正モダニズムの先駆者たる谷崎氏が映画に夢中になるのも無理からぬ事だったと納得できます。創作の意識から距離を置いたこれらの文章には、氏の率直な喜びや考えが包み隠さず記されているだけに、氏の関わった大正活映の諸作が、震災により消失して今は観られないのが残念でなりません。
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 | 『少子』 講談社 price : ¥490 release : 2003/12

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この作品・・・
面白いという噂を聞き、早速読んでみたが、「少子」になる原因には自分にも思い当たるふしがあると感じたので共感出来たし、対策には、妙に納得させられた案もあった。(特に、戦争をやってみる、の項目には同感。途中、涙が出そうになった)私も未婚、子ナシなのだが、自分がなぜ結婚出来ないかも、この作品を読んでいると、少しだけ明らかにされてきた気がする。
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 | 『肩掛けボストン鞄の旅』 ベストセラーズ price : ¥1,470 release : 2004/07

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旅がしたくなります。
この本はきこさんのお店「coya」に集まる人(友達?)との出会いや会話を中心として今まで行った国(ベトナムやタイ等々)の事がエッセイとして綴られています。実際、私もベトナムへは何回か買付で行ってるのですが、この本を読んで「やっぱり買付は買付・・・旅ではないんだなぁ・・・あぁ・・・旅がしてぇ・・・」なんて思った物です。 でも、こういう商売をしていて旅に出たいと思っても仕事と結びつかない旅を考えられなくなってしまっているのも事実なんですよねぇ・・(^_^;) だから、こういう本を読むと「たとえ10分でも20分でも旅を感じる瞬間を作ろう!」なんてしみじみ考えます。 街行く人・壁のポスター・工事中のビル・レストランの厨房・市場の匂い・風・雨・・・・・・ ただただ旅行に行こうと言うのではなく心に余裕を持とうと言う気にもさせてくれます。店を閉めて隣の県へ出かけてもそこには立派な「旅」があるんだという事も教えてくれました。 ちょっと癒されて、でもちょっとどこかに行きたいとうずうずさせる、そんな本です。
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 | 『顔―Faces』 TOKYO FM出版 price : ¥1,680 release : 1998/06

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CDだけではなく本も楽しめました!
葉加瀬さんは持って生まれた才能も素晴らしいですが、やはり地道な努力や心のあり方によって、輝き続けていることがわかります。また、音楽だけではなく絵や料理などにもパワフルな意識を注いでいることがバシバシと伝わりました。そのパワフルに生きる為の原動力…、私は芸術家ではありませんが日々の活力の参考にしたいです。
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 | 『サイバラ式』 角川書店 price : ¥420 release : 2000/10

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若かりし日々
1995年に白夜書房から出た単行本の文庫化。 ギャンブルの師匠である山崎一夫との対話形式で、若き日々を回想する一冊。 エッセイがメインで、合間に漫画が挟まっている。 西原の故郷の高知の港町を舞台に、貧しさや人間関係の酷さが描かれている。いまとはまるで違う優しい絵柄で、可愛らしささえ感じられる。その絵で悲哀が語られているから、ほろりとさせられてしまう。 いまの西原の極悪さは周囲の悪環境に起因するものなのだと思った。
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バリ島ビギナーにも バリ島通にも
バリに6回行った私でもとても新鮮に一気に!読んでしまいました。姿月あさとさんの等身大で暮らしていたバリが、今まで出ていた本とは少々異なる視点で書かれています。暮らしていたからこそ判るバリ。旅行ではきっと触れる事が出来ない毎日が手にとるように判るしだからこそ、次回のバリでは前回までとは違う旅にしよう、バリをもっと知ろう!って思えました。そしていわゆる観光地ばかりの風景写真ではなく美しいバリの景色も堪能できました。
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 | 『随筆 一食入魂』 ぴあ price : ¥1,680 release : 2004/12/27

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まあこんなもんでしょうか
超能力なんかのいんちき情報の渦まくテレビ業界で、食へのこだわりをもつと思っているおばかさん(笑)がどこで、何をうまいと思って食べているのかがわかる本。 味のバーチャル体験だけでなく、その時々の氏の勘違いこだわりぶりまでを笑いながら読むことができる。さらに、ほとんどの勘違い店や氏のお気に入りの料理が掲載されているから、読書による体験で充分で、実際に行きたいとは思わない。「食」を愛する人は読んだら損します。ただの業界人が他人の金(推測)で飯食っているだけですから。danchu誌に連載されていた小山薫堂氏の不人気ページの、誰も待望していない単行本化である。 ちなみに私はグルメ評論家などが勧める店よりも、小山氏や秋元康氏のようなお笑い業界人の推薦店の方が、不味いがおねえちゃん受けがよくナンパに向いていることからよっぽど肌に合うと感じることが多い。別に業界人が嫌いというわけではない(むしろ大好き)のだが、大谷浩己だの犬養裕美子だのが推薦する店は、どうもキックバックやら癒着の臭いがぷんぷんするものが多く、今三つ信用が置けないのである。
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 | 『たましいの場所』 晶文社 price : ¥1,785 release : 2002/07

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懐かしい場所
なんの変哲もないことが書かれているが、何度読み返してもみても面白く読める。小杉に住んでいた時よく著者の本屋に行った。著者は神保町の某書店が、フランス書院文庫と岩波文庫を互い違いの段に並べてあることに感服しているが、私は著者のお店のフランス書院文庫の配置にいつも感心していた。レジから最至近距離にあり、なおかつ書棚の陰でレジから見えない所に置いてあった。そしてわざと雑然とした並べ方がなされていた。これは確かに手に取りやすい。またエロ本はレジに差し出すタイミングが重要だ。とんでもない題の本を差し出したとたんに、後ろに綺麗で上品な子が並ぶということが往々にしてある。こういう事態にならないように細心の注意が払われていたわけだ。もっともそこでエロ本は買わなかったが。
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 | 『らせん階段一代記』 講談社サービスセンター price : ¥1,575 release : 2006/10

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中島らもの初期エッセイ
この本は、私が初めて買った中島らも作品である。 内容は、らも氏のサラリーマン時代の同僚や上司との間で巻き起こった事件、あるいは当時からの親友であったキッチュ(松尾貴司)との間での出来事などがテーマとなっている。らも氏が「今夜すべてのバーで」にて売れっ子作家になる前の作品であり、数ある著作の中ではマニアックなアイテムに属すると思われる。 らも氏自らによる挿絵もなかなか良い味を出している。
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荷風さんと散歩
大正4年頃の東京の街って、こんな感じだったのだ。タイム・トリップして荷風さんと一緒に散歩を楽しむ。物売りの声、川の水の匂い、路地から聞こえる三味線の音。荷風さんはアメリカ・ヨーロッパ遊学から帰国したばかりで、どんどん美しさを失っていく東京の街を嘆いている。(ヨーロッパから帰って、「日本のこんなところがよくない、醜い」とつい口に出してしまうところ、個人的にはよく分かるなぁ。) だけど、それでも日本独特の味わいはまだまだ残っている。掘割の岸に物揚場がある。荷車の馬が身体を休め、馬方と一緒に柳の木の下で居眠りしている。物陰に牛飯やすいとんの露店が出ている。赤ちゃんを地面の上に捨てたようにして夫を助けて働く女房。痩せた鶏が餌を求めてちょこちょこ歩く。そういう場面を見て永井さんは「自分に画才があったらミレエのような絵を描くのに」と嘆くのだけれど、いえいえ、荷風さんの文章はミレエにも負けない魅力ある絵なのです。 ところでこの頃の東京の建物で今でも残っていたらきっとクラシックな建物として珍重されているだろうけれど、荷風さんは悪趣味な建物が増えていると嘆いている。ということは、今の東京に建てられているたくさんのつまらないビルも、あと100年もたてば昔の香を残す素敵な建物として観光名所になったりするんだろうなぁ。
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明治という新時代をあらためて考えさせられた書
司馬さんは、明治という時代を貴重な時期と考えられています。その後の大正や昭和の時代は、それまでの日本の歴史から逸脱したものと言われていました。 その明治の時期を、6名の方々との対談を通して点検された書です。
「近代化の推進者 明治天皇」などは、興味深く読ませていただきました。 「日本人よ侍に還れ」などは、明治という時代がそれまでにない文明の改革がなされたことを象徴する内容のものです。 現代からあらためて明治という時代を考えることが必要だと、考えさせられた書です。
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 | 『時代の風音』 朝日新聞社 price : ¥525 release : 1997/02

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それぞれ他の代表作を読んでください
堀田善衛氏のエッセイで、現在も出版されているものはほとんど読んだだけに、この本には深く失望しています。司馬遼太郎氏の小説は二十年前に数冊読んだきりですが、同じように、この小説家らしさというものが生かされていないままだという気がします。 宮崎駿氏のアニメーションも好きでよく見ています。しかし、堀田と司馬という、全くタイプの違う著者をまとめての座談会の司会者としては、適役でしょうか。 それぞれの教養の形成や思い、というものに興味のある方は、他の代表作を読んで下さい。お手軽にまとまるようなスケールの作家ではありません。加藤周一氏が、ヨーロッパの知識人は、ありもしない本についてさえ読んだふりの会話を続けることができると言っていましたが、この本は、買うより、そうやって読んだふりをした方がいいと思います。
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大黒屋光太夫に感動
ロシアでの約10年もの漂人生活から帰ってきた、大黒屋光太夫のたくましさ、勇気に深く感動しました。後半は女王に謁見したりとなかなかに良い生活をしていたようですが、帰国を熱望し帰ってきたところもまたかっこいいです。COOL!! 当時のロシアの生活が直に伝わってきたような気もします。またリアルな江戸時代の日本人の気持ちも悲しく伝わってきます。 当然江戸時代の文なので多少読みにくいので星4にさせて頂きました。 是非ノンフィクションを読んでください。
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 | 『二十世紀〈下〉』 筑摩書房 price : ¥756 release : 2004/10

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20
私のこの本のひそかなオススメは「逆読み」です 下巻を先に買い、2000年のところから読み出し、1999→1998→(略)→1902→1901年と読み、最後にまとめとして「総論二十世紀とはなんだったのか」を読んで終わる 私も最初は普通に読みましたが「この本逆読みが出来る」と思って2回目は逆に読んでいきました。昔から現在に近づいていくのと、現在から昔へ戻っていくのはちょっと受ける感覚が違います。
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 | 『寂庵説法』 講談社 price : ¥440 release : 1988/03

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弱ってくるとこれを読みます。
エッセイは滅多に読み返さないわたしですが、なぜかこれは特別。 発売当初に手に入れて以来、何度も読み返してボロボロになってます。 わたしも頑張って戦わなくっちゃ、なんて思えてくる一冊です。他の著作に比べると確かに「普通の」エッセイかもしれませんが、 菜摘さんのおもしろさや独特な個性は、はっきり出ていると思います。 風俗嬢である前に、一人の女でしょ? だから、余計にその先の菜摘さんの作品を読んでみたかったなぁ、と 未だに思ってしまうのです。
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 | 『英語と英国と英国人』 講談社 price : ¥1,260 release : 1992/05

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痛快!文士 吉田健一の英語教育論
書名の通り、吉田健一が「英語と英国と英国人」について書いた文章を集めている。文士に語学を語らせるなら、吉田健一は適任であろう。その英語教育論は痛快の一語に尽きる。つべこべ言わずに引用する:
「前にも増してこの頃解らなくなったのは、英語というもの、又従って、英語を教えたり、覚えたりすることがこれ程までに仰山な事業であることである…英語教育関係の雑誌その他を見れば眼を白黒させる人間で、英語そのものについては何の不自由も感じないで暮しているのが幾らでもいる。」
「英語には文法がないのに近い。高等文法の一冊も読んでしまえば、後は各国の英語学者の遊び場で、どうでもいいことをこねくり返すのは学者の特権であるが、その飛ばっちりがただ英語を覚えさえすれば沢山な人間に掛かって来るというのは納得出来ない話である。」
「英語を習うくらいのことにシャムポリオンの態度を取るならば、古代エジプトの文字の秘密を探るというようなことは人間業ではなくなり、そして人間業でないと思うのは、英語を習うのに大騒ぎをする人間の錯覚に過ぎない。」
「つまり、随分、ご苦労な話なのであって、まだ英語を知らない子どもを掴まえて学校に行かせ、そこで英語を教えると称して英語というものは解らないことを痛感させるのが、今日の英語教育というものである。」
「英語学習」が「英語学学習」になっているという批判である。全面的に受け入れる必要はないが、英語に関わる人間なら、一度は覗いてみる価値がある文章である。
他に英語がうまいのを「ぺらぺら」と表現するが、これはそういう連中の軽薄さを表しており、連中は「外国人の冗談を聞いて大笑いしながら、自分にはその冗談の意味がわかって今、大笑いをしていることを認めて、それを自分の笑い声の中にも適当に忍ばせる」ようなことをするため、「日本で英語が旨い人間は、皆どこか様子が変である。」とさえ言う。痛快である。
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面白い
森茉莉の文章を読んでいると、元気が出る。 父譲りの男性的な骨格に、うねうねと女性的な文章。 森茉莉の性格がよく出ており、微細な観察眼でも屈託がない。 屈託だらけと言えばそうかも知れないが、そんなこともないだろう。三島への手紙も掲載されており、非常に面白く読める。
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 | 『人生の贈り物』 集英社 price : ¥650 release : 1996/12

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モノ「好き」なあなたに。
モノ「好き」(濁らない)であって、モノズキではありません。 モノが大好きな人は読むべきか、と。 私は単行本で持っていますが、文庫にもなったんですね。 バブル末期のころのもので、品物も多少バブリーな感じがしますが、 彼女のセンスと写真の美しさに息を飲みます。 近頃のこういった本は頑張れば手に入るようなものも多い気がしますが、森瑤子さんのそれは頑張っても手に入らないような ものが多く、目の保養になります。 正直、小説やエッセイは好きだったのですが、さすがに 時代を感じさせ(それだけ時代に即した作品だった、 ということでしょう)今はちょっと、と思うのですが、 これはそういうことはありません。おすすめです。
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革命対反抗
〜この論争はカミュの『反抗的人間』をめぐって争われたものですが、その内容についての議論というよりは、サルトルらの側からカミュへの個人攻撃、またその反撃の繰り返しのように思われます。ほとんど嫌味の言い合いに近いものも感じられます。 反抗的人間自体が革命のためなら殺人が許されるというのはおかしい、といっていますので、ここでサルトルの共〜〜産主義革命と、左翼寄りに居ながらも革命による殺人を否定するカミュの立場の違いがより明確に示されたのではないでしょうか。 この論争は結局サルトルの方が有利な形で終わったわけですが、これはサルトルが文学者であり哲学者でもあるのにくらべ、カミュがあくまでも文学の範囲内にあり、その主張や文体が文学に依っているものであるからではないでしょう〜〜か。 私個人としては、サルトルだけでなくカミュもまたその時代を反映し当時の若者に絶大な支持を受けていたのですから、その意見にはやはり耳を傾けるだけのものがあると思います。〜
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 | 『女ひと四季』 朝日新聞社 price : ¥630 release : 2003/07

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一生大切にしたい
テレビにて放映されているのをすべて見ていました。最初に本とガイドが出版されて ゆっくりと味わうように読んでいます。ビデオやDVDも出ています。いつか 時間を掛けて巡礼してみたいと思っています。巡礼?なんて? 思う方も本か映像を味わって見てください。人とは・・、歴史の流れ、今昔、人の一生のはかなく しかし、重くも感じらります。1巻〜10巻まで大切に思えて、壮大な計画を立てて大変さをエネルギーに変えて最後までやり抜いて10巻まで仕上げて下さった五木さんに感謝です。
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 | 『たった一度の人生だから』 いのちのことば社 price : ¥1,260 release : 2006/09/01

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さわやかなメッセージ
星野富弘さんの詩画集は出版される度に買っています。 この本は対談集なので表紙以外には、星野さんの絵は ほとんどありません。ちょっと残念ですが。そのかわり 星野さんの現在の姿や考え方が、日野原先生との やりとりの中でわかってきます。
「人生はマラソンよりもサッカー」という日野原先生の 言葉には、星野さん同様、私も引きつけられました。 疲れを覚える今日この頃、60歳でなくてもハーフタイムの 休みが必要です。
そして、星野さんからの「小さな達成感から大きな目標へ」 「贈る言葉が、『志』」というメッセージは、確かに 希望の灯火がわいてくるような存在感があります。
写真もきれいです。30分位でさっと読んだ後、何度か 読み返しています。
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 | 『雨の日はソファで散歩』 筑摩書房 price : ¥1,890 release : 2005/08/26

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死の香り
種村季弘さんの最後の作品です。至るところに死にかんする記述が見えます。ご本人も死というものを意識していたようです。とても味わい深い作品にしあがっています。(表紙も素敵です。クラフト・エヴィング商会のお二人が手掛けています。)
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ニヒリズムの果てに・・・。
何かやる気ねえなぁ〜・・・。仕事も死ぬ程、嫌だしって気分の時に読むとハマル。まあ中原昌也の場合はこんなん読む奴いないだろうと嘯いてても、誰かしら読むだろうし(少なくとも俺は)これが必要な奴らも結構いるのでは?もう書きたくないらしいけど、このまま、独自の路線で作品を書き続けて欲しいものです。
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 | 『文房具56話』 筑摩書房 price : ¥714 release : 2001/01

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文房具56話
あの民俗学などを書いた串田孫一が1970年代に残した古い文房具への思い入れの本。今では、もう完全に市場から無くなったものもあるが、物知りのおじいちゃんに、お茶を飲みながらお話を聞くような感じである。これを読むと日本人は確かにこのような分野で実に細かい発明をしていることが解る。小さな実用品への拘り、民俗学のお話です。
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 | 『世に出ないことば』 みすず書房 price : ¥2,625 release : 2005/09

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いつ出るのかを心待ちにしている数少ない本のひとつ
みすず書房の荒川洋治のエッセイ集は、いつ出るのかを心待ちにしている数少ない本のひとつだ。前2冊を読んですっかりファンになってしまったのである。とは言え、僕は詩というものが苦手で、荒川洋治の詩を読んだことはない。あくまでエッセイのファンなのだ。一編がだいたい2〜3ページと短いのが良い。読み易い。前2冊はいずれも、たまたま旅先の列車の中で読んだのだけど、そういうロケーションに、なぜかしっくりくる本なのである。この人は詩人でありながら、詩ではなく小説をよく取り上げる。それも、今の時流とはまったく関係のない明治〜昭和の埋もれた文学作品である。川崎長太郎、小沼丹、葛西善蔵...そう言えば、島村利正の「仙酔島」についてのエッセイを読んだ半年後に、ほんとにたまたま現地を訪れることになるという不思議な体験もした。とは言え、荒川洋治が取り上げる作家の本は、読もう読もうと思って結局読んではいない。とても興味はあるけれど、やっぱり取り上げられる本よりも、それを取り上げる荒川洋治のエッセイが僕は好きなんだな。好きだっていう気持ちが伝わることが好きなのかもしれない。ただ、この人は「キライ」と言うこともはっきりと言う。こだわったり、怒ったりっていうのがとても素敵で、そこが魅力なんだけど、今回のエッセイは、前2冊に比べると、ちょっと独善的、感情的なところが気になって星4つ。前2冊は文句なく星5つです。 作家、作品についてのエッセイも興味深いけど、地図や辞書に対する独自のこだわり方にも共感する。これも取り上げる対象というよりは、取り上げる側の人間、荒川洋治の面白がり方に対する興味なんだよなぁ。 自分のこれまであんまり関心のなかったことを、こんなにも好きで自分の方法で楽しんでいる他人がいるってことを、こうして知るのは、とても新鮮なことである。
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 | 『超弩級』 河出書房新社 price : ¥1,365 release : 2003/12/18

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ちょっと期待はずれ
いまは亡き消しゴム版画家ナンシー関の対談集。正直言って全体にテンションが低く、消しゴム版画も少ないのでもの足らない。蓮舫は国会に出てくると10年近く前に予言した慧眼はさすがだけど。この後同じ河出書房から出た超高校級の方が数段面白い。
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とても参考になります
今まで悩んでいた事、疑問に思っていた事がの正体がようやく分かりました。 NPO法人立ち上げの様子から活動内容、ADHDの人が日常生活をよりよい物にするための具体策などはとても参考になり、この問題で悩んでいる多くの人にとって励みにもなりますし、役立つと思います。 ただ、専門書ではありませんので、より高度な情報を求めておられる方には別の本をお奨めしますが、そのレベルに進むための足掛かりとしても、本書は十分に役立つことと思います。 続編「ビクビクするのはやめようよ!」も購入して、これから読むところ。楽しみです!
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