地図をやるから、後は勝手にしろっていうのはどうか!でも地図貰えたからいいかな。
職業というものに対して常に誠実で人生を楽しむための方策を自分なりに考えているこの本の中に登場する人物たちは、とても魅力的にそして身近に感じることができました。
この作品の中ですごいなと思ったのは、いいお客さんを選ぶという行為について語っている場面が複数出てきたことです。
大量生産、大量消費に流されず本当に尊厳ある仕事をするためには自分自身がその仕事に対して誠実であると同時に、それを評価するお客さんの存在ってとても大事なんだなと思いました。
その関係性が、今後の日本においてもとても必要なことになるのではないかな?と考えたりしました。
私は、生徒が聞いていなくても、理解できずにいても、まったく構わずに教師が一人で喋りつづけるというスタイルの授業の効果に疑問を持っていた。そのため、自分が教師となってからは生徒に自分の意見を書かせる、発表させる、話し合わせる、といった自主的な活動を重視する授業をし、その効果も感じていた。だから本書のタイトルを見たときには反感を持った一方、もしかしたら自分は重要な過ちに気づかずにいるのかと不安も感じた。
読んでみると、本書は生徒一人一人の自主的な活動を否定するどころか、むしろ重視している。ただ、そういう授業で絶対に忘れてはいけないこと、そして今、現場の教師が忘れそうになっていることを指摘してくれているのだ。たとえば以下のような大村はまのことばである。「自由にやってごらんと言って、先生はただ見ているだけ。これがいいのではないかとか、こんなことを考えてみたらどうかとか、はっと気づくようなことを言えるのが教師ではないの。」「よく読みなさいと言う。そこまではやるけれども、読んでいるとき読む力がぐっと伸びることをなんにもしてやらない。書きなさいとも言いますね。でも、書いているときにその人がいい書き手になるコツを教えない。」実に耳が痛かった。しかし、本書を読んでから、自分の授業は変わったと思う。そしてもっと良い授業に変えていけると思っている。
今、生徒主体の授業をしている教師の皆さんは、本書を読んで自分の教授法が否定されるのではなく、改善できる方法を見つけられるはずである。
バウハウスを知らない人への補足を少ししてみました。ちょっと熱くなってしまいましたが・・・。この本には、美しさとは一体なんなのか?言葉では表現しづらい面をきちんと説明されています。今後、芸術活動をする人にとっては買って損はないと思います。