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歴史・時代小説
艶まくら浮世草子
艶まくら浮世草子
ミリオン出版
price : ¥660
release : 2005/07/16

窯変 源氏物語〈7〉
窯変 源氏物語〈7〉
中央公論社
price : ¥999
release : 1996/03

玉鬘(たまかずら)

胡蝶(こちょう)・蛍(ほたる)・常夏(とこなつ)・篝火(かがりび)・野分(のわき)・行幸(みゆき)・藤袴(ふじばかま)の七帖をおさめた窯変源氏の第七巻です。

全巻通して主人公は玉鬘と光。光と玉鬘の関係に、この巻は賛否両論になりそう。かつて、紫の上を育てた光は玉鬘を「魅力的な女性」としてどう教育していくのか?その様子はこの本をご覧あれ。

光が自分の落胤の姫を(ほんとは玉鬘は内大臣の姫なんだけれど)捜し出した、と聞いて、自分も捜す内大臣がおかしい。

それで「見つかってしまった」「近江の君」の日本語は窯変源氏の中でも唯一に近く「美しくない日本語」。大笑い!内大臣との漫才が最高におもしろい。

そして、どうも女性関係がいまいちらしい夕霧が、「野分」(台風みたいなものです)で、紫の上を垣間見てしまう。「父の思い人はこのように美しい人なのか!」と思い悩む「だけ」の夕霧は後に「まめ人」といわれるだけあって律儀者です(褒めています)。

次巻八巻で大事件が起こります。その緊張感をふくらませながら読む者を飽きさせない仕掛けを施した紫式部とそれを華麗に再現させる橋本治には本当に恐れ入ります。

小説 封神演義
小説 封神演義
PHP研究所
price : ¥720
release : 2000/07

新鮮な視点から捉えます。

封神演義と言っても、割とオリジナル色の強い、新鮮なお話です。
殷代に実際行われていた呪術や祭事、自然現象からくる仙術などが描かれていて、当時の民衆の迷信深さや、辛い時代背景などが垣間見えます。
勿論太公望をはじめ、楊セン・ナタ・黄飛虎・竜吉公主といったお馴染みのメンバーも大活躍!

永遠の敵役・妲妃のちょっと切ないエピソードや、李靖らとのゴタゴタを通して成長していく少年・ナタの複雑な心境など、見所は盛り沢山!
勇気あり友情あり愛情あり・・・一味も二味も違った封神演義、マンネリ脱出に最適だと思います。

双調平家物語〈6〉保元の巻(承前)
双調平家物語〈6〉保元の巻(承前)
中央公論新社
price : ¥1,890
release : 2000/06

円を創った男
円を創った男
文藝春秋
price : ¥1,995
release : 2006/02/15

司馬遼太郎の再来

「時はまさに近世江戸から近代明治時代に入ってまもなくの,佐賀藩出身の大隈重信の赫赫たる武勲も無く,財務の実務
によってのみ,明治政府の高官にのぼり詰めて行く話。天と地がひっくり返った様な世情。明治政府の道のりも険しく,重信が
長崎で商人相手に培った財務への才を駆使して,次から次に起こる国難を見事に乗り切って行く姿は,この小説の最後の方

に記述している20円金貨の中央に刻印された太陽に黎明の光が反射して,煌めき渡った様な姿であったので,読んでいて非
常に痛快であった。歴史の本では,新貨条例を公布して,金本位制を定め,円,銭,厘の十進方を採用したとのみ記述され
ている事が,重信がどんなに苦衷を感じながら,乗り越えて行ったか見事に記述されている。

また,重信の目線から,明治政府の混沌から脱出して行く姿が垣間見られるので,少なくとも日本全国の日本史,社会科の
先生方には一読をお薦めしたい。この本は歴史小説とは云え,立派な歴史書としても使えそうなので,重信の逸話をこの本
から引用して,生徒に話したらどんなに喜ばれる事か」
小説 立花宗茂〈上巻〉
小説 立花宗茂〈上巻〉
学陽書房
price : ¥1,575
release : 2000/05

”義”

九州柳川城主立花宗茂。実父に高橋紹運、義父に立花道雪という二人の偉大な父を持つ。
島津の侵攻に耐え大友家を支える。関が原の合戦では成り行き上西軍につき一度は改易されるがこの男の”義”によって敗将(勝った側から見れば逆賊)だがもう一度柳川城主に。これほど”義”に厚い人物はいるのだろうか?感動できる作品です。
徳山道助の帰郷・殉愛
徳山道助の帰郷・殉愛
講談社
price : ¥1,260
release : 2003/10

ふるさとは心の中に持とう

日本は悲惨な戦争を経験した歴史があります。で、文学作品の中には戦争体験に基づいた小説も多いわけです。
大抵は、一市民や一兵卒として戦争に巻き込まれて色々苦労した、と……
もちろん過酷な状況の中だからこそ優れた文学作品も生まれるのであって、それを否定するつもりは毛頭ありませんが、たまには違った視点の作品も読んでみたいものです。
『徳山道助の帰郷・殉愛』に収録された表題作「徳山道助の帰郷」では、陸軍中将まで昇り詰めた男の視点で、戦争と、その後の不如意が描かれています。
結局陸軍中将ほどの偉い人でも、巻き込まれて流されて落ちていくだけだったということです。

ふるさとは遠きにありて思ふもの、という言葉がありますが、徳山道助と故郷の関係を軸として小説は描かれています。故郷とは、つかず離れずの関係が良いようです。

早世の作家柏原兵三が自分の祖父をモデルとして書いた作品です。だから軍歴誇示の手前味噌や自己弁護に陥りがちな自伝とは違って、それなりの客観性を保ち、ある程度批判的な要素を持っています。

小説 立花宗茂〈下巻〉
小説 立花宗茂〈下巻〉
学陽書房
price : ¥1,575
release : 2000/05

まっすぐな心は、人を魅了する

 関が原に負けて、領地を没収される立花宗茂。
何もなくなった。
それなのに、家臣達は立花宗茂についていこうとする。

例えどんなことがあっても殿様(立花宗茂)に生活の苦労をさせて
はいけない。大名に戻れる可能性など無い。それなのに、家臣達は
ついていこうとする。

しかし、時代は彼を放ってはおかなかった。

本多正信に見出され、徳川秀忠に気に入られる。
東北の小藩に赴任しても、その地に骨をうずめる覚悟で取り組む。
何をするにも、真剣で、誠実に取り組む。

私達が一番大切にしなければいけないことが、この人物の中には
ある。それを読み込んで、読み取って欲しい。

幽霊船
幽霊船
新潮社
price : ¥580
release : 1988/09

武則天〈上〉
武則天〈上〉
毎日新聞社
price : ¥3,360
release : 1998/03

大作という言葉すら薄っぺらい

これほどの作品に出会ったことはなかった。
丁度、入院中に、
とてもとても軽い気持ちで文庫本の1巻を入手した。

そのときの自分の状況が
社会復帰できるかという不安の中で
普通の精神状態ではなかったからかもしれないが、
そのときの衝撃は今でも忘れられない。

読破後、
これぞ「文豪の作品」という言葉が頭をよぎった。
文豪という言葉の定義なんて知らないけれど。。。

「女性が政権を取った」から
働く現代女性を励ます、などという、
安易な連想の陳腐さを、この作品は叩き壊す。



歴史・時代小説
夢のまた夢〈第5巻〉
夢のまた夢〈第5巻〉
文藝春秋
price : ¥1,529
release : 1994/01

秘悦花―蜜猟人・朧十三郎
秘悦花―蜜猟人・朧十三郎
学習研究社
price : ¥590
release : 2005/09

月とよしきり
月とよしきり
集英社
price : ¥1,680
release : 2005/09

妖怪
妖怪
文藝春秋
price : ¥620
release : 2001/10

晴れた空〈上〉
晴れた空〈上〉
集英社
price : ¥750
release : 1994/07

晴れた空〈中〉
晴れた空〈中〉
集英社
price : ¥750
release : 1994/07

晴れた空〈下〉
晴れた空〈下〉
集英社
price : ¥750
release : 1994/07

徳川秀忠〈中〉
徳川秀忠〈中〉
徳間書店
price : ¥652
release : 1995/02

死化粧―介錯人・野晒唐十郎
死化粧―介錯人・野晒唐十郎
祥伝社
price : ¥600
release : 2006/07

夜半の綺羅星
夜半の綺羅星
小学館
price : ¥1,470
release : 2005/03



歴史・時代小説
乾坤の夢〈下〉
乾坤の夢〈下〉
文藝春秋
price : ¥580
release : 1999/12

器の違いを痛感する

 大阪の淀殿と徳川家康の器の違いを痛感します。
どんなに、優秀な社員がいても、社長がボンクラでは話しに成らない
ことも強く感じます。

真田幸村・後藤又兵衛を擁していながら、彼らの意見を取り上げない。
戦場でも、場内でも、自分の意見を優先する。
読んでいて、淀殿と大野の言動と行動には腹立たしくなります。

● 志は育てるものなのだ

徳川家康は、天下人になろうと最初は思っていなかった。
彼は、一歩先・一歩上を見続け、確実に登ってきたんだ。
彼の”志”は、織田信長や豊臣秀吉とは明らかに違う。

織田信長や豊臣秀吉の”志”は、かなり早い時期に”天下統一”にあった。
徳川家康は違う。”志”を育て続けてきた結果が”天下統一”に繋がった。

人間には、多くの生き方がある。

改めて、それを感じました。

太閤暗殺
太閤暗殺
光文社
price : ¥650
release : 2004/03/12

魅惑の大作

空港で手にとってから旅行中一気に読み切ってしまった。
太閤秀吉を暗殺しようとする石川五右衛門、その一味。木村常陸介や石田三成、前田玄亥などの政争からも目が離せない。もちろん、謎が解けはじめると全てが明るみに晒される。
歴史小説好きの人には、必見の作品。骨のある作品なのでぜひ一度読んでみてはいかが。
花鳥の乱―利休の七哲
花鳥の乱―利休の七哲
講談社
price : ¥680
release : 2001/04

陰陽寮〈6〉平安地獄篇
陰陽寮〈6〉平安地獄篇
徳間書店
price : ¥1,260
release : 2002/03

剣闘士スパルタクス
剣闘士スパルタクス
中央公論新社
price : ¥1,890
release : 2004/05

主人公の視点で濃密に描かれるが・・

共和制ローマ末期、奴隷剣闘士スパルタカスによる反乱という史実を描く。
ストーリーは終始、ほぼスパルタカスの視点で描かれる。これにより主人公の濃密な心理描写、蜂起の決断や蜂起後のスパルタカスの焦燥感や孤独を際だたせる効果を上げている。一方で、ストーリーの視野が主人公のみとなることで、ストーリーの広がりが限定されるような印象を受けた。
また、重大な戦闘やエピソードを省略して事が終わった後で回想という形で描く手法を多用しているのが顕著。

こうしたストーリー展開上の特徴は、蜂起当初の仲間たちが死んだ中盤以降において特に目立つ。
反乱軍はイタリア半島を南北に縦断し、いくつもの討伐軍を打ち破るのだが、このような外部の状況に関する俯瞰的なまとまった描写はない。元恋人やパトロンとの再会、討伐のローマ軍との戦闘といった様々ななエピソードが、断片的できちんと終了しないまま、スパルタカスの心象風景を中心に進んでいくようになり、作品はきちんと描くことを辞めたように、急ぎ足になり、ふつりと結末を迎える。
人間勝負〈上〉
人間勝負〈上〉
新潮社
price : ¥660
release : 1987/04

女龍王神功皇后〈下〉
女龍王神功皇后〈下〉
新潮社
price : ¥740
release : 2002/02

女龍王神功皇后〈上〉
女龍王神功皇后〈上〉
新潮社
price : ¥740
release : 2002/02

わが屍は野に捨てよ―一遍遊行
わが屍は野に捨てよ―一遍遊行
新潮社
price : ¥460
release : 2005/01

一遍上人の凄味

 一遍上人についてはよく知りませんでしたが、仏教に興味があるということもありますが、何よりも「わが屍は野に捨てよ」という題名に惹かれてこの本を読みました。
 空海や最澄のように、本拠地となる寺を持たず、すべてを捨てて遊行に明け暮れた一遍上人の人生には凄味があります。また、「わが屍は野に捨てて、けだものに施すべし」などという言葉は凄すぎます。これは仏教という宗教の究極のかたちだと思います。
 ただ、一遍上人は初めから雲の上にいるような人だったのではなく、武士であったために犯した罪や、愛欲に苦しんだ人で、その果てに悟りに到達したのである。
 作者は、一遍上人にかなり思い入れがあるように感じます。そのため、非常に読み応えのある小説になっています。
窯変 源氏物語〈14〉
窯変 源氏物語〈14〉
中央公論社
price : ¥1,121
release : 1996/10

素晴らしき「窯変源氏物語」!

昔々、学生時代に「源氏物語」にちょっとだけ触れることがあった。
そのとききちんと読まなかったことがずっと心に引っ掛かっていたのだが、ン十年後、橋本氏の「窯変源氏物語」を読み始めてからその面白さにぐんぐん引き込まれ、この本と巡り会ったことを本当に嬉しく思った。
氏の豊富な語彙に、日本語の素晴らしさを思い知らされ、その文章がつむぎだすきらびやかな、情趣あふれる王朝物語に酔った。
改めて、1000年の昔に一女性が(書いたとされている)このような複雑な心模様を描いた大長編の物語を日本で生み出してくれたことを誇らしく思った。
そして橋本氏を尊敬する。


歴史・時代小説
落日燃ゆ 城山三郎 昭和の戦争文学 第五巻
落日燃ゆ 城山三郎 昭和の戦争文学 第五巻
角川書店
price : ¥1,995
release : 2005/10/22

東京裁判の欺瞞を暴く

 この「広田弘毅」の生涯についての単行本を読んだのは、もう25年くらい前になるであろうか?
 東京裁判における唯一の文人にしてA級戦犯とされた広田弘毅氏の生涯と、東京裁判の理不尽さを余すところなく伝えてくれる。特に東京裁判の主席検察官キーナン氏が(重罪を求めるのが検察官の仕事なのに)ウエッブ裁判長の死刑判決に異を唱えたくだりは、この裁判の茶番性を如実に物語っている。
 広田弘毅と東条英機が「共同謀議」を行なうことなどありえないのは、誰でも知っていることである。ところが、ナチスドイツと違って、「独裁者」というべき存在がいなく、強いて最大の責任者というべきであった天皇陛下は「君臨すれども統治せず」を貫いたという、日本の最高意思決決定システムの「不思議さ」は最後まで欧米人に理解されないまま、東京裁判は終わった。

 広田弘毅
 この、若い頃右翼の団体に所属したことはあるにしても、どちらかといえばリベラルな外交官がいけにえのようにしてA級戦犯になり、靖国問題の対象にされる悲劇を、私は悲しむ。
風の陣[天命篇]
風の陣[天命篇]
PHP研究所
price : ¥1,785
release : 2004/12/16

蝦夷を遠く離れて

話が都を中心に進み、争いもさして起こらないままに進んでいきます。
平穏な時代を過ごしたと言うことなのか、淡々とした内容です。
権力争いは都の本流でも、蝦夷にとっては蚊帳の外の話。その蚊帳の外が煩わしい火種を生みます。
それほどの風は吹きません。だからこそ、この後の嵐が恐くなります。
風よ聞け 雲の巻
風よ聞け 雲の巻
講談社
price : ¥489
release : 1996/10

興亡三国志〈1〉
興亡三国志〈1〉
集英社
price : ¥880
release : 2000/01

天才は天才を知る

楊脩徳祖にもっとも好意的な小説である。
ビジネスジャンプの連載では曹操の死で終わったが、
単行本ではそれ以後の時代を書き足しています。
何と言っても楊脩徳祖の死後に孔明が楊脩徳祖の事を語るシーンがあるのが素晴らしい!
1000年に一人の天才軍師諸葛孔明も、楊脩徳祖のことを有り余る才の持ち主と認めていたのだ!!
天才は天才を知るってとこですな。うふふ。
福沢諭吉―日本を世界に開いた男
福沢諭吉―日本を世界に開いた男
集英社
price : ¥377
release : 1991/07

柴田勝家―「鬼」と呼ばれた猛将
柴田勝家―「鬼」と呼ばれた猛将
PHP研究所
price : ¥700
release : 1997/10

ランク2

 ミステリーっぽい歴史物語。秀吉の出生をミステリー仕掛けにしてある。だが戦国時代の本を読むときの期待感、ドキドキ感がない。歴史っぽくない。かといって現代風でもないく、中途半端。
新選組×坂本竜馬 ラブ・アンド・ピースぜよ。―坂本竜馬はジョン・レノン?
新選組×坂本竜馬 ラブ・アンド・ピースぜよ。―坂本竜馬はジョン・レノン?
プロデュースセンター出版局
price : ¥1,260
release : 2004/02/01

すごくあったかい。

坂本竜馬が喋る土佐弁がすごくよかったです。
なんだか暖かさを感じたし、土佐弁で言う彼のロマンは
かなり愛嬌があり同感できます。
坂本、土方、沖田の三人の視点で見る幕末は、
あまり深く考えずに入り込めてとてもよかったと思います。
沖田の最後もすごく切なかったし、終わり方もよかったです。

この本は、私が新撰組という存在をしって初めて買った本です。

とても解りやすく、さらに面白い書き方をしているので
初めてでも楽しく読めました。新撰組にハマったきっかけです。

三人の気持ちがとてもよくわかり、体温までも感じるような
この暖かさはとても好感がもてました。
さらに、千葉さな子という存在も光っていて、
オススメの一冊です。

しかし、近藤と伊東という存在がかなり薄かったです。
藤堂平助の最後ももう少し濃く書いてくれたらなー
という感じが残りました。

沖田総司、土方歳三、坂本竜馬の体温を感じたい方、
むずかしい本は苦手だという方にオススメです。

中国傑物伝
中国傑物伝
中央公論社
price : ¥740
release : 1994/09

中国史の副読本

最近なぜか陳舜臣、中国ものにはまっているので読んでみた。

著者があとがきに「よく歴史上のすぐれた人物に学べ、といわれるが、正直なところ、私は彼らに学ばねばならなくなるのはご免蒙りたい。
 私は読者の皆さんに、ここに登場した十六人の傑物がほかの生き方ができなかったのだろうか、と思いながら読んでいただきたい。なぜなら作者はそう思いながら書いたのだから。」
だが、私が思うに、著者のこだわりはそうせざるをえなかったヒーローたちを描写しようとしているように思える。
しかも少し視点を変えたヒーロー観である。たとえば戦国時代を終わらせた秦の始皇帝、漢を開いた劉邦、モンゴルのチンギスハーンなどは世界史に名を残すヒーローだが、彼らを取り巻くキーパーソンとして16名の傑物を記述している。始皇帝の代わりに呂不韋を、劉邦の代わりに張良をチンギスハーンの代わりに耶律楚材をである。
こういった魅力的な人物を描く筆者が好きだし、素材を提供してくれている中国史にも敬意を払いたい。

夕霧の剣
夕霧の剣
角川春樹事務所
price : ¥756
release : 2004/09

関ケ原連判状〈下巻〉
関ケ原連判状〈下巻〉
新潮社
price : ¥660
release : 1999/11



歴史・時代小説
万両剣―新三郎武狂帖
万両剣―新三郎武狂帖
角川春樹事務所
price : ¥735
release : 2006/12

うわばみの記
うわばみの記
集英社
price : ¥630
release : 2006/11

紅の肖像―土方歳三
紅の肖像―土方歳三
文芸社
price : ¥1,575
release : 2004/02

自由度が高くてワクワク

こういう自由度が高くて、生き生きした作品はかなり好き。
どこかでこの小説は時代小説じゃないと書かれてましたが、
実際そう思う。
気むずかしい表現や説明文で雰囲気を壊してしまうこともなく、
他の人も触れていますが、短編小説のようなテンポでサクサクいけます。

何にも束縛されず「飛んでる」って感じですか?
そんな自由な雰囲気が好きで、読んでいて最初から最後までわくわくしていました。
ただ楽しいだけじゃなく、心に残るシーンも多かったです。
言葉のセンスが高くて、今後ずっと心に残っていくんだろうなと感じられる言葉も多かったです。
私はかなりおススメですね。

会津士魂 続1  集英社文庫 さ 5-28
会津士魂 続1 集英社文庫 さ 5-28
集英社
price : ¥650
release : 2002/07

城盗り藤吉郎
城盗り藤吉郎
角川春樹事務所
price : ¥800
release : 2005/03

子産〈下〉
子産〈下〉
講談社
price : ¥650
release : 2003/10

若干トーンダウンか?

前半に続きいよいよ子産が時代の表舞台に出てくる後半ですが、
本人が至って秀才肌な為か、本国がこうもりの様に煮え切らない情勢
のためか、面白いことは面白いのですが若干内容にのびやかさが
無いのが少し残念でした。上下巻通して読んだ感想としては、
もちろん満足感があるのですが、後半どちらかというと子産の描写が
優秀な政治家(官僚?)像に終始している部分が、上巻の子供時代の
描写に比べトーンダウンしているように感じました。
異風者(いひゅもん)
異風者(いひゅもん)
角川春樹事務所
price : ¥714
release : 2000/05

身分差ってやつぁ…

佐伯氏では珍しい(?)単発ものです。主人公、数馬源二郎は肥後(現熊本)人吉の下士にして愛州陰流という(国許ではお家芸だが田舎剣法)の達人。剣の技だけでなんとか封建社会の中で浮上しようというところ。物語は藩中のもめ事に端を発し、江戸藩邸まで重役の護衛の旅をするのだが、いざ国に戻ってみると一家斬殺、そのまま仇討ちの旅に出る。幕末から明治までの話しだが、なぜ源次郎が捨て駒にされなければならなかったのか。そこには「所詮身分の低い者」という封建社会の暗い身分差が、何百年も人の心に横たわっているという事情があるからだ。実際、敵討ちなんて面倒臭い事の筆頭だろう。どんなに高潔な志を持っていたとしても、下郎と呼ばれ、人生を他人に掻き回される不条理。当時の雰囲気は伝わってくる。しかし佐伯氏の真骨頂はやっぱりシリーズ物にあると思うのだ。ここしばらく御無沙汰の「鎌倉河岸シリーズ」がめちゃくちゃ読みたい!
鑑定師(めききや)右近 邪剣狩り
鑑定師(めききや)右近 邪剣狩り
ベストセラーズ
price : ¥690
release : 2006/09

噂の皇子(みこ)
噂の皇子(みこ)
文藝春秋
price : ¥1,050
release : 1988/09

晏子〈中〉
晏子〈中〉
新潮社
price : ¥1,995
release : 1994/11





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