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文学・評論
図説 奇形全書
図説 奇形全書
原書房
price : ¥3,570
release : 1999-09

面白い!

これは当に奇形の人を面白がって読むです。
奇形の人がどうなってるのか興味津々…だけど
資料がどこにもない!
と思っているみなさん、まずはこれを読みましょう。
googleで検索しても出てこない話ばかりです。


社会に対する怒りだとか、倫理観だとかは
まずは対象を知ってから感じるべきです。
そのためには100点満点といってもいい資料です。
もちろん嘘とか中途半端な話もありますが、
それはそういう話もちゃんと掲載した
モネスティエさんを褒めるべきでしょう。
あと前書きでも述べられている通り、
これは「奇形ってどんなん?」という単純な疑問から
作られたであり、
奇形の人の人権だとかについて
主張したりするタイプのではありません。
あくまで知識のためだけのです。
零―zero (電撃文庫)
零―zero (電撃文庫)
メディアワークス
price : ¥662
release : 2002-03

ゲームとはかなり違います。

ゲームとは相当離れた感じを覚えます。ストーリーともまったく別物でした。面白いのが他の小説には無い斬新な切り口から入って行く所ですね。
切り口が違ってもやはり零独特の恐怖はありますね。怖さはあまり変わりません。
ただ、色々とゲームには無いキャラを登場させたり、後日談がまったく違ったりするので
まったく切なさや悲しさはありません。ギャグでは無いながら、「何コレ、ギャグ?」と思ってしまうような気さえします。
零と云うのは主人公や生贄になった者達の痛み、苦しみ、悲しみというものと共感できるからこそだと思うので、ちょっと期待外れでした。

対談集 日本人への遺言 (朝日文庫)
対談集 日本人への遺言 (朝日文庫)
朝日新聞社
price : ¥420
release : 1999-01

本人への遺言 (朝日文庫)" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
色あせない遺言

 司馬遼太郎のまさに遺言集である。
 時が経過しても色あせることなく、今もって私たちに訴えかけてくる遺言集。
 日人とはなにか、そしてこれからどうあるべきかについて考えさせられる。
恋愛中毒 (角川文庫)
恋愛中毒 (角川文庫)
角川書店
price : ¥600
release : 2002-06

これが恋愛小説?ストーカーホラー小説だと思いますよ

恋愛中毒とおもっているのは、人だけで、どう見てもストーカーですよね。一方的に盛り上がって、自分の思い通りにならないと犯罪まがいの行為に走る。ストーカーされる側の迷惑、恐怖がリアリティをもって、伝わってきます。こんな人に目をつけられたら、人生を狂わされるか、殺されるか・・・。ホラー小説として一級品だと思います。
恋雪 (SHY NOVELS 184)
恋雪 (SHY NOVELS 184)
大洋図書
price : ¥903
release : 2007-07-18

ほんのり苦いストーリー

最近はまっている砂原糖子作品。
当の田舎(しかも離島)から上京した幼馴染であり恋人を慕ってきた湊。
かつて恋人だった成明は都会の暮らしに慣れ始め島や湊の大切さを見失っていた。

この話はどこへ転がるのか、湊の頼りないくらいのはかなさは何故か…。
最初、成明が『彼女』を思って湊を抱くシーンは引き、その後どうして湊への後ろめたさが愛情へ変化していくのか…。
勝手な男だなと不快感が生まれました。
湊が成明から離れていくところからは湊の生い立ちが明らかになり
彼の性格形成に真実味が出、成明が島に戻ることで彼の思いが自然に湊へ向かっていく
描写で引き込まれました。
何も拠り所がない湊が成明から離れる心の寂しさ決意が(偶然その後再会するだろうと思っていても)泣けました。
今のところ読んだ砂原作品では???と思う展開で湊の心情がもっと深く知りたかったですが
成明視点の描写は少し物足りなかったです。
最後郷里への想いが冒頭の一行へつながる手法はスッキリしていて良かったです。

金田一耕助The Complete―日本一たよりない名探偵とその怪美な世界 (ダ・ヴィンチ特別編集 (6))
金田一耕助The Complete―日本一たよりない名探偵とその怪美な世界 (ダ・ヴィンチ特別編集 (6))
メディアファクトリー
price : ¥1,575
release : 2004-06

本一たよりない名探偵とその怪美な世界 (ダ・ヴィンチ特別編集 (6))" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
我々に強烈な印象を与えた犬神佐清の仮面と両脚

この書物についての魅力は先の大将さんとサマンサさんが全てを語りつくしているので私が今さらとやかく言うつもりはありません。
金田一といえば、『犬神家の一族』につきるのですが個人的には横溝ブームの仕掛人である角川春樹氏の復帰第一声ともいえるインタビューが一番興味を示しました。
以前、何かの話で角川映画公開以前『犬神家の一族』の読者の人気度は1位『八つ墓村』2位『獄門島』3位『悪魔の手毬唄』の次の4、5番人気であることを耳にしたことがあるのですが映画公開以後はみなさんも御存知のとおり現在における金田一シリーズの代表作になりました。物語の面白さでは『八つ墓村』や『獄門島』は決してひけをとらないのですが、なぜ『犬神家の一族』がこれ程までに人気が高いのかと考えると(映像というビジュアル効果も大きいのですが、)やはり主人公金田一耕助に匹敵する以上に個性あるキャラクター・犬神佐清の存在が大きかったのだと思います。黒ずくめの頭巾の下あの強烈な仮面やあと湖の水面から突き出た両脚が何よりも我々に強烈な印象を与えました。
余談ですが、シンクロナイズドスイミングで『犬神家の一族』という題目で演舞をやって頂けたらおもしろいだろうなあと思う今日この頃です。

夜夜(やや)の月 (ラヴァーズ文庫)
夜夜(やや)の月 (ラヴァーズ文庫)
竹書房
price : ¥600
release : 2006-01-25

読後感も爽やか


お金のために愛人契約を交わすという設定もそそられますが、
主人公のひた向きさや優しい性格に癒されます。相手の男性も魅力的でサクサク読めました。
Hも痛いだけではなくて愛情や想いが感じられてよかったです。
また主人公が自分を成長させていく過程が素敵でした。
こういう要素があるお話はいいですよね。
テーマ的に絵画が好きな人も楽しめるのではないでしょうか。
ドキドキハラハラの展開を求める方には物足りない部分もあるかもしれませんが、
登場人物の心情が丁寧に描かれていて好感が持てると思います。
純愛という言葉が似合いそうな作品。読後感も爽やか。おすすめです。
赤毛のアン (完訳クラシック赤毛のアン)
赤毛のアン (完訳クラシック赤毛のアン)
講談社
price : ¥1,680
release : 1999-05

親の成長

孤児のアンが、マシューとマリラとともに成長するどたばた喜劇。
カナダの自然の風景、個性ある登場人物、心温まる物語。
少女が、自立心を持って、生きていこうという積極的な姿勢が心強い。

あしながおじさん、少女バレアナ(ポリアンナ)、小公女などとともに、少女文学の最高傑作だと思われます。
その中で、子供の成長に伴って、親も成長していくことが分かるお話です。

ps.
原文はWEBにあがっています。ダウンロードして英語で読むことができます。
翻訳の善し悪しは、読み比べたことがないのでわかりません。
文化の変換は、時代によって違う可能性があるので、ある期間が過ぎたら翻訳し直すことも意味があると思われます。
キリンと暮らす、クジラと眠る
キリンと暮らす、クジラと眠る
講談社
price : ¥1,470
release : 1998-07

想像の翼をひろげよう

いやはや面白いだった。一応博物学入門と書かれているが、読んでいるうちになにが真実でなにがそうでないのかわからなくなってきた。「もしも○○が××だったら」という想像のもとに、色々な動物について考察している。たとえば「もしもゾウがシェパードくらいの大きさだったら」とか「もしもペンギンに手があったら」、「もしもゴールデンハムスターの茶色の毛が当の黄金だったら」などなど。動物についての考察のはずが、どんどん脱線して途方もない夢の世界へと誘われていく。

ユーモアに満ちたで、文をより楽しくするゾーヴァの絵が18点収録されており、ずいぶんと贅沢な一冊だなあと思う。(その割りに安い)
夢の卵 (アクア文庫)
夢の卵 (アクア文庫)
オークラ出版
price : ¥580
release : 2005-06

忘れられない作品です。

皆さんが素晴らしいレビューを書かれているので、もう書く必要はないのですが、
当に良い作品だったのでせめて感想を・・・。

物語そのものの素晴らしさ、しっかり伝わってくる温かな心情は勿論のこと、
終始文学的な雰囲気であるにも関わらず嫌味がなく、その繊細さに驚くような
表現もあり、それらが物語をより引き立てています。
なんというか表現がとても涼やかで気持ちよいのです。
11歳に退行した詩草と、戸惑いながらも心を寄り添わせようとする太夏志の
ふれあいには当に胸が震えました。
実年齢に戻った詩草が「傘」についての質問をした時の太夏志の心情には
もう大泣きでした・・・。
ハデさもなく、「泣かせよう」的な思惑も感じないのに、もうずっとうるうるしながら
読みました。
今さんの挿絵も、「この物語にはこの人しかいない!」ってくらいしっくりハマッてて、
相乗効果抜群でした。
同人誌を購入して1話だけ読みましたが、なかなか全てを手に入れることはできま
せん。
いつか、それらをひとまとめにして出版していただけると嬉しいです。
当に、自分BL史に残る名作でした。
あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント (講談社文庫)
あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント (講談社文庫)
講談社
price : ¥470
release : 2003-11

【商品詳細】

岸田戯曲賞作家で、舞台のほか映画の脚・監督を手がける鴻上尚史。テレビやラジオでの活躍もめざましい。書は著者の20年におよぶ演出経験から編み出した魅力的な人になるためのヒント集。メイクやヘアスタイル、ファッションと同様に、ふだんは意識しない感情、声、体、言葉にも気を遣おうというもの。これまでにない「素敵な自分に出会うための」ハウツーである。 まず、「感情のヒント」として喜怒哀楽の感情への距離を自覚することが大事と説く。次の「声のヒント」は、自分の声を楽器とみなして体と共鳴させ、声で遊ぶことをすすめる。「体のヒント」では、体の内と外、双方向からの作用を意識する方法に教え、最後に、“三つの輪”の中から状況を判断し、有効な言葉を選ぶための「言葉のヒント」を伝授。いずれもイラストや表などを使って丁寧な語り口で書かれているのがうれしい。この“4つの鍵”を開けて自分自身を知り、毎日を楽しく輝かしいものにしてみよう。(鹿野育子)

魅力のヒントはあなたの中にある

新しい何かを付け加えて魅力を増すのではなく、自分がすでに
もっているものに目を向け魅力を開発する。これはなかなか
できないことですが、このはあなたの中にあってまだ現れて
いない魅力を引き出すヒントを数多く提供してくれます。

分かっているようで実は分かっていない自分の身体のこと。
声、感情、言葉など客観視するのがむずかしい領域を捉え
なおすためにこのはお勧めです。
ことばの魔術師からの贈り物 (ワニ文庫)
ことばの魔術師からの贈り物 (ワニ文庫)
ベストセラーズ
price : ¥600
release : 2004-09

パトリックダン最高

書を読んで、パリトックダンという人物の魅力に触れました。結構物語り入り込んで、一気に読み終わりました。

<新しい人生を送るための指針集>
・他の人の言動や考えに左右されてはいけません。
・今日という一日を大事にする。−悪いことを明日に引きずらない。
・今日出会うあらゆるチャンスと捉えて、もう人がん張りすること。
・今日降りかかる災難の大半は、勇気を持って当たれば、たいていそれに見合うかそれ以上の恩恵を与えてくれる。
・決して小さな事項を無視しないこと
・決して多忙を隠れ蓑にしないこと
・人のせいで今日一日を無駄にしないこと

上記の指針集をパトリックダンみたいな弁の立つ講演家にじかで聞きたいなあと思う。話に引き込まれるだろうと思う。

虹色の硝子 (角川ルビー文庫―タクミくんシリーズ)
虹色の硝子 (角川ルビー文庫―タクミくんシリーズ)
角川書店
price : ¥483
release : 1993-11

やっぱり素敵

買っってすぐ読んだのはもう相当昔で・・・
自分も歳を重ねて、色々経験して、大切な人の死も経験して
久しぶりにまた読みましたが当に素敵なです。
タクミ君シリーズは何度でも読み返したい大切なばかりだけど
中でもこの虹色の硝子は当に素敵。
虹色の・・題名も素敵です。当にそう、思うから。
いつまでも大切にしたいです
マザー・グース 4 (4) (講談社文庫 た 5-4)
マザー・グース 4 (4) (講談社文庫 た 5-4)
講談社
price : ¥440
release : 1981-10

風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (講談社文庫)
風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (講談社文庫)
講談社
price : ¥660
release : 2000-10

これから読める人がうらやましい。

 星が10個あったら10個つけたいくらい好きです。
 初めて読んだのは6年ほど前で、久しぶりに再読したのですが、ストーリーやキャラクターのことをよく分かっていても十二分に楽しめました。何度も読んでも面白いなんてなかなかないから、私にとって当に貴重な作品です。

 三人の少女がそれぞれの問題を抱えていて、それがいつの間にか一につながる過程の描き方は見事の一言に尽きる。戦のシーンは臨場感があって手に汗握る展開です。

 でもやっぱり、最後、陽子が官吏たちの前で宣言するシーンが一番好きです。陽子の成長も見れるし、王としての力強い宣言がこちらまで勇気づけてくれる。

 考えさせられるせりふがいくつもあります。
 王とか国とかそういうとんでもなく大きなものを扱っている小説ですが、根にあるのは人間の生き方です。誰でも一度は悩むことに悩んでいる登場人物たちに共感する人は多いでしょう。

 ここ数年、いっこうに新刊が出ていないのをさびしく思います。。。。

 まだまだ読みたいのに!!

 読んでも読んでも、飽きるということがない。
 この作品に出会えたことに感謝しています。

 まだ読んでない人がうらやましいです。
 これから十二国の世界を楽しめるなんて!


おーいでてこーい―ショートショート傑作選 (講談社青い鳥文庫)
おーいでてこーい―ショートショート傑作選 (講談社青い鳥文庫)
講談社
price : ¥651
release : 2001-03

とびっきり美味しいホシ作品がこの一冊に

 星新一さんの作品の人気投票で選ばれたベスト5作品と、作家の加藤まさしさんが独自に選んだ作品と、全部で十四のショートショートで出来ている一冊。星新一さんのショートショートに夢中になってあれもこれもと読んでいった頃にタイムスリップする気持ちで読んでいきました。お小遣いを手に近所の駄菓子屋に行って、お菓子とかおもちゃとかを買って遊んだ子供の頃に帰った気持ち。江戸川乱歩の作品もそうだけど、読んでいてすごーくなつかしかったなあ(笑) 鮮やかな手品を見せられたみたいに、短い話の不思議の魔法に魅了されました。わくわくしました。
 なかでも、砂時計をひっくり返すような趣向が実に見事に効いている「おーい でてこーい」、地球が見る最後の夢の景色をパノラマ風に描いた「午後の恐竜」、ラスト一行の余韻が味わい深く身にしみる「鍵」、この三つのショートショートは当に素敵で素晴らしかった。
 そのほかの収録作品も面白いですよ。「愛の鍵」「肩の上の秘書」「服を着たゾウ」「最後の地球人」「処刑」「ボッコちゃん」「顔のうえの軌道」「そして、だれも・・・・・・」「ある夜の物語」「宇宙の男たち」「羽衣(はごろも)」。
大地の子〈3〉 (文春文庫)
大地の子〈3〉 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥610
release : 1994-02

忘れがたい「満州残留孤児」の生涯

 テレビ・ドラマ化された山崎豊子の連載小説『大地の子』が文庫で読めます。陸一心こと松勝男と妹あつ子との三十六年ぶりの邂逅、そして日企業に勤める兄妹の実父・松耕次の苦悩、等々と、どの世代の人々にも戦争とその犠牲者の悲痛な思いを訴えかける傑作です。年齢・性別・国籍・民族の如何に係わらず、誰が読んでも感動させられるに相違ない推奨と申せましょう。
バックマン・ブックス〈2〉ハイスクール・パニック (扶桑社ミステリー)
バックマン・ブックス〈2〉ハイスクール・パニック (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥620
release : 1988-11

絶版が悔やまれます。

頭がおかしくなったという主人公が自分の教室にクラスメートを人質に立て篭もる、という話です。というと、教室がパニックに陥りそうだがそんなことはない。教室の外の大人たちは慌てているけれど、それを見て皆は笑っている。
あなたの心のどこかもきっとチャーリーに頷いてしまうはず。
頼山陽 上 (1)
頼山陽 上 (1)
徳間書店
price : ¥2,310
release : 2007-10

あおい (小学館文庫 に 17-1)
あおい (小学館文庫 に 17-1)
小学館
price : ¥480
release : 2007-06-06

参考にします

今時めずらしく言葉で埋まっているページを見ると、ちょっと読むのが面倒臭い。 心境から風景まで。全部ウメツクス。 上手く説明出来ないんだとくらいに、言葉って出て来ない。 西加奈子さんはそれをしている。『あおい』のみっちゃんのように、あらゆる辞書を網羅しているみたいに。
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)
角川書店
price : ¥580
release : 2003-11

描写力がいいですね

ただ白い部屋で、は途中でなんとなく結末がわかってしまいました。
ですが、白い部屋に悪霊が入ろうとする描写は圧巻でした。

オオカミさんと七人の仲間たち (電撃文庫)
オオカミさんと七人の仲間たち (電撃文庫)
メディアワークス
price : ¥599
release : 2006-08

すばらしい作品

読んだ後幸せな気分になります。
読んだ後もう一度読み返したくなります。
読んだ後このシリーズをすべて読みたくなります。
読んだ後この作品に出会えて当に良かったと思うようになります。
まず絵がすばらしい。表紙、カラー、挿絵、すべてが美しく、美麗。
文も題材がおとぎ話ということで、よく調和させて書いている。
キャラクターもよく作りこまれていて、読んでて楽しい。
なにより、この題材でなぜこれほど良い話が書けるのか不思議。
楽しい、おもしろい、おお!アクション、と来て最後に感動で泣いてしまいます。
とても気持ちよく終わらせてくれます。だから読んだ後幸せな気分になります。
是非ご一読下さいますように。
狩りのとき〈下〉 (扶桑社ミステリー)
狩りのとき〈下〉 (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥820
release : 1999-09

文句なし、5つ星

書(上・下)は近年、読んだ冒険小説(ミステリ?要素もちょっぴりある)のなかでは、最高の読み物ののひとつ。
少々、緊迫感に欠けるところもあるが、F・フォ?サイス(緊迫感)、J・ル・カレ(文学的要素)の名作に準ずる評価をしたい。
牛への道 (新潮文庫)
牛への道 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥460
release : 1997-04

牛の目のつけどころ

確かになにか気持ちがいい。それは思わず笑える気持ちよさ。
作者の独特の目の付け所が、面白い所以。
糞まじめに読むではないけれど、疲れたときに読むと
笑ってほっと癒されます。

年に一冊は、こんなを読みたい。
私たちは繁殖している (6)
私たちは繁殖している (6)
ぶんか社
price : ¥1,050
release : 2005-09

嫌悪感をぶちまけただけで残念

途中まではほのぼのとした家族の姿が書かれているが、
すこしジジの表情がないのが気に掛かる。
それは義父、義母との関係の悪化によるものか?
後半部分はこんなことされた!と全くの暴露である。
一般市民相手をどって、そのような内容を掲載していいのか?
読んでいる方もただただ不快になる。

しかし、この不快さを実際に味わっているのは作者で、
それは一番の味方と思っていたユーヤも救ってはくれない。

当にあったことを絵にかいて、にした。
この作者の無邪気さ。

しかしこの”不快”を、愚痴や悪口でなく、
はっきりとした”問題”にすることができたのなら、
この作者も、そして多くの同じような状況に陥っている女性達も救われるかもしれないのにと思う。
マリア様がみてる ―イン ライブラリー (コバルト文庫)
マリア様がみてる ―イン ライブラリー (コバルト文庫)
集英社
price : ¥440
release : 2004-12-25

清潔でほろ苦い

すっかり安定した面白さのマリア様がみてる。
今回はあらためてこの作者の構成力に感心した。あとがきによると雑誌連載のものをひとつにしたようだが、すべて「」というキーワードに巧く合わさってまとまっている。
ひとつひとつの話も構成・オチのつけかた含めて非常に秀逸。キャラ萌えだけで売れているわけではない。やはり小説としての完成度が高いのだ。
個人的に好きなのは「桜組伝説」と「図書館の」。あぁ、「チョコレートコート」も好きだ。今回、全体的に満足度が高い。
「図書館の」はご都合主義?という批判もあるだろうが、これは浪漫チックと呼ぶのだ(笑)。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)
新潮社
price : ¥660
release : 2003-02

静かに耳を傾ける

上巻は物語の背景、登場人物の性格、ものの考え方がだんだん解かってきます。何事かを成さんと、捨てて捨てて一心になるかのような原田甲斐が印象的です。作中「断章」が入れられサスペンス物のように想像が掻き立てられます。男女の機微も物語りに膨らみをもたせ、どんどん引き込まれます。どっぷりと物語に浸り、中巻にすすめます。「木はものを云うさ、・・・」風雪に耐え生き続ける「樅の木」が誰も知りえない人の心のうちを語るようです。
宇宙消失 (創元SF文庫)
宇宙消失 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥840
release : 1999-08

サスペンスとしても最高です

 最後まで入り組んだ謎解きを楽しめます。シュレデンガーの猫の話はしばらくすると「宇宙はエーテルで満たされている」と同じようなフレーズになるかもしれませんが、この作品の最後は「うわーっ!そうだったのか!!」と感服しました。
 読みながら電車を乗り過ごした数少ない小説のひとつになりました。
99.9%成功するしかけ キシリトールブームを生み出したすごいビジネスモデル
99.9%成功するしかけ キシリトールブームを生み出したすごいビジネスモデル
かんき出版
price : ¥1,575
release : 2006-11-21

マルチWinマーケティング

キシリトールを日に根付かせ、2,000億市場を作り上げた男のサクセスストーリー。

Win-Winの考えを超越したマルチWinという考え方に激しく共感を覚えました。

新しいマーケティングの考え方として、また、仕事に賭ける著者の信念に刺激を受ける必読の一冊です!
きのう、火星に行った。 (講談社文庫)
きのう、火星に行った。 (講談社文庫)
講談社
price : ¥390
release : 2005-03-16

日常の中での成長

私にとっての初笹生さん作品でした。

内容はなんでもない日常・・・
きっとこんな奴クラスに一人はいるよねっていう主人公・・・
そして子供らしくてかわいい弟。

バッテリーなんかを好きで読んでいる私にとってかなりツボでした。

なんでもない日常・・・
その中で主人公は成長していっている。
すがすがしくて、すごく気分が晴れ晴れ。
最後の数ページは当に爽快!
笹生さんのスバラシイ(独特の)文章力にびっくりさせられ、ファンになっちゃいました。
私もあのゴーグル欲しい・・・・!
主人公と同年代の男の子に読んで欲しいなぁと思いました。

笹生さん作品には「弟」って多いですねw
「僕は悪党になりたい」でも弟。
読んでるうちに弟欲しくなっちゃいましたよ・・・(え
ダイヤモンド・ガール (ハーレクイン文庫 (HQB-154))
ダイヤモンド・ガール (ハーレクイン文庫 (HQB-154))
ハーレクイン
price : ¥590
release : 2008-05-01

意地悪な上司

リーガンとデニーは弁護士兄弟。
二人の事務所で働くヒロイン・ケナは、弟・デニーに想いを寄せるさえない女性。
兄・リーガンの提案でケナはデニーを誘惑するために生まれ変わる。
リーガンと接する内に、ケナは強く惹かれ始め・・。

孤独を抱えて生きるリーガンは、ケナに惹かれつつも冷たい態度。
誰とも付き合ったことのないケナは、リーガンへの戸惑いを感じます。
惹かれあっているのに、計画が邪魔してなかなか進めません。

ダイアナの初期の作品だそうです。
ハーレクインらしさを感じる話で、さくさく読めたので☆3.5
五郎治殿御始末 (中公文庫)
五郎治殿御始末 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥620
release : 2006-01

引きずってきた過去との折り合いに苦しむ男たちの物語

明治維新後の激しく転変する世の中にあって、引きずってきた過去との折り合いの付け方に苦しむ男たちを描いた六つの短編集。“泣かせの”浅田節ではないが、時代背景を最大限利用しながら、ほろっと来させつつも爽やかな読後感を持たせるという、著者ならではの熟練の技である。いつもながら文章も巧いし。
武家政治の時代から四民平等の世へと急激に移っていった維新直後のこの時期。政治・行政の仕組みが激変したのは無論のこと、服装、髪型、暦、時間の観念、通貨等、暮らしの絶対的な基準と見なされていた様々なものが、わずかな間に目まぐるしく急変した。こうした環境の下で生きていると一体どの様な感覚に襲われるのだろうかと、書を読み終えてふと思いを巡らせた次第。
暗黒童話 (集英社文庫)
暗黒童話 (集英社文庫)
集英社
price : ¥620
release : 2004-05-20

あとがきが…。

記憶をなくした少女、菜深の戸惑いと孤独感が胸に迫ってくる。やがて、移植した左目が見せるドナーの記憶と謎を解明するべく旅立つ菜深。 グロテスクな部分も結構あるのだが、乙一特有の透明感は長編でも健在で、陰惨な物語にはならずにすんでいる。 終盤では、どんでん返しもありミステリとしても充分楽しめる。 そして、あとがきにまたやられてしまった。乙一は時々こういう茶目っ気たっぷりなイタズラをしてくれる。 文を読み終えてすぐにあとがきを読むのはやめたほうがいい。ひとしきり余韻に浸ってから呼吸を整えてどうぞ(^_^)/?
古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
角川書店
price : ¥660
release : 2002-08

の原点

有名な天岩戸や海幸山幸の話し、そしてヤマトタケルなどは聞いた事がある人も多いだろう。そして神社に行くとご神体「・・・のミコト」などと書いてあったり、色々な祭りの機嫌など日の神話を知っていると、もっと色々な事が楽しめるのではと思う。
今まで難解な漢字ばかりで、読みたいと思いつつも挑戦するのに勇気がいった古事記だが、このは漢字仮名交じり文と現代語訳が載っているのでとても分りやすく、初心者でもすんなりと古事記の世界に入っていく事ができた。
描かれている、おおらかな生と性、魅力ある登場人物(神々に対してちょっと恐れおおいが)聞いた事はあるがどんな人や物とは知らなかった事柄、そして日の歴史を知るのにも役に立った。

かぐわしき天使 (ハーレクイン文庫 158)
かぐわしき天使 (ハーレクイン文庫 158)
ハーレクイン
price : ¥740
release : 2008-06-01

最後の誘拐は。

身分的にはレディでありながら、
天涯孤独で財産もないケイト。
ところが母親の名付け親である伯爵夫人が
強引に彼女を、孫・ジャックの館に連れて去った。
戦争で身も心も傷ついたジャックが
ケイトとのケンカで発奮するのを見た伯爵夫人は
ケイトをジャックの館の家政夫として引きとめたが。。

牧師である父親について、スペイン戦争の現場にいたケイトは
その地で起きた出来事のため、未来や人との関わりを悲観しつつも
たくましく自立しようとします。
ジャックはその戦争で顔と足に傷を負い、婚約者に逃げられ
父親は彼を勘当したまま亡くなってしまいます。
不幸続きのため、すっかり引きこもっていた彼ですが
ケイトとのケンカややりとりで、だんだん覇気を取り戻します。
そしてひかれていく二人は、お互いに相手の負った傷を癒し、
そのために自分も強くなっていきます。。

はじめは二人とも、問題が山積みのところから始まり
ラストは予想を超える大団円で幕をとじる、幸せなお話。
二人の抱えている問題は深刻ですが、
ぽんぽんと言い合う二人の会話は明るく、元気。
恋の力を感じる、素敵なお話でした。

一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある
一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある
PHPエディターズ・グループ
price : ¥1,260
release : 2007-03

あなたは一人じゃない

せっかく親と神様からもらった命、大切に大切に生きようよ・・
そう、この詩集が語りかけてくれます。

生きることが辛くて仕方がない時、悩んでどうして良いのか
分からなくなった時、自分の味方なんて誰もいないと思えて
悲しくなった時・・・
誰でも一度はそんな思いを抱いた経験があるでしょう。
でも、あなたを温かく包んで勇気をくれる詩がここにはあります。

この詩集には、ポップスの歌詞、吉田美和さんの「何度でも」、
絢香さんの「I believe」など・・聞き慣れた詩も含まれています。

編者の水内喜久雄さんが書かれています。
「生きるってすばらしい、ぼくはそう伝えたいです」と・・

たった一編の詩が誰かを救うこともある・・私はそう信じています。
インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)
インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥600
release : 2006-08

イライラしました

旅の楽しさも感動も全く伝わらない一冊。彼女がインドで出会う事柄への感想は『汚い、不衛生、まずい・・・』。そんなことは行く前からだいたい想像ついただろうに それ全部ひっくるめた混沌がインドの魅力じゃないの?と言いたくなる。一体何しに行ったんだか。キレイな環境でのんびりしたいのならリゾート行けば良かっただろうに。無理するから・・・。笑えない文句や愚痴ばかりでタチの悪いおばちゃんクレーマーというかんじ。こんな人とは一緒に旅したくね?。
泣き虫ハァちゃん
泣き虫ハァちゃん
新潮社
price : ¥1,365
release : 2007-11

真実の河合隼雄

 ユング派の臨床心理学を紹介、日に確立した河合隼雄氏。臨床心理士の育成、スクールカウンセラー導入、文化庁長官などの業績と多数の著作を残したが脳梗塞で倒れる直前まで婦人公論に連載されていた自伝的少年小説。河合4兄弟はつとに有名だが元々は6人兄弟だったとは。京都丹波篠山の裕福な歯科医の一家に生まれた主人公(ハァちゃん)の記憶は幼稚園までさかのぼり、主に戦前の小学校や家庭の出来事が鮮明に綴られる。兄弟の中でも非常に感受性が豊かで良心的で涙もろい性格がよく表現されている。古来、人生に深い洞察を加えられる人々は幼児期の記憶が鮮明であるらしい。臨床心理の実践に一生をかけた著者の原点を知る思いがする。
黒部の太陽
黒部の太陽
信濃毎日新聞社
price : ¥840
release : 1998-06

酷評されている方もいらっしゃいますが…

とてもおもしろく、後半は一気読みだった。
「高熱隧道」と比較して作に低い評価を付けた方もいらっしゃるが、作と高熱隧道の両方を読んでみて、どちらが良作、駄作というものではないと感じた。
そもそも舞台となっている時代背景が違いすぎる(第二次大戦開戦直前と戦後)ので、その点が雰囲気に大きな違いを生んでいる。
また、主題ではないことを絡めている点も、小説としてある種の演出だと思うし、人物像の表現にもなっている。
私はそれらの点が作を低く評価する要素だとは思わないので、興味を持った方には一読をお薦めしたい。
MAZE (双葉文庫)
MAZE (双葉文庫)
双葉社
price : ¥550
release : 2003-11

結構怖い

 「豆腐」の中に,カメラを搭載したラジコン・カーを入れて,中の様子を撮影してみる。すると,濃い脛毛を生やした足が一瞬写り,その足はすぐに見えなくなってしまった。
 その後起きる怪奇現象が怖かった。特に,砂漠地帯の真ん中で女性などいるはずがないのに,女性の笑い声がして・・・というところには,思わず「うわっ」と声を出してしまったくらい,驚いた。
 謎解き部分の出来については不評が多いようだが,前半の雰囲気作りは非常にうまいと思った。

マイ・ディア―親愛なる物語 (角川文庫)
マイ・ディア―親愛なる物語 (角川文庫)
角川書店
price : ¥438
release : 1990-11

少女小説カタログの決定版?

 ハウス名作劇場が消滅してしまった今、乙女の通過儀礼としての少女小説の存在価値を今一度、高めたい。このは少女小説カタログとして、初心者からその道の有段者(?)まで満足出来る内容ではないかと思う。個人的には、筆者と友人が「アンとダイアナ」(赤毛のアンシリーズ)、「レベッカとエンマ・ジェーン」(少女レベッカ)の友情の在り方について比較しながら言及している箇所が最も共感出来た。
赤い薔薇を天使に (ラズベリーブックス ダ 1-1)
赤い薔薇を天使に (ラズベリーブックス ダ 1-1)
竹書房
price : ¥920
release : 2008-02-09

楽しめる作品でした

嫌な気持ちにならない作品でした。
ヒロインは前向きで明るく、大柄なのにそれを気にしていないし、
ヒーローもお金持ち・男前なのに少しコミカルな部分もあってとても
良かったです。周りのヒーローの友人やヒロインの姉弟達も良い子ばっかり!
 ちょっと登場人物が多すぎる感はありましたが・・・
最後のヒーローの行動には少し?な所もありましたが、とにかく読んでいて
楽しい作品でした。
ヒロインの秘密は他の人にはバレタのかな?
奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫
奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫
中央公論新社
price : ¥660
release : 2001-04

本の古典 (25) 中公文庫" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
すごく調べ上げて書いている

奥の細道は奥=奥州の略で、東北地方の旅について松尾芭蕉が記したです。奥の細道については中学の社会の時間で「奥の細道を書いたのは松尾芭蕉」ぐらいしかわからなかったのですが・・・このを見て松尾芭蕉の生い立ちや俳句について多くを学びました。特に奥の細道といっても松尾芭蕉と共に旅した5歳年下の弟子・曽良と一緒に旅をして、その曽良の日記が非常に詳細に書かれていたので、後世にこの旅のあらましがわかったというところがびっくりしました。芭蕉は日記とか金銭とかはどうでも良く、良い俳句さえできれば良い景色を見れればという感じの人なんだ!と感じました。このの後の旅で曽良は病気で旅を止めるのですが、芭蕉の一人旅になった途端にいつどこそこの町に行って、いつ帰ってきてなどの記述が急激になくなったようです。また俳人の収入源や俳句の歴史・松尾芭蕉が旅した土地の歴史について矢口高雄さんは詳細に書いてくださっていて非常に理解しやすくおもしろかったです。途中で「Aという説とBという説があるが、私はB説をとりたいと思う。」というような感じで書かれているところがあって、当にこういう書き込みはありがたかったです。とにかく全力で自発的に頑張っている人の作品は違うなぁ?!と感じました。実際、4ヶ月間もこれだけに専念して、31冊の文献を読み漁ったり、現場に行ったりしたみたいですね。非常に良い作品でした。

全訳源氏物語 (上巻) (角川文庫クラシックス)
全訳源氏物語 (上巻) (角川文庫クラシックス)
角川書店
price : ¥840
release : 1971-08

読めば納得のありがたさ

ほんとうは原文を読めばよいのでしょうが、いかんせん注釈首っ引きでは、
「小説」を読む高揚感は得られない。かといって、現在喧伝されている、
現存有名作家たちの「現代語訳」「個人訳」には拒絶反応があって入っていけない。
もちろん「あらすじ」では物足りない。
……そんな方にぜったいお薦めです。
自分は、秋風立ってふと目についた「野分」という言葉に、
「そんな巻が『源氏』にあったな」
と思って、以前買っておいて積んだままになったこの与謝野版3冊を取り出した。
これが面白い。とにかく読める(リーダビリティというんでしょうか)。
何より引き締まった文体が魅力。
「野分」の前後を読むうちに、改めて全巻通読してしまった。

20年以上昔、書評に健筆をふるっていた朝日新聞出身の評論家、
百目鬼恭三郎(どうめき・きょうざぶろう )がこの晶子訳源氏を絶賛していたが、
最近では稀代の読み、松岡正剛が次のように言っています。
〈ぼくとしては、日で最初に『源氏物語』の現代語訳にとりくんで、
かつその後のどんな現代語訳をも凌駕している『与謝野晶子訳・源氏物語』を
読んでもらいたいというのが、音なのである。晶子の源氏にくらべれば、
円地源氏も瀬戸内源氏もお話にならない。ぼくは吉隆明の古典の読み方には
いささか文句があるのだが、吉が「源氏は晶子のものが群を抜いている」
と評価していることには一目おいている。〉

独特なのは、晶子の男女観がバランスよく、明治11年生まれ、昭和10年代の刊行、
ということもあって、充分に現代日語でありながら、
ほどよい「古格」(古風ではなく)が、全体から感じられること。
過不足なくしつらえられた(伝統を継承しつつも、実際の住まいとしても心地よい)
建築に踏み込んだように、いっしゅんの緊張感の後、
忘れがたい、ありがたい体験が得られます。
三冊という分量も手ごろ。
最澄と空海―日本人の心のふるさと (小学館文庫)
最澄と空海―日本人の心のふるさと (小学館文庫)
小学館
price : ¥670
release : 2005-05

本人の心のふるさと (小学館文庫)" src="http://www.1e-income.com/cart.gif">
私のような入門者にとって最適な平安仏教の啓蒙書

私のような仏教の知識に乏しい(ほとんど無知に近い?)人にとって、平安仏教思想の創作者である空海、最澄の実像を垣間見る上でとても読みやすい良であると思った。空海の真言密教信仰の部分については、氏はおそらく極めて解りやすく説明しようと努めているとおもうのだが、私のような宗教・哲学音痴にはそれでも理解が追い付かない部分もあったが・・・。ただ、極めて大ざっぱなのではあろうが日仏教について少しは解った気になり、今後理解を深めていきたいな?と好奇心を大いにくすぐらせてくれた。梅原氏の啓蒙精神に大きな敬意と感謝の意を表したい。
火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)
火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)
早川書房
price : ¥882
release : 1976-03-14

心に染みる警世の書。

書のテーマを一言で言えば、《科学の発達による、人間の精神的荒廃への警告》という所だろう。若い頃は古臭い作品だと思っていたのだが、今読むと、ブラッドベリの警告の正しさに、思わず慄然としてしまう。20世紀の後半ぐらいから、私たちが忘れてしまった大切な《何か》が、ぎっしりと詰まった作品です。単なるノスタルジーでは終わらない、21世紀を越えた今だからこそ、広く読まれるべき、あまりにも重要な名著だと思います。
キノの旅〈2〉the Beautiful World (電撃文庫)
キノの旅〈2〉the Beautiful World (電撃文庫)
メディアワークス
price : ¥557
release : 2000-10

1巻よりおとなしいな

内容を簡単に紹介。

1.狙撃兵の話
森の中の狙撃兵が女の人に後ろから銃を突きつけられて・・・。

2.人を喰った話
大雪に見舞われて移動できなくなった三人の男にキノは食料を提供してあげるが・・・。

3.過保護
両親は子供を志願兵にしようとしたのだがある見解の相違があった。

4.魔法使いの国
その国に飛行機を発明した人がいた。だが国民は誰一人空を飛べるとは信じていない。

5.自由報道の国
その国で旅人が自分のモトラドにさわろうとした男を撃ったのだが・・・。

6.絵の話
その国ではある画家が描く戦車の絵が大変人気になっていた。

7.帰郷
5年ぶりに帰郷した男は湖で水浴びしている幼馴染を見つけてあるいたずらをするのだが・・・。

8.の国
その国にはたくさんの図書館と屋があり、国民すべてが熱心な読書家だった。

9.優しい国
そこは旅人たちから非常に評判の悪い国だった。だが入国したキノは歓待を受ける。

10.続・絵の話
絵の話の後日談。
BANANA FISH REBIRTHオフィシャルガイドブック
BANANA FISH REBIRTHオフィシャルガイドブック
小学館
price : ¥980
release : 2001-02

より深く…

漫画のガイドブック的なものは初めて買ったんですが、とても満足する内容でした!

キャラクター1人1人の紹介では、編を読んでいるだけでは気づかなかった事に気づかされます。特にゴルツィネさんについての語りが面白かった。アッシュへの想いとか(憶測だけど)

舞台となった80年代の、実際の社会的背景なども解説されていて、もう一度編を読んだときに、BANANA FISHの世界をより深い部分まで感じることができました。

まぶらほ 凜の巻 (富士見ファンタジア文庫 99-26)
まぶらほ 凜の巻 (富士見ファンタジア文庫 99-26)
富士見書房
price : ¥588
release : 2008-01-19

ドタバタが下手

2話がつまらない、というか合わなかった。
話の都合で性格が変わっていてるので、行動が不自然きわまりない。
過去の巻もドタバタは”いまに”ぐらいだったので、ドタバタが下手なのだと感じている。
それさえ無ければ、星4つ以上なのに。
タイトル100年愛されるキャラクターのつくり方
タイトル100年愛されるキャラクターのつくり方
ゴマブックス
price : ¥1,260
release : 2005-12-23

キャラクターのことが体系的に理解できます!

今まで断片的に理解していたことが、
体系的に、わかりやすく書かれていて、
キャラクターとは?キャラクター作家とは?
を理解するのに、とてもわかりやすいです。

また、キャラクターを世に送り出す方法も書かれていて、
作家を目指す方、プロデュースを目指す方、
として活用できます。

キャラクター、著作物に関係する方々は、必見です!!
家なき鳥、星をこえるプラネテス
家なき鳥、星をこえるプラネテス
講談社
price : ¥1,600
release : 2007-11-15

一見の価値あり

 作者は常盤陽さん。原作は幸村誠さん。モーニング連載の漫画「プラネテス」の番外編である。
 「プラネテス」は宇宙開発の盛んな21世紀後半、宇宙に浮かぶゴミ"デブリ"が社会的問題として認知されるようになった時代の物語だ。
 主人公はハチマキでもタナベでもない。なんと、ハキムだ。

 ハキムが何故、木星往還船フォン・ブラウン号に爆破テロを仕掛けたのか。
物語はハキムの成長を描き、彼が宇宙飛行士を夢見る少年から、世界を憎むテロリストへと変貌していく過程を鮮やかに映し出す。

 ハキムの純粋な宇宙への夢が、軍隊に入り生活していく中で少しずつぶれていく。周囲の欲望や傲慢さの中で、自分自身を見失い、やがてすべてに絶望していくハキム。緻密な世界観と豊富な軍事専門知識の中に織り込まれた、ハキムの心理変化こそ、この作品の白眉である。
 また、ハキムだけでなく彼を取り巻く多くの登場人物にその都度スポットライトを当てて、心情を照らす。
 その描写は、登場人物一人一人に対して誠実に向き合っているような・・・そんな、作者の人間性が出ている気がした。

 作品としての完成度は、さほど高いとはいえない。テロに至るまでの展開や動機にやや疑問が残り、中盤までの盛り上がりを、重要なテロのシーン、その後のエピローグまで繋ぎきれなかったからだ。
 しかし、素晴らしい作品であることに変わりはない。砂漠に住めない鳥アジサシに自分を重ねて涙するハキムの姿には、一読の価値が十二分にある。
 
 資主義に塗れた、私利私欲がひしめき合う世界。物語の時間は約2080年頃だが、2008年とどれだけの差があるのだろう。
 幸せに生きるための答えや結論など、示されてはいない。けれど誠実に生きたいと願いながら道を踏み外した男の生き様が、作者のまっすぐな言葉で紡がれている。ぜひ、手にとって欲しい一作だ。
炎立つ〈壱〉北の埋み火 (講談社文庫)
炎立つ〈壱〉北の埋み火 (講談社文庫)
講談社
price : ¥680
release : 1995-09

蝦夷の凄さを見せつけるが

奥州藤原氏の誕生と滅亡までの歴史小説。

第一巻は、朝廷側の陸奥守藤原登任 v.s. 蝦夷の安倍家。

東北がこれほど豊かだったこと、そして、朝廷配下の勢力ではなく、蝦夷がなぜこれほどまでに豊かだったのかは、驚きを感じた。

朝廷から見た蝦夷と蝦夷から見た朝廷という構図が面白い。

安倍頼良が藤原登任に対して行った接待を吉次が一喝したシーンが心に残った。頼良は、登任に対して蝦夷の凄さを見せつけ、度を越した贈賄をすることで朝廷の官位を得ようとする。しかし、吉次は登任はそもそも蝦夷を人としてみていないため、今回の接待は登任の蝦夷に対する欲に火をつけただけで、蝦夷と朝廷との戦を招くだけだという指摘をした。事実はその方向に向かう。これは明らかに頼良の現状認識が甘かったことが招いた事態。

最高指揮官は自分の力の見せ方は非常に気をつけなければいかんなあと思いました。

じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ (新潮文庫)
じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ (新潮文庫)
新潮社
price : ¥580
release : 1972-01

あえてオタクに推薦する

シェイクスピアの時代にもツンデレはいるんだ、ということがわかる小説。
じゃじゃ馬ならしのケイトは違う気がするが、空騒ぎのベアトリスは紛れも無くツンデレ。
どころか、べネディックのほうも鈍感さを発揮しており、とても400年前の演劇とは思えない。
渚フォルテッシモ (MF文庫 J き 2-1)
渚フォルテッシモ (MF文庫 J き 2-1)
メディアファクトリー
price : ¥609
release : 2007-06

感情移入できません

ありふれた日常から突如として非日常的な世界に入り込んでいく様が大雑把で軽い。
え?え?そんなに簡単に足踏み込んじゃっていいの?という主人公と、
え?え?そんなに簡単に巻き込んじゃっていいの?というヒロイン。
加えて、日記のような文章もいただけないね。
登場キャラの心情をもっと書き込んでいただきたい。
ヒロインの身体的特徴をこれでもかこれでもかと書くのはもういいからさ。

面白南極料理人 (新潮文庫)
面白南極料理人 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 2004-09

呑んだ、食った、料理したの日々?!

 南極と聞いて、アムンゼン、スコットの北極探検とか、植村直己のヒマラヤ登山みたいな世界を想像したのは甘かった。(笑)いまや21世紀...まあ著者が南極に行ったのは20世紀末だったケド...文明の利器も進歩すれば、その恩恵にあずかるべく働かせる人間のサル知恵も日進月歩、な訳ですよね?

 移動中でも、発電機があれば電気炊飯器使いたいだろうし、寒くて疲れているのに腹がモーレツに減っている(大食いの)男の集団に餌付けしなければならないなら、ぱぱっと手早く裏技併用でおいしいご飯の出来る電子レンジも欲しいですよね?葉物野菜だって恋しいはずですよね。ビタミンは大事ですもん。
 だから、日の探検隊が、電子レンジや炊飯器、ついでにフレッシュな野菜供給のための野菜製造機を南極に持ち込んでいようが怒りゃしません。

 極寒の地では体内の温度をキープするために大量のアルコールを摂取する場合もあるという話なので、どう考えてもこのの探検隊のメンバーがうわばみ以上に酒をかっくらっていても目をつぶることにします。考えてみれば、ウォッカみたいにアルコール度数の凄く高いお酒って、おそろしく寒い国原産のもの多いですもんね。

 ついでに、1年間ほんの一握りの人数が、沸点85度前後、ヴィールスだって死滅する南極みたいなド僻地に雪隠詰めにされたら、人間関係の大変そうですよね。いつ見ても同じ顔ぶれだし、新入りは入ってこないし。だから人間関係の愚痴っぽいパートも見逃してあげましょう。(笑)きっとガッコの寮やこわぁいおばさんが目を光らしているアパートの人間関係並に(いやそれ以上に)ストレスの持って行き場が無いんです。

 しーかーし、これだけは言わせて頂きたい。
 なんで、このおじさん達は、税金で南極に調査に来て、フォアグラや伊勢エビ、松阪牛を始めとする高級食材で彩られた豪華な料理の数々にありつけるのっっっ!?そりゃ研究者も参加しているけど、役人に自衛隊の人だっているじゃないかぁっ!(既に嫉妬の域)つい、1年間の食料を前もって仕入れ値で買えるとして、1人当たりどのくらいの予算で、何人分買えば、こんなゴージャスな材料がとりそろえられるのか、試算してしまいそうになっちゃった。(苦笑)
 ...多分、食べることが最大の楽しみのひとつだったんでしょうね。俗界からは隔絶された世界ですから。寒いから栄養取らなくちゃいけないし。このを貸した母は、そう溜め息をついています。そーゆー訳で、私もそう思うことにしました。

 このは、そんな環境の中、大食いのおっさん集団の胃袋を満たすべく調査隊に参加した料理人の1人の、酒とメシと友の日々の実話です。文体が酒飲んで宴会してるおっさんのテンションなのは、無論、ご人のご人徳でしょう?(笑)
オペラ座の怪人 (角川文庫)
オペラ座の怪人 (角川文庫)
角川書店
price : ¥760
release : 2000-02

当のエリックにふれて、愛してほしい。

ミステリーとしても、ラブロマンスとしても、欠点はあるものの、読みごたえのある作品。

ホラーとしては、「怪奇ロマン」というジャンルらしいが、現代の我々の目には「B級」と映ってしまうかも。
また、解決されないトリックが存在するので、推理小説と期待して読まないように。

ルルーは、身分違いの恋に身を落としてしまったラウル子爵を、叶わぬ恋に命をかけてしまったエリックと重ねて描写している(愛する苦しみについて言及したラウルが「エリックのことでもあるし、僕のことでもある」と答えるくだり)。
読者がエリックの感情を読み解けるようにしているのだろう。

また、ペルシャ人がエリックについて語る様子を、ラウルに「僕がクリスティーヌに対していだく憐れみと同じものを感じる」と語らせ、ペルシャ人とエリックの深い交流にも言及しようとしている。
「エリックを憎んでいないからこそ、彼の行いに苦しめられる」と語るペルシャ人の言葉は深い。

しかしそういった人物描写が、一読しただけでは伝わりにくいようだ。
ルルーはエリックを「世界の帝国がすっぽりと入るくらい広い心を持っていた」と描写するが、読者のレビューを読んでいると、それが伝わっていない読者も多い。

思うに、主人公ふたり(エリックとクリスティーヌ)の謎を、青年ラウルが追う、という、推理小説に定番の構成で書きながら、ルルーは、エリックとクリスティーヌの感情の流れを、個別のプロットとして書き出していないのだろう。
そのため、読者は主人公ふたりの心理的な動きに感情移入しずらくなっている。
「謎の人物」であるエリックだけでなく、「普通の女性」であるはずのクリスティーヌまで書き込めていないのは、やはりまずい(これはロイド・ウェバー版ミュージカルにも言えることだが)。

翻訳については、三輪さんが訳された版のほうが、原作の意図が伝わりやすいかもしれない。
ただ、読みやすさでは、角川版にやや軍配があがる。特に会話文が自然だ。

クリスティーヌがエリックにいだく感情について、角川版では「嫌悪感」と訳され、もう一方では「恐怖心」と書かれている。
重要な部分に違いがあるので、読み比べてみることもオススメ。

ロイド・ウェバー版ミュージカル、そこから派生したJ・バトラー主演の映画との対比が、よく語られているが、映画ではすべてを美化した分、登場人物の深みが薄れてしまった感がある。
原作のクリスティーヌは、ファントムの仮面を燃やしてしまうほどの強さを持つ女性。強さを持っているがゆえに、最後は彼にキスをあげられるのだろう。
ミュージカルでは純真であっても、か弱い少女のようで、もったいない。
原作のラウルは頼りなくて、好みは別れるだろうが、私はかわいらしくて好感を持てた。
そしてファントムだが、原作小説では姿も行動も恐ろしい分、絶望も孤独も、それゆえの激しすぎる気性も、そして彼の持つ才能のすばらしさも強く感じることができる。

映画やミュージカルからオペラ座を知った方にもぜひ、ガストン・ルルーの小説を読んで、エリックを愛していただきたい!
中国の黒いワナ (別冊宝島Real 73)
中国の黒いワナ (別冊宝島Real 73)
宝島社
price : ¥1,260
release : 2007-08-09

危ない国 中国

中国に対するODA利権に群がる政治家や企業によって日の対中国政策はゆがめられています。
中国は国内に9億人もの極貧農家を抱えるほかにも、貧しい人々が多く裕福なのは極一部です。
そうした中で、目を背けるために対日政策も腹黒く注意する必要がありますが、日国内にもこうした問題が有ります。
是非とも日国一般国民が注意する必要があり、世論を買えていく必要があります。
「かわいい」論 (ちくま新書)
「かわいい」論 (ちくま新書)
筑摩書房
price : ¥714
release : 2006-01

最近,外国人から聞きました."I want to study about Kawaii User Interface"

そんなこんなで「kawaii」を外国人にどう説明しようかと考えていたところ,このに出会いました.色々な人たちが思っている「かわいい」とは? 「かわいい」の起源とは? などなど丁寧に解説されていると感じます.こんなambiguousなコトバゆえに,いろいろな使われ方を許容するのでしょうか.そういえば,お笑いの柳原加奈子のネタに思わず笑ってしまうのも,そんな「曖昧さ」が生み出す何かなのでしょうね.結局,「かわいいを定義することは無駄だ」と,その外国人には伝えておきましたが(苦笑
約束
約束
集英社
price : ¥1,680
release : 2001-07-05

この作品に客観的な評価は出来ない。

何故ならこの少年達は私と同い歳。語り手の空想癖は私にもあり、ふらふら生きている感じも同じで他人とは思えない。ただ昭和61年にこんな友達はいなかった。う、羨ましい…。
家族の行方 (創元推理文庫)
家族の行方 (創元推理文庫)
東京創元社
price : ¥882
release : 2002-06

炎の蜃気楼(ミラージュ)〈13〉黄泉(よみ)への風穴 前編 (コバルト文庫)
炎の蜃気楼(ミラージュ)〈13〉黄泉(よみ)への風穴 前編 (コバルト文庫)
集英社
price : ¥420
release : 1994-04

若おかみは小学生!〈PART5〉―花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)
若おかみは小学生!〈PART5〉―花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)
講談社
price : ¥609
release : 2005-03

「温泉あらし」のその後が気になる・・・

今回は、霊感師の来客で、主にそっち系の話が中心。
このシリーズ的に、おっこが「温泉あらし」を改心させる話を期待していたのですが、そういう話にはなりませんでした。
その分、源蔵の活躍が目立ちました。

また、何故か主役のおっこをさしおいて、「真月のピンふりきせかえ」が付属しています。
扱いが悪いわけではないのですが、もう少し主役のおっこの活躍が欲しいところです。
「若おかみ」的な活躍がなかったので、星4つ。

先天性極楽伝 (小学館文庫 あ 10-5 阿佐田哲也コレクション 5)
先天性極楽伝 (小学館文庫 あ 10-5 阿佐田哲也コレクション 5)
小学館
price : ¥650
release : 2008-06-06

夜空に月、我等にツキ―右手にメス、左手に花束(4) (シャレード文庫)
夜空に月、我等にツキ―右手にメス、左手に花束(4) (シャレード文庫)
二見書房
price : ¥560
release : 2004-09-29

大好きなシリーズです。

この巻は、江南の短気な性格が顕著に出た話でしたが、篤臣の実家でのお義母さんとの会話からは繊細で優しい性格がにじみ出ていてやっぱり好きだなと思ってしまいました。
このシリーズは二人の絆だけでなく、その両親との関係も丁寧に描いていてとてもせつなく温かい気持ちになります。
1巻では恋心を隠して葛藤していたせいかクールだった江南が、すっかり奥様命のベタ甘な旦那さんになっているのがいいですね。篤臣も照れ屋で言葉は乱暴だけど、不器用な江南を一生懸命支えようとしていてすごく素敵なパートナーだなとうらやましいです。
男同士の夫婦の魅力がたっぷりのシリーズですよ。

楠木正成〈上〉 (中公文庫)
楠木正成〈上〉 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥620
release : 2003-06-24

等身大の正成が見えてくる

尊皇忠義の人という従来の正成のイメージより、はるかにリアルで人間的な
正成が描かれてます。
武士に支配されることなく悪党として商売を発展させるために武力を蓄える
楠家。その武力が、鎌倉幕府打倒のための武力を必要としている帝/親王と
つながってゆきます。
忠臣として忠勤を果たし大楠公とか日人の鏡などと言われているステレオ
タイプの正成は書には居ません。楠家の素性も、橘氏の末裔などとは言わ
ず、素性もしれない家系として描かれています。

物語は、楠正成の青年時代から始まり、終始正成の視点で描かれています。
正成の行動を、正成の居る場所を舞台にして時系列に描いており、他者の視
点や他の場所に飛ぶことが少ないため読みやすい構成になっています。

登場人物は正成の楠家の家人など正成周辺の人物が中心。有名人は、大塔宮、
北畠具行、赤松円心などが、登場。チョットだけ登場するのが、後醍醐天皇、
和田助家、名和長年。足利尊氏や新田義貞は名前が登場する程度です。

等身大の人間としての正成が見えてくる良書です。
苺をつぶしながら
苺をつぶしながら
講談社
price : ¥1,575
release : 2007-08

昔の男

乃里子3部作(「言い寄る」、「私的生活」、書)の最終章。

うんと金持ちで色男、夜の相性もバッチリ。
そんな男と離婚して35歳になった乃里子の物語。

好きな仕事を再開して、一人暮らしを存分に楽しんでいたところへ
2年ぶりに元ダンナと偶然の再会、急接近。
「この男ともう一度、寝ることができるものかどうか?・・・」
乃里子の答えは・・・?

距離感をとりつつも乃里子に接触をはかる剛がいじらしい。


「言い寄る」でも書きましたが、終始、会話は関西弁で書かれています。
が、(田辺さんは文章の語感を大事にされているそうで)はんぶん標準語
寄りの関西弁です。
会話のテンポ、男女のかけひき、他の登場人物もいい味を出しているので、
是非読んでもらいたい一冊(三冊)です。